②から2ヶ月半…久々のぴよボク講座です

採点について自分の印象を…と思ったらなかなか纏まらなくて~

いや、ほんと、採点って難しいですよね。
でもプロのジャッジが割れまくるんですから、素人の私には難しくて当然です(笑)
あ、今回はルールじゃなくて、あくまでも個人的な『印象』ですので~

世界戦と国内の試合では採点方法が違うので、今回は国内試合の採点について考えてみたいと思います。
さて、ダウンの無かったラウンド、ポイントを取れるのはどちらでしょう?

どちらかが明らかにヒット数も与えたダメージも多かった場合、これは文句なく10-9ですよね。
問題は、ちょいと微妙な場合です。
沢山試合を見てきて思うのは、基本的に手数が多い方が有利です

倒せそうもない軽いパンチばかりでも、相手の手数が少なければポイントになる傾向が強いです。
極端な話、クリーンヒットが少ないと、当たってなくてもとにかく手を出してる選手にポイントが流れる傾向すらあるように思います

でも、手数が多けりゃいいかというと、そう単純でもなくて、空振りが多いのはむしろマイナス印象だし、ちょこちょこ触ってるだけの手打ちでは有効打と評価しないジャッジも居ます。
採点が割れやすいのは、「ヒット数は多いがパンチが弱い」

手数を取るか、ダメージを取るか…

これ、ジャッジによってかなり差があるみたいです

手数に大差がなければパワーがある方が断然有利!
重いパンチは見栄えが良いですから、多少の手数差ならパワーで跳ね返せます

でも手数が少ないほど不利になります

せっかく強打を当てていても、全体の手数が少なく、逆に細かいパンチを沢山もらってると、相手の方がダメージは深くても、ポイントを獲られてしまうケースは多いですっ

また、前に出てる方が有利かと言えばそうでもなくて、頭から突っ込みながら闇雲に振り回してるだけよりは、下がりながらでも正確にヒットさせてる方がポイントになります。でもロープに詰められて一方的に殴られてると、全然効いてなくてもポイント的には厳しいですねぇ。
ルール上は『与えたダメージで判定』するはずなんですが、実際は「手数>ダメージ」で採点されることが少なくありません。
それから、頭くっつけてのドロドロの押し合いになった場合も採点は難しいです。
お互いにパンチを出さず(出せず?)、延々と相撲状態…。攻撃は頭突きvs絞め技とか~

そんなの10-10でいいだろ~って思うんですが、何ラウンドも10-10ってわけにもいかないので、これもジャッジによりけりですねぇ。
そしてもうひとつ、重大な要因があります。
それは、チャンピオンや格上(ランキング上位)の選手は有利ってこと。
ベルトやランクを『奪う』には、ほぼ同等ではダメで、はっきりと『超える』必要がある…っていう暗黙のルール!?があるみたいです。
タイトルマッチはドローの場合防衛ですよね?
採点上も同じような考え方をするみたいで、微妙なラウンドは王者や格上の選手に有利な採点がされる傾向があるようです。
またジャッジの『先入観』ってもの無視出来ません。
戦績の良い選手、巧いと言われている選手にやたらと有利につけちゃうジャッジ、居るんですよねぇ

他にも興行主催ジムや大手ジムは有利って話もありますが…これは『無い』とは言いませんっ。でも『いつもある』わけではないなぁと感じてます。
それから4回戦の場合には、余程一方的でない限り、なるべくフルマークにはしないっていう慣習?もあるらしいです。
きっと他にも私の知らない『暗黙のルール』はいっぱいあるんだろうなぁ

ま、そんな訳で、試合内容だけでなく、ジャッジの好みとか選手の立場とか、その他色んな理由が絡まりあって採点されているので、時には会場中がビックリしちゃうような意外な採点も飛び出したりします。
だからボクシングの採点って『分からない…

ジャッジの皆さん!命懸けで戦ってる選手達のために、公正な採点をお願いしますねっ

さて、次回のぴよボク講座は、以上のような採点の現状を踏まえて、ポイントを獲る為にどう戦うか、或いはポイントを獲られない為にどうするか…を、私なりに考えてみたいと思いますっ
