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Aruのよもやまつれづれ日記

大都市では、子育てができないような時代が来る。地方都市は、それを見越して受け入れる準備をするべき

以前にも書きましたが、地方都市は、今後の人口減と高齢化に備えて、コンパクトな街作りが求められると思います。ちょうど富山市の記事があったので、、、、転載します。子育てができない時代というのは、、、治安悪化とかじゃないといいんですが、、、ありえますよね。東京は荒れていくと思います。

(3/20追記)地方でも雇用の受け皿が無いと意味がありません。あるいはテレワークが当たり前になるとか、雇用主側の需要が変わらない限り難しいでしょうね。

そういえば、北海道の田舎町にコールセンターとかを激安で誘致するとかありましたね。

どうしたもんか、、、

ライトレール導入の成功例として代表的な富山県富山市。このライトレールを導入した背景には、県庁所在地においてもっとも人口密度が低いという問題を解決することにあった。

13日、島根県松江市にて「松江市の交通とまちづくりを考えるシンポジウム」が開催。その中の基調講演「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり」にて、富山市長の森雅志氏が述べた。

富山ライトレールは2006年に富山市に開業したライトレール。廃線となったJR富山港線の跡地と道路上を通る全長7.6kmの路線で、13の停留所を設置した。さらに、2009年には、再開発地域にあらたな路線を敷設し富山地方鉄道の路面電車を短絡。環状線として運行する「セントラム」も供用を開始した。

富山県は、道路の整備率や1世帯当たりの実収入が全国平均よりも高く、郊外の土地が安いということもあり、持ち家率が全国で1位だ。一見すると住みやすく思えるが、人口密度が1ヘクタール当たり40.3人で県庁所在地では最も低く、中心部が衰退しているという問題がある。

森氏は、「これ以上、人口を拡散させるわけにはいかない」と、この現状に危機感を募らせた。郊外に人口が分散すると「除雪やゴミの収集、下水道の維持管理など、行政の管理コストがかかる」、中心部の衰退が進むと「地価が低くなり、投資が呼び込めない」とするのだ。

このほかにも、富山県の1世帯あたり1.74台という自動車保有(全国で2位)も問題となってくる。これにより鉄道やバスの公共交通は利用者が減少し、減便や廃線を余儀なくされている。市の調査によると、3割の人はクルマを自由に使えない状態だとしており、このような市民が不便を強いられている。

この中心部の衰退、人口の拡散、公共交通の衰退の問題は、人口減少と高齢化の進行により、将来的には現在よりも深刻になってくると予測される。

そこで富山市が掲げたのが、「コンパクトな街づくり」だ。その基本方針は、富山駅を中心に放射状に交通機関を伸ばし、主要駅(停留所)に住居、商業、業務、文化などの都市機能を集約させるというもの。具体的には、公共交通機関が便利に利用できる(鉄道は駅から500m、バスは停留所から300m)人口を現在の約3割から、20年後には約4割に高める。

これを実現させるための施策として、森氏は公共交通の活性化、公共交通沿線地区への居住促進、中心市街地の魅力的向上の3つをあげた。

この公共交通の活性化の1つが富山ライトレールというわけだ。通常は、鉄道が廃線になるとバス路線で補う。しかし富山市は「公共交通を大事にする」(森氏)という観点から廃線跡に専用軌道を敷設し、ライトレールとした。富山ライトレールのダイヤは、昼間は1時間に4本、朝夕は6本。富山港線時代と比べると大幅に増発している。バス路線で同等の輸送を行おうとすると、遅延が発生するのは目に見えている。

富山港線時代と富山ライトレールの利用者数を比較すると、平日では約2.1倍、休日では約3.8倍に増えている。特に興味深いのが、「昼間の時間に高齢者が乗車するようになった」というデータ。これまでよりも高齢者が外出をするようになったと思われる。「5 - 10年たってから統計を取ると、沿線の要介護認定の割合が低くなるかもしれない」との期待も込めている。

さらに、旧富山市地域では住宅着工件数が0.78倍に減少したのに対して、沿線は1.61倍に増えている。富山市民はライトレールを受け入れているようだ。

公共交通の活性化として、ライトレールのほかに、バスや既存の鉄道、自転車にも力を入れている。

バスの事業では、65歳以上の高齢者を対象に年間500円で「おでかけバス事業」を発行。これは、中心部で乗降すると、運賃が一律100円になるという定期券だ。森氏によると、「富山市は、ほとんどのバスと鉄道は富山駅に集約している」という。そのため、富山駅で乗り換えると富山市内のどこでも200円で移動できるようになる。

既存の鉄道では、JR高山本線で社会実験を実施。1日34本だった鉄道を60本に増便させた。また、自転車をレンタルするコミュニティサイクルシステムも導入。市内に15か所設け、10台を常備している。これにより、クルマがなくても町の中心部を移動する手段を確保している。

このように交通システム、特にライトレールを中心に街づくりを進める富山市の森市長。「大都市では、子育てができないような時代が来る。地方都市は、それを見越して受け入れる準備をするべき」だと訴えた。
(レスポンス 安達崇徳)

コメント一覧

Aru
税収を考えrと
そうなりますね。人口の集積度を考えれば行政サービスの質の維持含めてそうなると思います。

富山が市町村大合併を行っているとは知りませんでした。

さて、高校の無料化が今回の目玉の一つになっていますが、むしろ幼保一体であるとか、そちらの無料化や、柔軟な仕組みとする方が子育て層にはありがたいのではないでしょうかね?

いずれにせよ、少子化対策と、地方対策は頭の痛い話だと思います。
Q組@山口
大都市の方が子育て支援が進む
 田舎で行政に携わっていると、歯がゆいのですが、税金を使って何するかというと、基本的には公共事業だけなんですよ。景気の良し悪し関係なく、ダラダラ公共事業をやって、土建屋さんにお金を流す。
 民主党はコンクリートから人と言って、公共事業の大幅削減をやり始めましたが、産業構造が偏っている地方では、地方単独で公共事業をやるので、結果、民主党の思惑のようにはなりません。
 こういう状況なので、子育てに回るわけがありません。しかも、借金だらけです。
 大都市では、例えば、東京23区で言うと、港区とか世田谷区などでは、その気になれば、来年度でも借金残高をゼロにできるほど、財政が豊かです。社会資本整備が終わっているので、福祉にお金が回りやすい状況にあります。
 千葉市で5万払っていた保育料が、江戸川区だと9000円で済むということも聞いたことがあります。
 それと、富山市がコンパクトシティ構想を掲げていますが、面積が1200k㎡もあって、南は高山や飛騨と隣接するような状況で、コンパクトになりようもないと思います。合併しまくって、周辺市町村の税収を旧富山市が吸収し、市街地を大開発したいだけのことです、所詮。
 私は3人の子持ちなので、子ども手当丸儲けですが、制度そのものは反対です。現金で支えるなんで、下品極まりない。だけど、国が子育てに巨額の支出をするという理念は賛成です。理念だけに終わらせず、どう実現化するかということです。

Aru
もっと企業の業績が悪化すると
従来のような給与体系で今あまっている労働人口を吸収できないかもしれませんね。

確かに零細企業は万年人材不足。

知人の経営するお店では募集したら100人位の応募があったそうです。

ワークライフバランスとか、ワークシェアリングとか結局は企業側に都合の良い安い労働力を雇うための仕組みとして機能していくのかもしれません。

あー、子供たちが成人するころの世の中が心配だ。。。
Aru
確かに
新卒以外の人たちがうんと余っていますね。
派遣になったり、フリーターになったりと、
派遣も3年で社員になれるんでしたっけ?
ドコモがそうしたように記憶しています。

悩ましいのは、自分たちの子供の世代。
ただそのときにも産業自体がシュリンクしてたら
労働力不足は起きない。

そんな時代に生きていく子供たちには何かしら
特技なり(韓国のように英語教育とか)しないと
もう日本だけで生活するというのが難しくなるのではないかと危惧しています。
池沼・高橋和司
お返事ありがとうございます
>いずれにせよ、労働人口が不足する時代はもうすぐ来ると思っています

これについてですが、むしろ労働力余りの時代が慢性化すると思います。

本当に労働力不足の時代があるのならば、今30代から40代前半の、新卒無業→フリーターを学卒以後ずっと続けてきた世代の男子がどこかで労働力として吸収される時代が来るかもしれないが、日本の企業は大企業のみならず零細企業まで若い労働力のみを雇用する傾向にあるので(正社員としての経験がある即戦力は別)、失業者(但し30歳以上男子のみ)が膨大に存在している中で企業が人材不足を感じている、と言う状況になるくらいがせいぜいではないか。
Aru
どうも補助金漬けのようですね
いやー、、、地方はやはり難しい。
まぁ、バスの方がコストは安かろうね、
ただ、ドイツとかだと、ライトレールと国鉄が連携プレーをして市街地からは車を締め出すとかしながら、CO2削減を取り組んでるからなぁ、

まぁ、連携プレーが日本じゃできないよね。
縦割り行政って感じで。

その点ドイツはやはりすごい国だ
・CO2にマジに取り組んでる。(温暖化とCO2は関係ないが・・・・)
・住宅も都心は所有できない(賃貸のみ)
 労働層が都心に住み、ペンション層は郊外に住む
・賃貸住宅でもソーラー設備が当たり前になりつつある
・ゾーン制で中心部は徒歩かLRTオンリー
 汚い排ガスの車は乗り入れできない。
・ソーラーの電力会社買い上げが25年(日本は10年、しかも安い)
Aru
そういえば
ponponさま

なるほど、、、そういう事情もあるのですね。

そういえば、市長のコメントでは、活性化を住宅着工数と、乗車数で見ていますが、収支については触れていませんね。

ちなみに少子化の歯止めはかかっている県はあるんでしょうかね?

全国的にみれば歯止めはかかっていないと思います。唯一東名阪は流入数が多いとは思いますが、、子供がうまれているかというと・・・・。

今回の子供手当も将来不安から貯蓄に回る可能性が大ですし、

人口減少を、移民でまかなおうとしているような気もしますし(入管法で在住20年から10年に永住権の変更がありましたね)

日本はほぼ単一言語できているから閉鎖的なのかもしれないですけど、、、

いずれにせよ、労働人口が不足する時代はもうすぐ来ると思っています。
ponpon
http://homepage3.nifty.com/joharinokagami/132136.html
この沿線はもともと住宅地や工業地帯ですから、本数を増やせばそれなりに利用者が増えるのは当然な訳で…。JR富山港線の頃は本数が物凄く少なかったですからね。

問題は、コストの上昇分に見合うだけの効果が得られているかどうかです。税金を垂れ流して電車ゴッコをしているだけでは意味が無い訳で…。

ライトレールを開業させたことでどれだけ税収が増えたのかを知りたいですね。もし減っていたらお話になりません。

あと、富山市の年齢別人口グラフを見ると、少子化に歯止めが掛かっていませんね。これは衰退基調の都市によく見られる傾向です。
Aru
Re:多分逆だと思います
池沼・高橋和司さま

なるほど、選挙対策ですか、
それにしても地方の周落は避けようがありませんね。
ただ、高齢者含め、地方に残っている人たちへの行政サービスの質の維持は今後の課題になっていくとおもいます。富山は確か、ビルがほとんどないと効いたように思います。

私もショッピングセンターに立ち寄りましたが土地が広いせいか二階建て、あまりの広さに往生しました。

地方対策どうしたものですかねぇ、、、、
池沼・高橋和司
多分逆だと思います
http://kimonet.seesaa.net/category/7743044-1.html
>大都市では、子育てができないような時代が来る。地方都市は、それを見越して受け入れる準備をするべき

それは富山市長だから自分の町は素晴らしいと言わなければ次の選挙に落ちる可能性だってあるわけだし、まぁ田舎の市長だから本気で思っている可能性も高そうですが、立場の論理で話している可能性が高いと思います。

むしろ田舎に人が残らないのは未だに路面電車にこだわっているその古くささを嫌って東名阪の都会に逃げ出してしまう、その封建性が原因ですよ。田舎に残って60歳になるまで親や舅・姑が生き残っているような息苦しさが残っている限り、路面電車をLRTと言い換えてごまかしても町は衰退するばかりです。
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