東京でカラヴァッジョ 日記

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印刷と美術のあいだ(印刷博物館)

2014年12月21日 | 展覧会(その他)

印刷と美術のあいだ―キヨッソーネとフォンタネージと明治の日本
2014年10月18日~15年1月12日
印刷博物館


二人の「お雇い外国人」。


エドアルド・キヨッソーネ

1833年、イタリア・ジェノヴァ近郊に生まれる。
1875年、紙幣を国内製造するための技術者として、明治政府に招聘され、大蔵省印刷局に勤める。
以降、16年に渡り奉職、日本の紙幣・証券印刷の礎を築く。
1891年、退職。日本美術品の収集に励む。
1898年、東京で死去。
美術品は、現在ジェノヴァ市立キヨッソーネ東洋美術館に収蔵(2001年に同美術館所蔵の浮世絵展が日本で開催)。


アントニオ・フォンタネージ

1818年、イタリア、レッジョ・エミリアに生まれる。
1876年、明治政府に招聘され、工部美術学校の画学教師に着任。
1878年、病気を理由に契約半ばの2年で帰国。彼に学んだ生徒たちは、日本を代表する画家に育つ。
1882年、トリノで死去。


第1部 キヨッソーネと印刷局

キヨッソーネの銅版画
イタリア・ルネッサンス作品(フラ・アンジェリコ他)を原画とした銅版画(1860年作)、その他各種銅版画(制作年なし)。
明治天皇、大久保利通ほか、計4点の肖像銅版画。
紙幣、小判切手、証券など。

第2部 工部美術学校から明治美術会、石版印刷へのかかわり

フォンタネージのコンテ画。
フォンタネージ作品を美術学校の生徒が模写した作品。
浅井忠、松岡寿、小山正太郎、五姓田義松、岡村政子等の多色石版画。

第3部 美術と印刷、交流と印刷業への広がり


さすがに印刷作品の展示が中心。
1階ギャラリーでは、「世界のブックデザイン2013-14」を2/22まで開催中。



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