風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

摩天楼は超高層 121号

2007年07月11日 10時03分58秒 | 随想
名古屋駅周辺には超高層建築のトヨタ本社ビル「ミッドランドスクエア」247m日本5位・JR名古屋駅「ツインタワー」245m日本6位・牛島市街地再開発組合「ルーセント(光る、輝く)タワー」180m・モード学園スパイラルタワー170mがある。日本1位の高さを誇るビルは、横浜ランドマークタワー295.8mで、世界では39位の高さである。台北国際金融センター508mは、現在世界一高い建造物である。ドバイでは世界一高いビルが建築中で、「バージュ・ドバイ」という名前であるが、ドバイのタワーという意味。完成すると1000mになるらしい。

超高層建築を可能にした技術は、柔構造とタワークレーンである。
地震や風圧対策(耐震構造)は、従来の建築物では剛構造で、鉄筋コンクリートで頑丈に造り、破壊されないようにしたが、超高層ビルでは地震の揺れや風圧にある程度建物を任せる、鉄骨主体の柔構造の建築がほとんどである。

タワークレーン (Tower Crane) は、建設現場で使用される昇降可能な仮設揚重機。事務所ビル用の床板を貫通する内部建てと、ホテル・集合住宅用の外部に仮設する外部建てがある。
建物の外側の支柱を使う「外部建て方式」は、支柱を自分で継ぎ足しながら、上昇して作業して、終了後は支柱を降ろしながら降下すれば、クレーンも地上に到着するから問題は起きない。

内部建てタワークレーンは一定の長さの支柱を建物の梁に固定する。そこで数階分の骨格を作り、作業終了したら油圧で上昇し、さらに数階分を作るという作業を繰り返す。そして一番上に到達すると、工事完了までいろいろな資材を持ち上げて大活躍する。クライミングクレーン」とも呼ばれる。問題はどうやって降ろすかである。帰り道は梁でふさがれ、床が出来ている。

役目を終えた内部建てタワークレーンは、 まずは一回り小さなクレーンを吊り上げ、そのクレーンで自身を解体して下ろしてもらう。葬式を子供達で弔ってもらうのに似ている。この手順を繰り返していく。順次クレーンを小型の物に切り替えていき、最終的には最小のクレーンを手作業で解体しエレベーターで地上へと下ろすのである。

関係する企業が狭い範囲に集中すれば、時間が節約でき、無駄の無い効率的な営業コンビナートを形成でき、企業利益は史上空前を更新するだろう。そしてより高い高層ビルが出現することになる。

もし従業員の中に高所恐怖症の人がいた場合、この人は恐怖との戦いが仕事になり、本来業務は履行不可能となる。その人間が企業にとって、有能で代わりの人間が見当たらないと、企業の損失は計り知れない。採用条件に高所作業で有る事を明記する必要がある。

人間を一箇所に集中する労務管理は、根底に人間不信があるのではないか。情報化社会では事務連絡は、ネットで事足り、在宅勤務として、直接顧客を訪問する商談も可能である。
しかし人間は弱く、人に監視され、競争するから、向上するし、頑張れる。やはり物質主義の社会では、人を収容する物質が必要である。

仏様の住む極楽浄土には、仏様不信がないし、自主管理で「仏ほっとけ、神かまうな」の自由放任主義だから、仏様の集合する超高層建築は必要無いのである。浄土では都市集中はなく、仏国土に均等に仏が生活している。

写真は飯田市の援農より帰宅途中、高速路線バスから撮影したので、鮮明さに欠けるが、オリジナル作品で価値は計り知れない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。