最近の監査人交代事例です(2024年5月17日発表分)。
1.上組(東証プライム)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
神陽監査法人→ネクサス監査法人、の交代です。
報酬依存度の問題で、神陽監査法人から、監査契約継続辞退の申し出があったとのことです。
「同監査法人より、2022 年7月に改正された日本公認会計士協会の倫理規則において報酬依存度に係る規制が強化されたことで、将来的な当該規制のクリアが困難であるとして、任期満了をもって監査契約の継続を辞退したい旨の申し出がありました。」
ネクサスを選んだ理由は...
「監査役会がネクサス監査法人を会計監査人の候補とした理由は、同法人の品質管理体制、独立性、専門性、監査体制及び監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、会計監査が適正に行われることを確保する体制を整えており、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、1984 年です。
2.三ッ星(東証スタンダード)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
仰星監査法人→オリエント監査法人、の交代です。
「同監査法人(仰星監査法人)より、監査業界を取り巻く環境が変化する中、監査品質を確保するための人員確保が困難であるとして、任期満了をもって監査契約の継続を辞退したい旨の申し出があったことを受け、当社の事業規模に見合った監査対応及び監査費用の相当性を総合的に勘案した結果」とのことです。
仰星監査法人は、ピー・シー・エーとの監査契約が発表されたばかりであり、法人全体では「人員確保が困難」ということはなさそうですが...
現監査人の就任年は、2016 年です。