"Brexit: The Uncivil War"を観た。
2016年のイギリスでのEU離脱を問う国民投票で、離脱派の運動を指揮したドミニク・カミングスを、あのベネディクト・カンバーバッチ様が演じた2019年のイギリスのテレビドラマである。
同意なき離脱が現実味を帯びてきたからか、スターチャンネルで、番組変更の上で無料放送として解放されているのを知り、急遽鑑賞することに。
観初めて・・・
あああっ、カンバーバッチ様の頭髪がーーーー!!!
・・というのは置いておくにしても、
なかなか示唆的なドラマだった。英国内では、表層的だなどとする批判もあるようだけれども、現在の混沌とした状況をふまえながらこのドラマを観れば、やはりどの立場に立っていても、Referendum当時、"知らされていなかったこと"があったのだろうかという思いが深まるように思う。
私は政治には疎いし英国に詳しいわけでもないし、Brexitについて何か言及できる立場にはもちろんまったくないけれども、ここで描かれているように、政治的な重大な決断が、何か"知らない間に起こっている人為的な誘導"によってなされることもあるのだろうかということは、他の(あるいは我が国の)例を挙げるまでもなく、我々も常に意識しておかなければならないのだなと改めて感じた。
背景としてベートーベンの「歓喜の歌」が流れるところは皮肉か。
ドラマ内でのキャンペーンが進むにつれて次第に英国内での分断が露わになるところでは、"The Divided Kingdum"という言葉を思い出されて少し慄然とする。
Brexitが今後どう着地するかはわからないけれど、Brexit後には、また別のドラマが作られるのだろうか。