日経の12月12日朝刊によれば、東芝の監査人交代の話が具体化しているようです。
「会計不祥事を受けて監査法人の変更を検討している東芝は、新日本監査法人の後任選びに向けてトーマツ、あずさ、PwCあらたの3法人と協議に入る。進行中の2016年3月期決算の監査を最後に新日本との契約を打ち切り、17年3月期から変更する見通し。監査体制見直しを通じて経営刷新をアピールする。」
会社の規模や海外事業の重要性からすると、後任はビッグ4に頼むしかないでしょう。そうすると、3つしか選択肢はありませんが、あらたは日本では準大手の規模であり、実質的には、トーマツかあずさでしょう。
記事によれば、これから、各監査法人から契約に関する提案をさせて、来春以降(といっても遅くとも5月中旬が期限ですが)に決めるそうです。子会社の法定監査も、いっしょに交代し、東芝本体と並行して手続きを進めるのでしょう。
東芝からすると、のれんなどについて会社の今の処理を認めてくれる監査人を求めるかもしれませんが、そのようなオピニオンショッピングがないように監視することが必要でしょう。
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