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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

IASB議長、元SEC委員長に反論(トーマツより)

IASB議長は、投資家はグローバルに比較可能な財務情報を必要としていると引き続き考えている

先日当サイトで取り上げた、米国でIFRSがアドプションされることはないという元・SEC委員長の発言に対し、IASB議長が反論しています。

まず、元委員長の発言について。

「先週カリフォルニアで開催されたSEC会議のスピーチで、SEC元委員長のクリストファー・コックス(Christopher Cox)氏は、IFRSに関する熱狂は著しく後退したので、もはやUSでIFRSは適用されないであろうと述べた。その理由の一部として、稀ではあるが、USのラウンドテーブルおよび会議で示される見解をIASBが無視していること、そうである場合には、明らかに距離をおいていた(being aloof)ことを示した。コックス氏は、FASBの利害関係者との関わり方をIASBは充分に理解していなかったと主張した。」

IASB議長、ハンス・フーガーホースト氏の反論。

「“コックス元委員長は、単一で高品質のグローバルな基準から、国内の優先事項および懸念に対処する際に「柔軟性(supple)」がある各国基準設定主体を維持することに、焦点をシフトさせた。我々は、引続き、投資家にとって、高品質のグローバルに比較可能な情報が最も有用であると考えており、それは米国の投資家も含んでいる。コックス元委員長が述べているように、米国の投資家は、IFRSで報告する企業に何兆ドルもの投資を行っている。我々は、これらの利害関係者の重要性を決して忘れていないし、リーチ・アウトの取組みを拡張し、全てのプロジェクトに関して彼らと協議していく。・・・」

リース会計についてもふれています。難航しているけれども、リース会計基準の改正は、もともとSECスタッフ自身が提案したことではないかというようなことを言っています。

トーマツの記事の原文
IASB Chairman Hans Hoogervorst has reacted to statements that the opportunity for the adoption of IFRSs in the United States has been lost.

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