東京でカラヴァッジョ 日記

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日本が愛した印象派 - モネからルノワールまで(ドイツ・ボン)

2015年11月09日 | 海外の展覧会

日本が愛した印象派 - モネからルノワールまで
2015年10月8日~2016年2月21日
ドイツ連邦共和国国立美術展示館(ボン)


   日本の美術館・コレクションに所蔵される近代フランス絵画77点に、彫刻10点、浮世絵版画19点(ジヴェルニーのモネの浮世絵コレクション)、日本近代洋画19点、その他の作品や資料を加えて構成した展覧会がドイツ・ボンで開催されている。


・ヨーロッパでは知られていない、日本が所蔵する印象派を始めとするフランス近代絵画コレクションの優れた作品を展示する。
・このような日本のコレクションがどのようにして形成されたのかという、その歴史的な経緯を紹介する。
・日本美術とフランス美術との密接な交流を示す。


   詳細は、東京大学 三浦篤研究室 BLOG を参照。
http://post-realiste.blogspot.jp/?m=1

 

   どんな作品が渡航中なのか、名前の出ている美術館のサイトを確認する。


【ブリヂストン美術館:6点】
コロー《ヴィル・ダヴレー》
マネ《オペラ座の仮装舞踏会》
ルノワール《カーニュのテラス》
モネ《雨のベリール》
山下新太郎《読書》
青木繁《海景(布良の海)》


【ポーラ美術館:7点】
モネ 《サン=ラザール駅の線路》 1877年
モネ 《セーヌ河の日没、冬》1880年
モネ 《国会議事堂、バラ色のシンフォニー》 1900年
ルノワール《水浴の女》1887年
セザンヌ《4人の水浴の女たち》1877-1878年
シニャック《フリシンゲン湾》1896年
ボナール《浴槽、ブルーのハーモニー》1917年頃


【ひろしま美術館:6点】
マネ《バラ色のくつ(ベルト・モリゾー)》
ルノワール《パリスの審判》
モネ《オランダ風景》
セザンヌ《坐る農夫》
ゴーギャン《ブルターニュの少年の水浴》
スーラ《村へ》


【山形美術館(吉野石膏コレクション):5点】
クールベ《ジョーの肖像 美しいアイルランド女性》ca.1872
ピサロ《モンフーコーの冬の池、雪の効果》1875
シスレー《モレ=シュル=ロワン》1888
ルノワール《庭で犬を膝に抱いて読書する少女》1874
ゴッホ《雪原で薪を集める人びと》1884


【メナード美術館:3点】
クールベ《デズデモーナの殺害》1866年
セザンヌ《麦藁帽子をかぶった子供》1896~1902年頃
ゴッホ《石膏トルソ(女)》1887~88年


【東京富士美術館:8点】
マネ《散歩》
モネ《睡蓮》
ピサロ《春、朝、曇り、エラニー》
ゴッホ《鋤仕事をする農婦のいる家》
コロー《もの思い》
ベルト・モリゾ《テラスにて》
カイユボット《トルーヴィルの別荘》
ブーダン《ヴェネツィア、大運河》


【上原近代美術館:2点】

モネ≪雪中の家とコルサース山≫
梅原龍三郎≪モレー風景≫

 

   一方、国立西洋美術館=松方コレクションおよび大原美術館。
   本展で非常に重要なポジションにいるはずだが、美術館サイトには貸出情報が見当たらない(見落としていたら申し訳ありません)。

   仕方がないので、本展覧会サイトに掲示されている図版から拾う。

〈国立西洋美術館〉
マネ 《花の中の子供 (ジャック・オシュデ)》1876年
モネ《舟遊び》1887年
ゴーギャン《海辺に立つブルターニュの少女たち》1889年
ロダン《接吻》1882-1887年
モーリス・ドニ《踊る女たち》1905年
ブラングィン《松方幸次郎氏の肖像》
エドモンド・フランソワ・アマン=ジャン《日本婦人の肖像(黒木夫人)》1922年


〈大原美術館〉
児島寅次郎《朝顔》1920年

→追記   後日美術館HPに掲載。出品は6点のようだ。

ドニ《波》
セリュジエ《二人のブルターニュ人と青い鳥》
デヴァリエール《ミュージック・ホール》
ボナール《欄干の猫》
児島虎次郎《ベゴニアの畠》
児島虎次郎《朝顔》

〈静岡県立美術館〉
ゴーギャン《家畜番の少女》1889年


   以上46点、まだ半分に満たない。


   日本代表を担った作品たち、凱旋展覧会を期待してしまうが、このメンバーを再度揃えるのは困難か。



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