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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

売上金水増しし新株発行の疑い 富士バイオ社を強制調査(朝日より)

売上金水増しし新株発行の疑い 富士バイオ社を強制調査

元名証セントレックス上場「富士バイオメディックス」に対して、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反(虚偽記載、偽計)の疑いで強制調査に乗り出したという記事。

「証券市場関係者らによると、同社は2007年5月期の報告書で年間の売上金を約182億円としていたが、このうちの数十億円分が水増しだったという。この報告書をもとに08年2月、東証1部上場の医薬品販売会社「東邦薬品(現・東邦ホールディングス)」など27の法人・個人に対し計約48億円分の第三者割当による新株発行をした疑いがある。

 同社は05年に上場したが、水増しはそれ以前から始まっていたという。自社の資金をいったん別会社名義の口座に移した後、再び自社の口座に還流させる手口で取引先から入金があったように装っていたとされる。粉飾の手口は、同社から依頼を受けた個人が指南していたといい、監視委はこの人物についても同法違反容疑での告発を検討している。」

取引先からの入金を装うために使われた資金はどのような名目で支出されていたのでしょうか。その支出の際にチェックをかけることができなかったのでしょうか。

粉飾指南はまさか会計士ではないと思いますが・・・。

証券監視委:数十億粉飾の疑い…医薬品開発支援会社を調査(毎日)

この毎日の記事によると、会社が依頼したのは経営コンサルタントだそうです。

医薬品開発支援会社、粉飾決算の疑いで告発へ(読売)

この記事によると、売上水増しのほか、「買収した医療法人などの価値を実際よりも高く評価し、資産に計上していた」そうです。キャッツ事件とも似ています。

なお、2008年10月に経営破たんした際に、すでに不正経理の疑惑が持ち上がっていたようです。

当サイトの関連記事(同社の民事再生法適用申請について)

(注)同社の破綻した年が間違っていたので修正しました。
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