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Quelque chose?

医療と向き合いながら、毎日少しずつ何かを。

"Brexit: The Uncivil War"

2019-03-31 | 本・映画・テレビ
"Brexit: The Uncivil War"を観た。
2016年のイギリスでのEU離脱を問う国民投票で、離脱派の運動を指揮したドミニク・カミングスを、あのベネディクト・カンバーバッチ様が演じた2019年のイギリスのテレビドラマである。
同意なき離脱が現実味を帯びてきたからか、スターチャンネルで、番組変更の上で無料放送として解放されているのを知り、急遽鑑賞することに。
 
観初めて・・・
 
 
あああっ、カンバーバッチ様の頭髪がーーーー!!!
 
 
・・というのは置いておくにしても、
 
なかなか示唆的なドラマだった。英国内では、表層的だなどとする批判もあるようだけれども、現在の混沌とした状況をふまえながらこのドラマを観れば、やはりどの立場に立っていても、Referendum当時、"知らされていなかったこと"があったのだろうかという思いが深まるように思う。
 
私は政治には疎いし英国に詳しいわけでもないし、Brexitについて何か言及できる立場にはもちろんまったくないけれども、ここで描かれているように、政治的な重大な決断が、何か"知らない間に起こっている人為的な誘導"によってなされることもあるのだろうかということは、他の(あるいは我が国の)例を挙げるまでもなく、我々も常に意識しておかなければならないのだなと改めて感じた。
 
背景としてベートーベンの「歓喜の歌」が流れるところは皮肉か。
ドラマ内でのキャンペーンが進むにつれて次第に英国内での分断が露わになるところでは、"The Divided Kingdum"という言葉を思い出されて少し慄然とする。
 
Brexitが今後どう着地するかはわからないけれど、Brexit後には、また別のドラマが作られるのだろうか。