ハイアス・アンド・カンパニー(東証1部)の公認会計士等の異動に関するプレスリリース。
10月1日付で、会計監査人である有限責任あずさ監査法人より、会計監査人辞任の申し入れがあったとのことです。会社は、後任(一時会計監査人)の選定を進めているそうです。
辞任の理由は...
「当社は、売上高の架空計上などの不適切な会計処理が存在する疑義が認識されたことから、第三者委員会による調査を実施しております。有限責任 あずさ監査法人からは、2020年9月28日付の第三者委員会の中間調査報告書において、代表取締役及び財務経理・総務部門を統括する取締役(以下、「財務経理担当取締役」という。)を含む複数の取締役による不適切な会計処理への関与又は認識があったこと、及び、2020年7月に財務経理担当取締役がメール保管期限を操作するという有限責任 あずさ監査法人による監査に対する妨害行為と評価せざるを得ない行為があったと認定されていることに加えて、不適切な会計処理が存在する疑義が認識された後の監査の過程においても、有限責任 あずさ監査法人に対し代表取締役による虚偽の説明がなされたと有限責任 あずさ監査法人は判断したことにより、監査意見を表明する前提となる、経営者の誠実性について深刻な疑義を生じさせていることから、今後の監査契約を継続することが困難になったと判断したという説明とともに、辞任の申し入れがあり、今般の異動に至りました。」
代表取締役が監査人をだまそうとしたり、経理担当役員が監査手続を妨害したりするような会社は、仮に不正による虚偽記載の金額が小さくても、危なくて監査できないということでしょう。監査人からすれば当然の判断ですが、会社として、別の対処方法がなかったのでしょうか。
9月30日付で社長の交代などを発表しています。
代表取締役の異動及び新経営体制に関するお知らせ(PDFファイル)
第三者委員会の中間調査報告書公表に関するお知らせ(PDFファイル)
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