kage日記 読書&お仕事編

読書記録、仕事雑感(愚痴?)

読書記録5,6月

2021-06-20 19:32:53 | 読書記録

本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ  コウケンテツ 著

タイトルで思わず予約しちゃった。私のこと?ご飯を作るのが好きかどうかは微妙ですが(笑)

いいですね、この本。

こういう本にありがちな、簡単♪手抜きでいいのよ♪的な料理の紹介は、いや、そうはいっても簡単じゃないじゃん、なものが多いのだが、これは本当にできそうなレシピが多く、早速実践。

フライパンのままドンとだす料理とか、ワンプレートで茶碗を排除して洗いものを減らす、とか目からうろこで役立った。

何よりも、ナムルのレパートリーがいい!なんか韓国風な味付けが多いと思ったら、この方、韓国の方なんですね。

「子どもには手の込んだ手作り料理よりコンビニゼリーが人気」とか「インスタントラーメンの勝利」とか、飾らない文章も好感度アップ。

コウケンテツさん、いいですね。 

 

介護士K   日下部 羊著

相模原の施設での無差別殺人をモデルにした話というのはすぐわかった。(これは老人施設が舞台)

介護の仕事をしている人には本当に頭が上がらない。

人生の最後を生きるしかない老人相手に、それでも生きていく手助けをしないとといけない。「死んだ方がラク」という言葉に納得してしまうのもうなずける。

結局、最後に逮捕されたKは、本当に老人を殺したのか?彼がサイコパスという設定なのか、話が二転三転で結局よくわからなかったのがもやもやした。

介護施設にいる老人それぞれに、それぞれの人生があり、プライドがあり、人間の尊厳がある。認知症になったり、半身不随になったりして人に世話される。自分の人生に重ねてみたくないが、あり得ないことではない。自分は耐えられるだろうか?そうなったら私も、死んだ方がまし、と思うのかもしれない。

 

専業主婦になりたい女たち  白川 桃子著

女性の働き方 正社員→専業主婦→パート と定年まで正社員 だと生涯賃金が2億円、違うんだそうだ。

まあ、これって(前者)私の人生そのものなんだが。パートだと、どんなに頑張ったって年収200万行かないからね。一度専業主婦になってしまうと、正社員の道は厳しい。

結局、私も「家のことと子供のことと全部やりたい」となるとそうなるしかなかったんだよね。そして、やはり母がそういう形で働いているの見てきたからそうなったのもある。

どこかの段階で、何が何でも正社員の道を探す、ということをするべきだったんだろうか、といまさらながら考える。

娘たちには、母の姿を見本にせず、仕事を辞めないで続けるように言おうと思う。

しかしあの、座談会の男子はなんだ?あれが日本のスタンダードなのか、ああいうのを敢えて集めたのか。

 

御社のチャラ男   絲山 秋子著

まずは、「チャラ男」の定義が思っていたのと違っていた。もっと若く、まともな日本語も通じない新人類的な若者、のことだと思ったら40代の「外面のいい」部長のことだったのね。

そんな「チャラ男」をめぐる、部下だったり上司だったり家族だったりが語るいろんなこと。「チャラ男」自身の話もある。

私は、総務のカナちゃんの母の話が一番親近感をもって共感できたな。多分同世代。そう、実は絲山秋子さんも同世代。だからかな。

表紙の絵が不思議すぎて、何を表現したものかわからなかったが、ノアの箱舟らしい。うーんよくわからん。結局最後は、箱舟ごと沈むっぽい終わりだったけど、お仕事小説的には、私は面白かったな。

絲山秋子さん、芥川賞作家の作品は読みにくくてなかなか理解が難しいけど、これは面白かった。



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