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フライフィッシャーの独り言

ITで読んだ怖い話 (∑○Д○;)キャァァァ!!!

 

 

去年の秋口 ふとしたことから大学時代の友人Hがサイトを立ち上げていることを知った

Hとは親友と呼べるほどの仲ではなかったが バイクという共通の趣味があったので

時々ツーリングに行ったりはしていた
 

そのサイトは自分の趣味の話や日記らしきものが コンテンツのよくあるサイトだった

未だに楽しそうにバイクに乗っているHの笑顔を見ていうるうちに 昔話がしたくなり

挨拶代わりにメールを送ってみた

Hからの返信はすぐに届いた 大学に残ったHは研究を続け 現在は実家のあるN県の 別の大学で助手を

やっているとのこと 研究職をしている私とは かなり近い分野の仕事をしていたこともあり 10年近く

音信不通だったにもかかわらず すぐにうち解けることができた
 

週末や休日にメールをやり取りをして 3ヶ月ほどした頃 Hからこんなメールが届いた

「(前略)・・・ところで M藤食堂を覚えてるか? 実は先週末にS市まで日帰りで遊びに行ってきたんだが

おばさんまだ頑張ってたぞ 懐かしのカツ丼大盛を食ってきた おばさんも味も昔のままで 食ってるうちに

涙が出てきた おばさんもぽろぽろ涙をこぼして喜んでくれていた お前の話もしたんだが おばさんはお前の

ことも良く覚えていた

『今度はKさん(私のこと)も一緒に来てくださいね』とぎゅっと手を握られた 暖かくなったら一緒にカツ丼を

食いに行こう!・・・(後略)」

 

M藤食堂は私たちが通っていた大学の近くにあった 学生御用達の店で、Hと私はそこの常連だった 私が

卒業する少し前に M藤のおじさんが事故で亡くなったのだが おばさん一人で店を続けていたらしいことは

別の知り合いからも聞いていた

そんなこと出来事やHの影響もあって もう一度バイクに乗りたくなっていた私は 週末に手頃な中古を探しに

出かけたりするようになっていた しかし そのメールを最後にHからの連絡はぷっつり途絶えた
 

私も仕事が忙しかったこともあり Hもそうなのだろうと思った私は バイクのこともおばさんのことも

しばらく忘れていた

更新されていた彼のサイトも更新されていないようだった 気になった私は 休みの日に彼の家へ電話を

かけてみた ところが1ヶ月経ち 2ヶ月経ってもHからの連絡は途絶えたままだった 3日に1度は

電話に出たのはHではなく初老の女性だった 私は大学時代の友人であることを告げ名前を名乗った 

その女性はHの母親だった 

「Hは先月亡くなりました」

低い声でそう告げられた私は びっくりしながらもお悔やみの言葉を述べ お線香を上げに行かせてもらえる

ように申し出た 次の休みに私はN県にあるHの実家を訪ねた

Hの両親は息子を失ったショックからまだ立ち直れない様子だった 仏壇に手を合わせた後 私は言葉を

選び選びHの両親に彼がなぜ亡くなったのかを尋ねてみた 母親は黙ってじっと下を向いていたが しばらく

すると隣に座っていた父親が初めて口を開いた

「Hは自殺しました」母親はハンカチで顔を覆いながら

「あの子が自殺なんかするはずはないのよ するはずはない・・・」と何度も繰り返していた
 

父親は何か思い当たるようなことはないかと私に尋ねた 何も思いつかず黙っていた私に父親はこう続けた

「なんでS市なんかに行ったのか・・・ 最後に昔のことを思い出していたのかなぁ・・・」

頭がぼーっとしてきた私は 両親にいとまを告げるとHの家を出た
 

何かザワザワと引っかかるものを感じていた私は そのまま車でS市に向かった

S市に付いた頃にはもう辺りは暗くなりかけていた 私は町並みを懐かしむ暇もなく 当時住んでいた

アパートに向かった アパートも周りの建物も何一つ変わっていなかった 同じブロックの裏手にあった

Hのアパートもそのままだった しばらく辺りを歩いた私は 一軒の家の前に立った その家は普通の民家の

一階部分を改築してお店にしていた  M藤食堂もまったく昔のままだった だが今は人の住んでいるような

様子がない

私がしばらく食堂の前に立っていると はす向かいの家から中年の女性が出てきたので 近づいて挨拶をした 

女性は怪訝そうな顔をしていたが 大学時代にこの辺りに住んでいたものだというと 少し安心したようだった

「こんな時間にあんなところに突っ立っているから また野次馬だと思ったわよ」

「・・・?」

「あんた知らないんだね?先月その家で男の人が首を吊ってたんだよ」

「なんでまた空き家に入り込んで首を吊ったんだかしらないけど 一年前のちょうど同じ日にあそこのおばさんも首を吊って亡くなってるからね『きっと引っ張られたんだよー』って近所で噂してるのよ・・・」
 

おばさんはその後もまだ何か話していたようだった しかし私はなんと言ってその場を離れたのかよく覚えて

いない その後私は熱を出して2日ほど会社を休んだ

 

 

http://www.genesis-ot.jp/


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