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古畑任三郎考察記

ドラマ古畑任三郎の解説・考察を行うブログです

「笑える死体」

2014-05-24 | 笑える死体
犯人:笹山アリ
職業:精神科医
演 :古手川祐子

内容
精神科医の笹山アリは、自分のカウンセリングの患者である田代と恋人同士の関係にありましたが、彼が自分を裏切り他の女と結婚する事を知り、殺害を決意しいます。自分の誕生日を祝いに来た彼の性格を巧みに利用して、強盗に襲われたようにして正当防衛を装い彼をバットで殴り殺すのです。

作品として
事件が正当防衛ではなく、アリと田代の関係性を見出す、ということがメインの回。タバコを吸ったり料理をしたり、古畑の人間性という部分が描かれているシーンの多い作品となっております。被害者役の羽場裕一さんと古畑のストッキングを被っているシーンは見ものです。

アリ先生って
古畑のシリーズに出てくる女性に共通する「美しいが犯罪者となると恐ろしいことを涼しい顔で実行する」という犯人の典型のようなキャラクター。
おしゃれにも気を遣うバリバリのキャリアウーマンですが、料理ができなかったり、簡単にものを捨てられるあたり若干女性らしさを欠いている部分もあるようす。
恋愛よりも仕事を重視する生き方だったら、こんな事件は起きなかったのかも。
「ジェラシーなんて言葉で片付けないで。これはプライドの問題よ」は、印象深いセリフです。
小説版では動機が変えられてしまっているため、この名台詞も変えられてしまっているのが残念です。

今回の古畑の嘘・ホント?
料理シーンもさることながら、やはり印象的なのはこの回でのみ古畑がタバコを吸うシーンがあること。このタバコのおかげで、彼は田代もタバコを吸っていたことを発見し、またストッキングをかぶったままでタバコは吸えるのだということを実証します。
しかしこの回でのみタバコを吸っているのはどういうことか。やや気になりますね。
古畑の常套手段として、アリの言葉をはぐらかすためにタバコを吸ったのか。
……しかし、タバコは彼自身が持っていたものであり、そのためにわざわざ小道具としてタバコを用意していたとは思えません。
また、「動く死体」で使っているように、彼自身ライターを常に携帯している人間のようです。
妥当な解釈としては「この回以降は禁煙に成功した」といったところでしょうか。
健康のためにも禁煙が続いて欲しいところです。

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