土田武信助教授は、沖縄ジュゴン、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ生物を原告として、野生生物を代弁して人間達も原告となったお一人でした。なお、2010年12月21日、肝臓ガンで逝去されました。享年67歳。
1943年3月30日、東京生まれ。1975年3月法政大学大学院社会科学研究科私法学専攻博士課程単位取得満期退学後、東京都内の大学での非常勤講師を経て、1980年沖縄大学法経学部に赴任。専攻は民法(不法行為法等)。新石垣空港建設問題(白保海上案、カラ岳東海上案)で住民監査請求・住民訴訟にかかわったのち、赤土等流出問題など沖縄の環境問題に取組んできている。
1997年11月発足のジュゴンネットワーク沖縄事務局長には1999年6月から。沖縄ジュゴンが絶滅の危機に瀕しているのは、これまでの諸々の人間活動によるもの。ジュゴンの生息環境劣化は、人間の生存環境の劣化でもあって、せめて、これ以上の自然環境悪化は許されない。そこで、中城湾沖縄市泡瀬干潟の埋立計画や、普天間飛行場代替施設などとしての名護市辺野古沿岸域への新たな米軍基地建設計画(軍民共用であれ15年使用期限付きであれ)は、即刻中止すべしという思いから、ジュゴン「保護」活動にかかわってきている。
なお、ジュゴンネットワーク沖縄はその発足いらい各種の助成金を得ることができ、物心両面から多くの人々に支えられてきている。 (2001-07/07)
参照:ジュゴンネットワーク沖縄「沖縄のジュゴン保護のために(資料)」(和文、英文、2000年7月)、「沖縄ジュゴン「自然の権利」訴訟」より
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