フジッコが多額の役員退職慰労金を支払うという記事。
「フジッコ(神戸市)は29日、6月に会長から代表権のない名誉会長に退いた創業者の山岸八郎氏ら4人に計13億5600万円の役員退職慰労金を支払うと発表した。
・・・
この支出に伴い、2013年4~6月期に、既に引当金を計上済みの分を除く8億5900万円を特別損失として計上した。」
計算してみると引当金は約5億円(=13億円-8億円)しか積んでいなかったようです。内規分として引当てしていた金額より上乗せ分の方が大きかったわけで、何のための引当金かという感じもします。むしろ、こうした債務性の弱いものは、法律上支払いが決定したときに費用計上の方がすっきりするようにも思われます(現行実務の方向性とは違いますが)。
もっとも、創業者や創業家でない、サラリーマン役員の場合は、ほとんど内規分しかもらえないのかもしれませんが・・・。
ちなみに、同社の2013年3月期有報の会計方針注記をみると、「役員退職慰労引当金」については、「役員退職金の支出に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上しております」となっています。
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