じっけんくんは自閉症であるが、自閉度が比較的強いタイプの子と言われている。
(過去から現在まで、専門家からガッコの先生までぇ~)
そんなじっけんくん、毎朝玄関を出ると真っ先に表のグリーンボックスをチェック。(燃えるごみいれ・・・ですな!)
朝は時間に余裕がないので(私都合により)車で学校近くまで送迎。そこからほんの少し徒歩。
チャリか徒歩でも頑張れば行けそうだが(その足で職場などに)、何かアクシデントがあって遅刻になるとしゃれにならないので・・・あと、予測不可能なプチ事件が朝には発生しやすく・・・私都合によりなかなかできない・笑
まあ、仕事が休みの日でも、朝の動き方が変わらないので・・ってのもある・笑・・(ってる場合ではない・・)
さて、じっけんくんに話しを戻すと、登校途中にある、決まった場所の決まった種類の草の葉っぱをちぎり、学校の玄関前では足ふきマットのようなものを斜め横断?して入り口に行けばいいものを、必ず直角に曲がる(笑)
そして朝は必ずと言っていいほどに、昨年までの担任にご挨拶(つーか背後からの抱きつきだったが、先生方が言葉での挨拶に修正したりなんだり・・)あるいは一昨年の担任にもときおりご挨拶(笑)
学校や学童では、見通しが立ちすぎ?(笑) 「給食!とか図工!とかおやつ!」とか言って(次は給食だよな?図工だよな!?おやつだよな!?←in学童)みたいな感じで先生や職員さんを急かす天才。
さて、タイトルの話しになりますが・・・
2-3週間前ですが、道端でじっけんくんをパニクらせてしまいました。(旦那が)
我々はここ数ヶ月、週末になると「多摩自転車道のちょっとした短い区間」を歩いています。なぜなら、じっけんくんがこだわっているからです。最初は父とだけでもよかったんだけど、母も一緒でなければならないというこだわりに変わりました。
そのこだわりコースで、このままいけば今後ずっ~~っと、こだわりそうな予感の葉っぱをちぎっていました。←これ 青桐という木っぽい
そこで、旦那に「あの、枝が折れんばかりに引っ張って葉っぱをとるのをやめさせないとずっとこだわるよ!」と伝えると、いつものように葉っぱをとろうとするじっけんくんに「葉っぱとらないよ!」とディフェンス!さらに悪いことに(笑)
葉っぱをとってしまった後に
「じっけんくん!葉っぱ取っちゃダメ!」と言いやがりまして・・・
それでパニックです!
父と母と子とパニック・・・
この四点セットが揃ったあとにたいてい起こるのは、夫婦の言い争い
以下、人様から聞いたら口汚いののしりあいです(笑)
「おまえがやらせるなと言ったからやったまでだ!」
「今までよかったもんを、いきなりダメってやられたら誰だって怒るだろうが!!」
「また俺のせいかよ!」
「いい加減!学習しろ!やる前に予告したかよ!??」
「だから、やる前に葉っぱとらないよ!って言っただろうが!」
「直前にいきなり言われればやる前にならないんだよ!もっと早く予告しろ!」
「なにぃ~!?」
「自分だってさ!今までいつものように好でもきなこと、バイク映画でもいいや!乗ってたり観てたりしてて、誰からも文句も言われなかったのに、いきなりある日突然直前に「だめ!」って言われたら、なんで??ってキレるべ~?いままでよかったじゃん!って怒るよ!それと同じ!!」
「そうやって、いつもなんでもかんでも俺が悪い!」
・・・みたいな展開ですな!(笑)
傍らではじっけんくんがパニクってギャンギャン泣いてるわけですな!
皆、ジロジロ見てますが関係ないです!あたしは特に人の目なんて、な~~んにも関係ないです。旦那はまだまだ悟りが開ききれず、人の目が気になりっぱなし(笑)
そんな私らだったわけですが、負けずに次の日も同じ場所にやってきました!
現地に着く前から「じっけんくん!歩いてるとき!大きい葉っぱはとらない!我慢できる!?」
と二人して予告。じっけんくんは「葉っぱはとらない!我慢できる!」みたいにオウム返し?
そして、歩きはじめた・・・。
その木に近づいてきた・・・。
とるか・・・
とらないか・・・
私らの気持ちは伝わったか・・・???
・・・と、どうでしょう~~!
父とじっけんくんの後から歩いていた私が見たものは~??
とらないで素通りできたー!!! すげーー!!!すげーー!!
父もじっけんくんの頭をなで、褒めている様子。
私も超うれしい!! こういうときが一番うれしい!
何かしゃべったとか、何か書けたとか、そういうことより、
こういう瞬間がものすごくうれしい~~!
コミュニケーションに障害のあるじっけんくんとコミュニケーションがとれた瞬間。
しゃべるしゃべらない関係なしに、お互いの気持ちを伝えあうこと実行しあうことがコミュニケーションだもんね!
てなわけで・・・
「こだわり」・・をよくご存知ではない方はレインマンのダスティンホフマンがよく演じてくれています。薄ら覚えですが・・・
「Aマート?のパンツじゃなきゃだめ」だとか「ベッドは窓際じゃなきゃだめ」とかホットケーキはメイプルシロップ(?だっけ・・・) ピザはペパロニピザだっけ?
うちのじっけんくんは、ほぼ毎日、夕方某スーパーに行くのにこだわっており、買うものもほぼ決まってます。(ときおり変えてるみたいですが同じカテゴリの範囲内で変えている)店内の回り方もほぼ決まってます。
かごを取って店内に入るじっけんくん。並ぶレジも、レジ係がいようがいまいが、立て札が立ってようが同じレジ・・・って感じでかごを置くことがあるので、そこは誘導して教えてあげます。
お金はまだ難しいので(手先の不器用さもあり)私がやって、荷物を入れてかご片付けもじっけんくん。
しかし、このかご片付けもこだわりがあり、普通一般ピーポーは、サッカー台(買い物客が品物を袋に詰める台)近くのかご置き場に戻すのですが、いくら誘導しても「入り口のところからとったかごは入り口のところに返す(笑)」という、徹底ぶりです。
でも、そんなじっけんくんですが、肝心なところはアバウトなんですけどね。
こだわることは、ものすごく反社会的なものではない限り、「安心」するための行為?なんだと思います。あと、今日という日とか、今この瞬間を確認するための行為?
だからしばらくは雨の日も行くことに・・・(笑) それに自閉クンにとって、こんなにも魅力的なまっすぐ続く道~♪ちょっと間をあいたお隣は線路です。
でも、そんな様々なこだわりの中にも「あ、これの代わりにこれでもいいか!」と自分から発見し、変更できた瞬間を目撃したときも、またまた母はうれしかったのです!
こだわりを崩せば他のこだわりに変身する。
こだわる・・・という行為自体をなくすのは難しいけど、安心するためなのだったら、多少はいいじゃん~~と思うわけです。
長くて、メタメタ文章失礼つかまつりました!