KABOSUのひとりごと

(1)日々で起きている現象を切り口に社会を洞察する。
(2)テレビ・新聞・政党が言わないことを言う。

麻生太郎が総裁選を確実に勝つには

2006年07月31日 | 政治
麻生氏は典型的なお坊ちゃんだ。
いい年してネックレスをしていたり、漫画が好きなことからも伺える。
逆に言えば、政策にしてもつきつめて考えているわけではない。
ただ、気分はタカ派なのだろう。

外交関連では、安倍氏との差異はない。
外務大臣だけに変更は無理だ。

勝ち目があるとすれば、内政だ。
安倍・谷垣両氏の経済政策は小泉路線とかわらない。
麻生氏も「弱い者」の味方とは程遠い。

しかし、彼の軟派なイメージなら政策転換は可能だ。
思いきって負け組向け政策を打ち出すのだ。
いきなりこのようなものを打ち出すのも変なので、まずは次のようにするとよい。

国家社会主義的政策を打ち出すのだ。
結果として負け組み向け政策になればよいのだ。
これなら彼に馴染む。

あるいは、彼の好きな「道徳」の延長で、弱者へのいたわりもある。
とにかく彼の賞味期限を考えると、このくらいは考えてもよい。
くれぐれも重要ポスト獲得のための総裁選はやめて欲しい。



谷垣禎一が総裁選を確実に勝つには

2006年07月30日 | 政治
経済政策は安倍氏とは特に変わらない。
谷垣氏は消費税引き上げを言っているが、他候補も腹の中では上げなければならないと思っているはずだから、争点にはならない。
やはり外交だ。
中国等アジア外交重視を明確にしている。
8月中に安倍氏の復古的発言、失言・暴言が多くなればなるほどハト派党員を引き付けられる。
また、対立構図が安倍対谷垣となれば、安倍を嫌う人の票が自動的に入る。

そういう意味で、谷垣氏が勝つために必要なのは、ズバリ「憲法改正時期尚早論」だ。
「ハト派」イメージが確定する。
憲法問題が争点になれば、安倍氏の失言・暴言もさらに出やすくなる。
逆に、「憲法改正反対」と言うと、保守的な党員・議員も多いので反発も招きやすい。
よって「憲法改正時期尚早論」に尽きる。



安倍晋三が総裁選を確実に勝つには

2006年07月29日 | 政治
安倍晋三は、谷垣禎一・麻生太郎の両氏を圧倒的にリードしている。
よほどのことが無い限り、総裁選に勝つだろう。
しかし選挙はどうなるかわからない。
谷垣氏や麻生氏が2001年総裁選の小泉首相のように大化けする可能性は少ない。
候補が少ないと、結果として谷垣氏・麻生氏のどちらかに安倍氏を嫌う人の党員票が集中する可能性もある。
1人を選ぶ小選挙区の怖さである。
特に、戦争関連イベントの多い8月は、安倍氏の失言機会は多い。
週刊誌も彼のスキャンダルを必死に探すだろう。
やはり、もう1人・2人候補が出るようにするとよいだろう。
そうすれば、党員投票が安倍氏以外の誰かに集中する可能性が無くなる。
例えば、勝つはずのない額賀防衛庁長官などよいだろう。
世代交代を嫌う議員票の集中も避けられる。

自民党総裁選挙は国民にとってどうなるのがよいか?

2006年07月28日 | 政治
私は自民党という枠内で考えなければ、安倍氏圧勝もよいのではないかと思う。
安倍氏が圧勝すれば、各種復古的、反動的な法案が出て来る可能性が強い。
そうすれば、反安倍色が国民の間に強まり、参議院で与党過半数割れの可能性が強くなる。

さらに憲法改正の前提である国民投票法案まで進むケースだ。
国民投票法案が来年の参議院選の焦点になれば、自民対民主の構図が消える。
自民党は過半数割れを防げるだろう。
場合によっては民主党も分断し、大政翼賛会に進むかもしれない。
同時に、消滅の危機にある「護憲勢力」が少数ではあるが結集する可能性もある。
「護憲」といってもいろいろあるが、結果として「負け組み連合」として結集する可能性もある。

具体的にはどのようなメンバーになるかわからない。
しかし、憲法改正国民投票の劇的な結果を考えると今から血が騒ぐ。

自民党総裁選の行方

2006年07月27日 | 政治
焦点は、誰が福田康夫票を拾うかだ。
路線としては、谷垣財務相が拾いそうだが、「谷垣」という名前はまだ浸透していない。
その点、福田康夫氏は父が有名だっただけに広がり早かった。
そうなると、安倍晋三氏の逃げ切りの可能性が強い。
安倍圧勝を防ぐには、どうすればよいか?

誰か有名な、かつ、ベテランが出ることだ。
安倍氏になり世代交代が進むことを恐れる者も多いので、ベテランならば党内では支持がすぐに広がる。

与謝野馨氏は、国民にも顔が広い。
谷垣氏が出ているので難しいが、加藤紘一氏もいい。
河野太郎氏ではなく、河野洋平氏が出るのもよい。
最近はハト派色を押し出しはじめている山崎拓氏もよい。
「エロ拓」のイメージがどこまで払拭されたかが鍵である。
策士の二階経産相なども面白い。
反戦色の強い古賀誠氏もチャンスだ。
その他、森山真弓元法相、保岡興治元法相、中山太郎元外相なども面白い。

また、ワイドショー的な票を安倍氏から減らすために次のような人物が出るのもよい。
来年の参議院選を控えた舛添要一氏
目立ちたがりの平沢勝栄氏が泡沫で出るのもよい。
賞味期限の迫っている片山さつきが出るのもよい。
杉村太蔵はまだ早い。

福田氏に言いたいこと

2006年07月26日 | 政治
福田康夫氏の父、福田赳夫は気持ちのよい政治家だった。
1972年の総裁選以来、田中角栄が倒れる1986年まで、ことごとく負け続きだった。
負けても負けても、福田赳夫は田中角栄に立ち向かった。
信念にもとづくものではないが、不屈の闘争心として賞賛すべきものであった。

実際、強大化する田中角栄の権力に、かたくなまでに福田赳夫が戦い挑んだからこそ、民主政治は保たれたと言ってよい。
福田赳夫が事実上は野党党首だったと言ってよいだろう。

所詮、器が違うと言ってしまえばそれまでだが、福田康夫氏は父赳夫氏と比べてあまりにお粗末だ。
それどころか、総裁選辞退と引き換えに派閥会長に収まろうというのだ。

とにかく、総裁選辞退を言ってしまった以上、国民に対して責任を取るべきだ。
とりあえず、衆議院議員を辞職して、次回総選挙で自ら無所属でやり直すべきだろう。
間違っても、子息に譲るなどと考えては駄目だ。



欽ちゃんは村上ファンドだ

2006年07月25日 | スポーツ
萩本欽一という人物は、さすがに生き馬の目を抜く芸能界で40年生き残っただけある。
すぐに解散宣言しない限り、ゴールデンイーグルスは批難の嵐にあう。
ところが、嵐が来る前に解散宣言をして標的を無くしてしまった。
球団を批難しようにもできない

そして必然的に惜しむ声が出る。
ワイドショーなどで放映され、惜しむ声が大きくなる。
大きくなったところで、解散撤回を宣言する。

恐るべきしたたかな技だ。
悪いことした子供がしかられる前に「もう死んじゃおう」と言って、開き直るのにも似ている。
最終的には萩本監督が一時退くくらいで済むだろう。

この技は、機先を制して記者会見で引退宣言した村上世彰に似てないか?

顔が似ているだけでなく、やり方も似ているとはビックリだ。
ゴールデンイーグルスは、形を変えた村上ファンドと思うことにしよう。

靖国についての昭和天皇発言

2006年07月24日 | 政治
とにかく昭和天皇が言った以上、誰もが厳粛に受け止めなければならない。

産経新聞等は、A級戦犯のどこまでを含めた発言かに論争を縮小している。
共産党等、天皇制自体を積極的に賛成していない勢力は対応に困っている。
朝日新聞など左でありながら、ワイドショー的感覚で皇室に好意的な勢力は、攻勢に出ようとしている。

しかし多くの国民は、何と言ってよいのか頭の整理がつかず呆気に取られていると言ってよいだろう。

私は次のように解釈したい。
・天皇は神である。(少なくともそうあるべきだ。)
・靖国神社に奉られている軍神も神である。
・ともに尊く敬意を払うべきだ。
・靖国神社も運営するのは人間である。
・従って間違えることもある。
・天皇も生物上は人間であるので、神としてではなく人間としての発言もある。
・いずれにしても、我々国民がこの両者間の発言についてとやかく言う立場ではない。
・ただひたすら、天皇及び靖国神社に敬意を払えばよい。

福田氏は背信行為だ

2006年07月23日 | 政治
ちょっとこれは酷い。
明らかに国民に対する背信行為だ。
プロ野球で言えば、3位以下を10ゲーム以上引き離した上、首位に3ゲーム差に付けている球団が突然解散してしまうようなものだ。
国民は福田氏を積極的に応援していたわけではない。
安倍氏の強行的・復古的なイメージを嫌った人達が、まだましな人物として応援していただけだ。
彼にとっては身に余る光栄だ。
こういう場合は、負け覚悟で国民のために「敗北」にまみれなければならないのだ。
キリストと比べるのも変だが、キリストは十字架を背負い切ったが、福田氏は十字架を投げ出したのだ。

いずれにしても、しらけ総裁選になる危険が出てきた。
福田氏の捨てた十字架を拾う人間が早く出てこなければ、日本は危険な道にまっしぐらに進んでしまうのだ。




長野県知事選挙~村井氏のねらい?

2006年07月22日 | 政治
長野県知事選挙が始まった。
人気は落ちているが、田中康夫知事の勝利はどう転んでも動かない。
一時、対する候補に猪瀬直樹氏等の名前も浮上した。
結局、前衆議院議員の村井仁氏(69)になった。

村井氏は地味で考えも古く、典型的な官僚出身議員だ。
置いていてもうるさくないためか、小泉首相から大臣に抜擢されたこともある。
官僚そのものと言った方がよいかもしれない。
昨年、郵政法案に反対したが、刺客を怖がったのかすぐに引退表明(というよりも敵前逃亡)してしまった。
田中知事に斬られる悪者(官僚)としてちょうどよい。
投票率は下がるから、ダブルスコアにはならないだろう。
しかし勝つことは有り得ない。

こんな人物が、何故こんな負けることがわかっている選挙に出るのか?
大恥を掻いて政治生活を終わりにするとも思えない。

来年には参議院選挙がある。
長野は定数2だ。
今の情勢では自民・民主ともに2人立てる可能性も強い。
そうなれば、当選ラインは下がる。
誰も手を挙げないこの田中知事の斬られ役を務めることにより、自民・民主(羽田党と言うべきか)両党を含む県議会守旧派に恩も売れる。
そこそこ善戦すれば、来年の参議院選挙で「県民党」を掲げて無所属で出馬しても十分勝ち目はある。

長野県議会守旧派をベースに、比例区に出るという手段も考えられる。

選挙後の村井氏の動きが注目される。