過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度決算の訂正に関するお知らせ (PDFファイル)
フジオフードグループ本社(東証プライム)のプレスリリース(12月6日)。
「前連結会計年度に計上した助成金収入の対象に誤りがあったことを受けて」過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出したとのことです。
「当該子会社において、2022 年 10 月 27 日に自治体からの営業時間短縮協力金の支給済み協力金の支給決定額の変更についての書面を受けとり、前連結会計年度に計上した助成金収入の対象に誤りがあることを認識いたしました。
具体的には、2021 年 6 月から 2021 年 12 月申請分に関して「中小企業等の計算方式である申請店舗の令和2年又は令和元年の参照月における1日当たりの売上高に応じて、支給単価を計算する売上高方式(上限10 万円)」で各個店毎に計算をした申請を行っていたことに対して、100%親会社のフジオフードグループ本社との関係性からみなし大企業と判定され「大企業対象の計算方式である申請店舗の令和2年又は令和元年の参照月における1日当たりの売上高から、令和3年参照月の1日当たりの売上高を引いた売上高減少額に応じて、支給単価を計算する売上高減少方式(上限 20 万円)」による計算方式によって支給額が決定されたことによります。 」
2021年12月期で影響額を見てみると...
利益に対しても、純資産に対しても、それなりに大きな影響額(10億円超)(純利益は黒字が赤字に訂正)となっています。
意図的に虚偽の申請を行って、過大な助成金を受け取っていた場合には、財務数値以前に大問題ですが、プレスリリースを読む限りでは、誤謬によるもののようです(ただし申請の際のミスの原因には詳しくふれていない)。だからといって、利益を水増ししていたことには違いはないので、容認されるわけではありませんが...。