東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

アメリカン・ポップ・アート展(国立新美術館)

2013年08月18日 | 展覧会(西洋美術)

アメリカン・ポップ・アート展
2013年8月7日~10月21日
国立新美術館


ポップ・アートにまだ開眼しない私であるが、宮下規久朗氏の『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』(光文社新書、2010年刊)を読み、ウォーホルの作品に関心を持ち始めている。
まとめて作品を見る機会がようやく来た、と会期早々に本展を訪問した。


会期早々なのに、思いのほか混雑している。、
通常の展覧会とは異なって、六本木のイメージに似つかわしい、若いカップルがやたらに多い。
ポップ・アートは、こういう人たちに人気があるのだ、ということを認識した。


最初に登場するのが、ウォーホルによる、ジョン・パワーズ氏およびキミコ・パワーズ氏の肖像画。

本展は、パワーズ夫妻のコレクションが紹介されるもの。
ジョン・パワーズ氏(1916~99)は、米で出版社を営んでいた実業家。
出版社を辞め、同時期に離婚もし、新たな人生を送っていたところ、英国の航空会社の客室乗務員だったキミコ氏と機内で知り合い、1963年に結婚、着手していたコレクション収集に邁進、ということらしい。


「ロバート・ラウシェンバーグ」が第1章。
いつもの展覧会のイメージで、すぐに次に移るかと思ったら、ずっとラウシェンバーグが続く。終わらない。
本展は、実は、ラウシェンバーグ展だったのか、と思い始めたころ、第2章となった。出品点数はなんと33点。


第2章「ジャスパー・ジョーンズ」。星条旗の画家として記憶している。
これまた、ずっとジャスパー・ジョーンズが続く。ただ、イメージしていたとおりの星条旗作品は見当たらない。
本展は、実は、ラウシェンバーグ+ジャスパー・ジョーンズ展なのか、と思い始めたころ、第3章に移った。50点の出品。


第3章「ラリー・リヴァーズ/ジム・ダイン」
第3章は、あっという間に終わった。
展示コーナーが変わったばかりのすぐの出来事だったので、始まったこと・終わったことがすぐには認識できなかった。
ラリー・リヴァーズ1点、ジム・ダイン2点。


第4章「クレス・オレテンバーグ」
さすがにこの頃には、本展の出品構成が想定できはじめている。22点。


第5章「友人としてのアーティストたち」
ちょっと箸休め、的な章。
ジョン・パワーズさんへ、あるいは、キミコ・パワーズさんへ、のようなメッセージが添えられたポップ・アートの画家たちの作品が並べられている。全20点。他章で紹介される画家のほか、アラン・ダーカンジェロ(2点)、ロバート・インディアナ(1点)の名もある。


第6章「アンディ・ウォーホル」
目的のウォーホルがようやく登場。35点。別途、記載。


第7章「ロイ・リキテンシュタイン」。
漫画の1コマを作品にした画家、というイメージ通りの作品も並ぶ。23点。


第8章「メル・ラモス/ジェイムズ・ローゼンクイスト/トム・ウェッセルマン」
2点/1点/15点の出品。


全206点(セットものは1点でカウント)をひととおり見るのに、混雑していたこともあって、約2時間要した。
閉館まであと約30分。残りはウォーホル作品の前で過ごした。 



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