青春・青年時代は神仏を思わず、科学技術礼賛、守銭奴だったが、両親の死に直面し信心深くなった。江戸時代の檀家制度の残像があり、仏教の作法による葬式だった。
寺の住職に葬式のメニューを見せろと暴言を吐き、こっぴどく叱られた。
万物は病気を患い、老化して、やがて死に至る、苦しい人生を実感した。無常観、仏教を勉強する気に成った。
世間の常識と仏の教えの違いは正反対、強欲が美徳の此岸魔界、己唯足るを知るの質素清貧の彼岸仏界。
利益、自分本位のリエキ、他人救済のリヤク、乞食、将来の落伍者が約束されるコジキ、高僧になるだろうコツジキ、読み方が違う。
多数決の論理が世間常識になるが、常識外れの哲学の中に人間的な生き方を見たりする。