先日三十日に、玄倉川水難事故の最後の犠牲者として一歳の女児の遺体が収容された。事故は、二度の警察、消防、ダム管理者からの注意警告を無視した被害者側の責任の多くがあるという声が私の周りには多い。
しかし、キャンプする人の認識が不十分で、また警告を無視したとしても、その結果、このキャンプの責任者のみならず、幼い子供や家族を含め十三人が犠牲になり、消防、警察、自衛隊が救助、捜索に延べ五五〇〇人を要したという事実を考えれば、河川法や改正を行い、例えば「出水期である六月から十一月間は河川区域のキャンプは禁止し、適切な管理者には警告でなく退去命令が出せるよう」にしたらいいと思う。
現行河川法は河川内での河川構造物侵害や河川水汚染、営業行為以外では、いつ、誰でもがキャンプ、バーベキュウなどに利用していい。だが、今回のような勧告はしても。それが法律違反でないため「命令」をすることができない。そのため、今回は多くの人命が失われる水難事故に発生してしまった。
行政、警察力の強化との懸念もあるが、十分なアウトドアに関する常識やマナーを備えてない方も多いには事実である。個人が犠牲や経験を教訓に、それらを覚えろというのは少し暴論に過ぎるであろう。
今年も、台風期を迎え、我が県も心して、これら災害に備えなければならない。
平成十一年九月十日 上毛新聞「ひろば」欄掲載
*
ちょうど、お盆で榛名町の実家に行って泊まっていたときの八月十四日の朝のテレビでこの事故を知った。実況中継放送で、中州に取り残された一群の人の映像が映し出されていて衝撃的だった。この事故や洪水災害については、この後調べたのは、なぜここまでの事態になる前に逃げなかったのか、という疑問をこのテレビで持ったからである。
しかし、キャンプする人の認識が不十分で、また警告を無視したとしても、その結果、このキャンプの責任者のみならず、幼い子供や家族を含め十三人が犠牲になり、消防、警察、自衛隊が救助、捜索に延べ五五〇〇人を要したという事実を考えれば、河川法や改正を行い、例えば「出水期である六月から十一月間は河川区域のキャンプは禁止し、適切な管理者には警告でなく退去命令が出せるよう」にしたらいいと思う。
現行河川法は河川内での河川構造物侵害や河川水汚染、営業行為以外では、いつ、誰でもがキャンプ、バーベキュウなどに利用していい。だが、今回のような勧告はしても。それが法律違反でないため「命令」をすることができない。そのため、今回は多くの人命が失われる水難事故に発生してしまった。
行政、警察力の強化との懸念もあるが、十分なアウトドアに関する常識やマナーを備えてない方も多いには事実である。個人が犠牲や経験を教訓に、それらを覚えろというのは少し暴論に過ぎるであろう。
今年も、台風期を迎え、我が県も心して、これら災害に備えなければならない。
平成十一年九月十日 上毛新聞「ひろば」欄掲載
*
ちょうど、お盆で榛名町の実家に行って泊まっていたときの八月十四日の朝のテレビでこの事故を知った。実況中継放送で、中州に取り残された一群の人の映像が映し出されていて衝撃的だった。この事故や洪水災害については、この後調べたのは、なぜここまでの事態になる前に逃げなかったのか、という疑問をこのテレビで持ったからである。