2月9日の東京債券市場で、長期金利が初めてマイナスになったという記事。
「長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りは、日銀の新政策導入決定後にマイナス寸前まで急低下。9日の債券市場でも買い注文が一段と集まり、一時、前日終値より0・075%幅低いマイナス0・035%をつけた(価格は上昇)。終値はマイナス0・025%だった。
「国債の利回りがマイナスになる」とはどういうことか。国債を満期まで持った場合に得られる元本と利息を足した額が、買った値段を下回る現象が利回りのマイナス。いま買って満期まで持っていても損が出る異例の事態だ。」
企業会計でも割引率に金利を使う場面があるわけですが、例えば退職給付会計適用指針では、退職給付債務の割引率について、以下のように規定しています。
「退職給付債務等の計算(第 14 項から第 16 項参照)における割引率は、安全性の高い債券の利回りを基礎として決定する(会計基準第 20 項)が、この安全性の高い債券の利回りには、期末における国債、政府機関債及び優良社債の利回りが含まれる(会計基準(注 6))。優良社債には、例えば、複数の格付機関による直近の格付けがダブル A 格相当以上を得ている社債等が含まれる。 」(24項より抜粋)
すでにだいぶ低い割引率になっているとは思いますが(たとえばあの東芝の2015年3月期末は1.5%)、さらなる低下により影響が出てくるのかもしれません。
【図解・経済】長期金利の推移(時事)
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