会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

クレディ・スイス、年次報告書の公表延期 米SECから問い合わせ(ロイターより)

クレディ・スイス、年次報告書の公表延期 米SECから問い合わせ

クレディ・スイスが、年次報告書の公表を延期するという記事。米SECから「お尋ね」があったそうです。

先に修正した2020年と19年のキャッシュフロー計算書について、米証券取引委員会(SEC)から技術的な評価に関する問い合わせがあったことが理由。

SECの介入は異例。一連の不祥事に見舞われた同行にとって新たな打撃となった。」

「同行は株式報酬や為替ヘッジなど、一連のキャッシュフローの計上方法を修正していた。」

発表済みの2022年決算には変更はないとのことです。本当に、細かいテクニカルな問題だけなら、大事にはならないと思いますが...

やはり、何かの処理方法を変更すると、目をつけられるのでしょうか。

クレディS、年次報告書発表を延期-直前にSECから問い合わせ(ブルームバーグ)

「SECは2019、20会計年度に関するキャッシュフロー計算書に同行が加えた修正および関連のコントロールについてコメントと質問をしたという。」

「SECが銀行の開示情報について照会を行うのは珍しいことではないが、年次報告書公表の遅延はまれだ。」

「アンケ・ラインゲン氏らロイヤル・バンク・オブ・カナダのアナリストはリポートで、キャッシュフローはあまり注目されていないが、「会計に関するSECからの質問というのはネガティブだ」と指摘した。」

キャッシュフロー計算書で大きな問題が起きるというのは考えにくいのですが、当局からの問い合わせというのは、海外企業も身構えるのでしょう。

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