KABOSUのひとりごと

(1)日々で起きている現象を切り口に社会を洞察する。
(2)テレビ・新聞・政党が言わないことを言う。

野田聖子の大失敗

2005年10月30日 | 政治
野田聖子の大失敗

昔は「聖子」と言うと、ずっと松田聖子がを意味してきた。(一時的に橋本聖子を意味する時期もあった。)
今「聖子」と言えば、野田聖子氏を意味する。
全国の注目を集めているわけであり、大変な飛躍のチャンスを意味する。
しかし、郵政民営化法案反対後の一連の対応で、大きく飛躍するチャンスを失った。
ここはたとえ除名されようが、議席を失おうが、信念を貫くべきだったのだ。

スーチー女史が世界中から尊敬を集めているのは、その活動の内容もさることながら、監禁されながらも命懸けで信念を貫き通しているからだ。
市川房江女史が日本で尊敬されていたのも不屈の信念からである。

それでも野田聖子という人は、何が何でも自民党に戻ろうと醜態を晒しつづけている。
勿論、今後もマスコットガールとしては価値があるから、時間が過ぎれ再び陽が当たる時が来るかもしれない。
しかし永田町にいくらでもいる有象無象の一人に過ぎない。

南アフリカのマンデラ元大統領は、27年間の牢獄によって世界中に勇気と希望を与える存在になった。

頑張れホームレス

2005年10月29日 | 社会
頑張れホームレス

都内で『ビッグイシュー』を買った。
ホームレスが売ることで有名な雑誌だ。
値段は200円で、そのうち110円が売った者が手にするのだ。
10冊売れば1100円の収入になる。
周囲に目立つように買うことによって、彼らの活動が注目されることになる。
経緯は知らないが、実に素晴らしいシステムだ。
売った者は110円とともに、情熱・勇気・希望を手にする。
灰色サラリーマンの味方日刊ゲンダイあたりに、是非真似して欲しい。

一方では、高校生によるホームレス襲撃事件がまた起きてしまった。
ムシャクシャした気分をスッキリさせるためにやったらしい。
動機、精神状態、行状、何ひとつとっても同情の余地は全く無い。
破廉恥の極みだろう。
週刊新潮でも、週刊文春でもよい。
是非、顔名前を公表して欲しい。

ロッテ4連勝

2005年10月28日 | スポーツ
ロッテ4連勝

日本シリーズはロッテの4連勝で終わった。
「どうせ阪神が勝つだろう」と思っていただけに拍子抜けである。
第1戦初回デストラーデのカウント0-3からの3ランホームランで意表を突かれ、巨人の4連敗終わった1990年のシリーズと似ていた。

阪神の3週間のブランクが原因だとか言う意見が多い。
しかし、阪神は8月以降2ヶ月以上の間、中日戦以外全て緊張感の無い試合だった。
全国放映され本来なら緊張した試合のはずの巨人戦が消化試合だったのも大きい。

一方ロッテは熾烈な3位争いのおかげで、消化試合は無かった。
(楽天は新チームで彼等なりの目標があったし、ソフトバンクとも「5ゲーム差」をめぐって結構激しい争いだった。)

セリーグも巨人の復活を待つだけでなく、ルールを工夫すべきだ。

ついでに言えば、パリーグについても、リーグ優勝と日本シリーズ出場チームを分けて考えたほうがすっきりするだろう。

小泉にふりまわされる人々

2005年10月27日 | 政治
1.小泉に吹き飛ばされた人

宮城では浅野知事(の後継者)が、元自衛官に簡単に吹き飛ばされた。
佐賀では45才の若手改革派とされる市長が、63才の元市水道局長に吹き飛ばされた。
こういうときこそ、浅野知事のような人は必要なのだが・・・

2.小泉の真似をした人

大阪市長は、小泉の真似をして「民意を問う」と辞任した。
しかし小泉のようにマスコミを動員する力は無い。
風が吹かなきゃ、ただの人。
直接民主政への1歩として評価しよう。

3.小泉に釣られる(かもしれない)人

その大阪市の大平助役(不良上がりの弁護士)が、「入閣するために、助役を辞めた」とうわさされている。
無責任な人だ。

4.小泉に怯えている人

野田聖子をはじめとした、造反組で寝返った人を思いっきり軽蔑しよう。
この人達は当てにできない。
やばくなれば逃げ出すだろう。

『声』

2005年10月24日 | 社会
参議院補欠選挙、宮城県知事選挙、川崎市長選挙、神戸市選挙、佐賀市長選挙、全て各紙の予想した結果どおりだった。
面白くもなければ何ともない。

日本シリーズはロッテが2連勝。
一つのミスで流れは全て変わる。
どっちが勝つかは全くわからない。
私としては、日本中の多くが応援する阪神よりも、マリンスタジアムのライトスタンドとほんの一部の人にしか応援しないロッテに勝たせたい。

三木谷は元エリートのいい子。村上も金儲けしか考えてない。
やっぱり堀江か?と思ったら、既に自民党の飼い犬になっていた。
そろそろ誰か新しいデストロイヤーが必要だ。

性犯罪防止

2005年10月23日 | 社会
性犯罪防止

ニュースを聞いていると、広い意味での「性犯罪」と言うべきものが多い。
「性」というものから発している犯罪は、痴漢、強制猥褻等、典型的なものを始め、ストーカー、怨恨による傷害・殺人、その他気味の悪い各種犯罪、・・・・挙げていけば切りが無い。
女性が殺されれば、こうしたものに関連している可能性が強い。
政府・自治体は、犯罪防止策をいろいろ講じており、それなりに効果を挙げている部分もある。
しかし、どうしても付け焼刃のような気がしてならない。
引きこもり、ニート等の急増を考えれば、今後さらに増える可能性が強い。(彼等が犯罪予備軍だと言っているのではない。彼等のほとんどは立派に生きている。犯罪に走るのは、ごく一部の精神的に弱い人間であろう。)
犯罪というのは、その人間の思考経路及びそれにもとづく実施の最終的な局面と言ってよい。
従って、その出口である犯罪行為を排除しても、犯罪予備軍の人たちを鬱屈した状態に置くだけであり、防犯上不安定な状態と言うべきである。

こうした犯罪に走る人間は人とのコミュニケ-ションの不得手な人間が多い。
(決してコミュニケーションが不得手なことが悪いことではない。人間誰でも得手な部分と不得手な部分が必ずある。)
異性とのコミュニケーションはさらに難しい。
周囲に異性が全くいないというケースもある。
さらに悪いことにテレビを始め、マスコミが異性との交際等を煽る傾向が強い。
犯罪予備軍の人たちの不満は、どんどん溜まっていくのだ。

書籍、ビデオテープ、その他の物品の購入・使用で完了すれば犯罪は起こらない。
しかしそれで完了しない人間は次の段階に行く。
風俗店等のサービスで完了すれば犯罪は起こらない。但し、法外な料金を徴収されるリスクもあるし、そもそも高い。
そこで完了しないと、あるいは避けると危険な領域に入る。
怪しい企みが開始するのだ。
勿論怪しい企みが合法的にうまく行けばよいが、そうならないと犯罪に発展することが多い。
そもそも違法な企みも多い。
そこで消去法で考えると、安全・安価の風俗店等の整備がもっとも無難な策ではないだろうか。
行政・独立行政法人等が行なうか、NPO法人等が行なうかいろいろ考えられるが、重要なことは次の2点である。
・あくまで緊急やむを得ない措置であることを明言すること。
・警察権力の強い監視下に置くこと。

靖国参拝

2005年10月22日 | 政治
靖国参拝

小泉首相が靖国神社を参拝した。
私自身としては、神様にお参りに行くわけなのだから、どんな経緯があるにしろ、これについてあまり文句を付けたくない。
しかし、日本は一人当たり世界でアメリカの次ぐ経済大国である。
強い国は、他国に対し寛容であり、わがままを聞くべきである。
「愛国心」「民族意識」といったものは、例えば植民地になっているような場合には必要である。独立運動の原動力になる。
しかし同じように日本のような強国の人が持つとおかしくなるのだ。
強い国は、強さに比例して謙虚になるべきだ。

東条英機をヒトラーと同列にしている向きがある。
日本の場合、国民が潜在的に持っていた悪い意識が不況等で顕在化し、軍がそれに感化された結果があの戦争である。
戦争指導層がまともな戦略を練られなかったことがさらに被害を拡大させた。
東条は単なる陸軍省の官僚であり、そういう時期に組織上の戦争指導層にいただけである。
組織上、結果責任としてA級戦犯となったのはやむを得ない。
しかし、彼がヒトラーのように直接国民の先頭に立ってリードしていったという事実は見受けられない。
むしろ、今回の小泉首相の方がヒトラーに近い。

恐怖政治

2005年10月21日 | 政治
危険だ。

案の定、小泉首相が図に乗ってきた。
テレビの前で公然と次のようなことを言った。

 「造反してついていった人は、郵政民営化反対が倒閣運動であることを早く気付け    ば、こんな多くの犠牲者が出なくて済んだ。政治家の資質は洞察力。本質を見ぬ    けずついて行った人は、本当に可哀相。」

倒閣は人生を誤る悪いことだということを前提に話している。
政局は早い話ほとんどが倒閣運動ではないか?
そんなのあたりまえだ。

ところが、総選挙の世の中の状態はちょっと違う。
小泉首相の背後には、圧倒的多数の国民がいるから、小泉批判はマスコミもやりにくいのだろう。
国会もマスコミも、もう腑抜けの状態だ。
気付いたときには、小泉批判がだんだん表に出なくなっているかもしれない。

そういえば、小泉首相は、靖国判決で頭に来たのか、あの田中角栄も言わなかった司法批判を公然と始めた。
最高裁判事の国民審査の改正を示唆し始めたのだ。
今のうちに何とかしないと取り返しがつかなくなる。

棄権票

2005年10月16日 | 政治
棄権票

日本では選挙のとき、選挙管理委員会(総務省)がタレント・テレビ等あらゆるものを使って投票所に国民を動員しようとしている。
テレビに出てくるコメンテーター、評論家等も、「投票行かない人は政治に口出しするな!」とばかりに投票に行かせようとしている。
「投票所に足を運ばない」ということは悪いことなのか?
とんでもないことである。
今日本のほとんどの選挙区では、自民、民主、共産の3党の対決である。
自民党の特に小泉執行部と民主党の言っていることは、あまり変わらない。
特に若手は、自民党も民主党も同じような人たちだ。
テレビでも同じような人たちが出てきて、同じようなことを言葉を言い換えて言っているだけだ。
自民党・民主党の両方に公募している人が沢山いること自体、両党の区別が無くなってきているということだ。(大連立でも組んでくれた方がわかりやすいかもしれない。)
この2党に賛同できない人は共産党に入れる以外に無い。
共産党は問題点も多いが、現在の日本に一定勢力残すべき政党だと私は思う。
「投票に行かない」というのも立派な意思表示である。
それを無理やり行かせるのは、選択肢の一つを封ずる、選挙干渉というべきものである。
それだけではない。そもそも前提として重要なすり替えが行なわれている。
確かに投票に行かない人に「全く関心無い」「政治などどうでもよい」という人もいるだろう。しかし、「該当者無し」「既成政党にノー」さらには「体制そのものにノー」というしっかりしたメッセージを送っている人も大勢いるのだ。
実際、イラクやアフガニスタン等では、投票自体の政治的有効性の問題として、投票率の高低が最大の争点になっている。
日本の選挙管理委員会等にもう一度棄権票の意味をしっかりと考え直して欲しい。
それでも投票に行かせたいのなら、「白票」と「白票以外の無効票」を分け、白票相当分を欠員議席にする等の工夫をするべきである。

ドイツ大連立

2005年10月15日 | 政治
総選挙後の長い話合いの末、ドイツで社民党とキリスト教民主・社会同盟の大連立が行なわれることになった。
首相も社民党のシュレーダー氏からキリスト教民主・社会同盟(以下、CDU・CSU)のメルケル氏に代わる。
(ドイツでは始めての女性首相であり、また旧東ドイツ出身だそうだが、さしたる意味は無い。但し、ブッシュ大統領は内心喜んでいるだろう。)
選挙結果は次のとおり。(議席を獲得できなかった小政党は省略)

       今回           前回
     議席数 得票率      議席数 得票
CDU・CSU  226  35.2%      248 38.5%
自民党    61   9.8%       47   7.4%

社民党   222  34.3%      251  38.5%
緑の党    51   8.1%       55   8.6%

左派党    54   8.7%       2   4.0%

合計    614 603


この結果を見れば、大連立を組むCDU・CSUも社民党も負けたということがわかる。
得票率を見ると、保守(CDU・CSUと自民党の合計)、中道・左派(社民党・緑の党・左派党の合計)の票は前回とほとんど変わらないことがわかる。
保守層では、CDU・CSUの直接税率の平準化、解雇自由化等に嫌気の差した人が少し左寄りの自由党支持に回った。
中道・左派層では、社民党政権の経済政策の右傾、依然として高い失業率等に嫌気が差した人が、左派党(旧東ドイツ共産党)に回った。
要するに国民全体では、左に動いたのに、逆に右にシフトした政権が出来たということだ。
おかしなことだが、比例代表選挙の短所なのである。
ワイマール時代のドイツは、民意不完全燃焼がヒトラーを呼んだ。
その点、(これも別の問題が多々あるが)日本の小選挙制を主体にした選挙は「政権選択」ということに関しては民意が過剰にストレートに出る。

大連立もいろいろな組み合わせで政権協議をしたが駄目だった結果である。
閣僚ポストはCDU・CSUと社民党が半々で分け合うそうだ。(ある意味日本的である。)
しかし上記の結果を見れば、CDU・CSUにしても社民党にしても気が利かないように見える。
新聞の報道を見る限りでは、正面から政策で議論しているようだ。
そもそも11月12日まで1月も掛けて政権合意書を作成したり、党大会の承認を得てから政権を発足させたり、政治も教科書みたいなことをやっている。

日本の政治に慣れた人は次のように考えるだろう。
「CDU・CSUは、社民党から21人造反させて、自民党と合わせて過半数にもっていくことを考えないのだろうか?」
「そうすれば社民党閣僚などいなくなり本格的な保守政権になる。」

逆に、
「社民党は政策を左派党と妥協し、従来通り緑の党も入れて、とりあえず政権だけは維持できるではないか?」
「その後CDU・CSUを少しづつ切り崩し、適当なところで左派党を捨てればいいじゃないか。」

日本で出番の無くなった政治家は、ドイツに行けば出番があるかもしれない。