goo blog サービス終了のお知らせ 

シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

シャンチー(象棋)に関するニュースを(一社)全日本シャンチー連合会がお届けします。

「シャンチー(中国象棋)のつどい」開催される

2012-04-12 | ニュース
「2012春・シャンチー(中国象棋)のつどい」が、4月8日、桜が満開の目黒河畔・目黒区民センターで開催されました。この「つどい」は、シャンチーファンの皆さんにシャンチーの楽しさを満喫してもらう趣旨で、毎年、桜の季節に開催されているものです。

今年の「つどい」は、午前中、「レイテイングトーナメント」で対局を楽しんだあと、午後の第2部では、2010年のアジア団体選手権、11年の世界選手権でチャイニーズプレーヤーを破った田中篤選手が、「私はいかにしてチャイニーズプレーヤーを倒したか」と題して実戦解説を行い、「世界選手権での対局は劣勢だったが、粘った結果、相手を時間切れに追い込むことができた」と述べました。

第3部のシンポジウム「シャンチー日本一になる法」では、日本チャンピオン経験者と、日本チャンピオンを目指すプレーヤーが自分の勉強法を披露しました。

日本チャンピオン7度の日本記録を持つ山崎秀夫選手(中国・天津市出身)は、「私がシャンチーの勉強を始めたころは『中国象棋譜』という本が1冊あるだけでした。今はさまざまな本で勉強することができます。特に布局の勉強では“深度”(より深く)ということと、“寛度”(より広く)ということが大切です」と述べました。

97年日本チャンピオン・所司和晴選手からは、シャンチーソフトの利用法、特にタブレット端末で利用可能なソフトの紹介がありました。そして最後に「画面上でコマの動きを追うだけでなく、実際に盤上でコマを並べることが重要です」と強調しました。

田中篤選手は一押しの一冊として『象棋名局賞析辞典』(上海辞書出版社 '93.2)を推薦し、「今日持って来ようと思いましたが、“弟子”の中学生に貸し出してあるので、今日は持って来れません。この生徒は今年の全日本選手権に出場します」と述べました。

シャンチートップアスリート育成プログラム1期生の阿部秀俊選手からは、無料でダウンロードできるソフトウエアとして、「XQstudio(象棋演播室)」、「象棋巫師」の紹介がありました。

最後に山田光紀事務局長が、トップアスリート育成プログラムの指定教材を紹介し、「シャンチー日本一になるというのは、ここに座っている山崎選手と所司選手を倒すということです。日本一になろうと思ったら、1年に最低でも500時間、できれば1,000時間シャンチーの勉強をしてほしい。1,000時間を10年続ければ、10,000時間になります。量は必ず質に転化するということを信じて、アジア団体戦6位入賞を目指して精進してください」と述べました。


満開の桜


レイティングトーナメント


田中篤選手による実戦解説


タブレット端末のソフトを紹介する所司和晴選手






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 横浜で、東京で、シャンチー... | トップ | シャンチー(中国象棋)全日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。