東京でカラヴァッジョ 日記

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1993-97年の安田火災のゴッホ展

2017年12月30日 | 西洋美術・各国美術
ゴッホとその時代展
Ⅰ ゴッホとミレー  
  1993年9月15日~11月14日
Ⅱ ゴッホと肖像画
    1994年9月14日~11月13日
Ⅲ ゴッホと風景画
    1995年9月14日~11月13日 
Ⅳ ゴッホと静物画 
    1996年9月12日~11月11日
Ⅴ ゴッホと四季  
    1997年9月12日~11月11日
安田火災東郷青児美術館

 
   5年連続開催、ゴッホ展シリーズ。
 
   各回設定のテーマに沿って、ゴッホ油彩画12点(うち1点が自画像)と、ゴッホと同時代の画家の油彩画16点の計28点が展示される。
   5年トータルでは、ゴッホ油彩画60点(うち6点が自画像)と、ゴッホと同時代の画家の油彩画80点の計140点。凄いボリューム。
 
   そして、各回目玉となるゴッホ作品1点の出品。トータル5点の目玉作品。
 
   ゴッホ作品はゴッホ美術館から、同時代の画家の作品はメスダッハ美術館からの出品である。
 
 
 
第1回:1993年
ゴッホとミレー
 
・サンレミ時代のミレー版画を模写した油彩画連作7点が出品。
 
・目玉は、ニューネン時代の代表作《馬鈴薯を食べる人達》。初来日であったらしい。
 
 

第2回:1994年
ゴッホと肖像画

・当回のみ自画像2点。パリ時代、1886年春-夏の《パイプをくわえた自画像》および1887年末-88年初めの《灰色のフェルト帽の自画像》。
 
・《アルルの老女》、《スワーヴ》、《マルセル・ルーランの肖像》、《カミーユ・ルーランの肖像》、《片目の男》などの肖像画。
 
・目玉は、《アルルのフィンセントの寝室》。肖像画の一つとして出品。
 

 
第3回:1995年
ゴッホと風景画

・目玉は《ラ・クローの収穫》。
 
    昨年の「ゴッホとゴーギャン」展で、画家自身が、ある1点の静物画を例外として、「他のすべての作品を完全に圧倒する」(ゴッホ、1888年6月、テオ宛の手紙)、と述べた自信作として紹介された作品。
 
・オーヴェール時代制作の《たそがれ時の風景》も。



第4回:1996年
ゴッホと静物画 

・目玉は、サンレミ時代制作、黄色の背景も印象的な《アイリス》。
 
 

第5回:1997年
ゴッホと四季

・目玉は、ゴッホ最後の作品と言われたこともある、オーヴェール時代の代表作の一つ、《烏の群れ飛ぶ麦畑》。
 
・サンレミ時代の《アーモンドの花》やアルル時代の《アルル近郊の花咲く野原》や《種まく人》も。
 
 

   安田火災美術館は、その後2000年に「ゴッホとその時代-ゴッホ素描展」を開催。上記5展と同じく、ゴッホ美術館およびメスダッハ美術館からの出品による。
 
   また、2003年には「ゴッホと花」展。中央にシカゴ美術館からの《ルーラン夫人》、左右にゴッホ美術館からの《ひまわり》と自館の《ひまわり》、ゴッホが夢見た「三幅対」展示を目玉とする展覧会である。


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