風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

懐古する函館

2015年10月17日 03時37分35秒 | 随想

老人に出来る事は少ない。出来る事と言えば、懸命に生きた昭和の時代を懐古する事、そして時勢に流され豊かさの代名詞の経済発展の名の基に、地球を破壊し、先人の知恵を軽視した反省である。昔は良かった。

親父の故郷、函館は二回、訪問している。

一回目は二六歳の時、125㏄の原付で太平洋沿海フェリーで苫小牧に上陸、白老・札幌・定山渓・登別・昭和新山などを周遊、函館の東日本フェリーの役員だった叔父を訪ね、無料の乗船券を頂戴し、大間に渡り、恐山から八戸を経由し仙台からフェリーで名古屋港に戻った。

二回目は厄年の頃、親父の遺言を実行すべく母親の名代で遺骨を函館の墓に分骨埋葬した時。上野駅から寝台特急(ゆうずる)で青森、青函連絡船の摩周丸と羊蹄丸で津軽海峡を往復した。叔母が難病で入院しているのを見舞い、叔父の馴染みの小料理屋で夕食をご馳走になった。当然、今は叔父夫妻は極楽浄土。

TPP合意に反対で抗議行動をする暇がないので農家を手伝う援農奉仕で示威行動、雨降りで農作業がないと、懐かしく思い出す過去の体験である。


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