もの忘れのためのちょっとしたメモ

要は備忘録のようなもの。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016テレビ観戦記#2

2016-09-08 13:57:42 | ブエルタ・ア・エスパーニャ

休息日明け、第17ステージ。
総合優勝争いもいよいよクライマックスを迎える。
おまけに、激坂の山頂ゴールで、道幅は狭く、舗装状況はかなり酷いとの情報。
もしかしたら総合勢の争いが勃発するかも……スカイやオリカの逆襲か、それともコンタドールのアタックか!
けっこう期待に胸膨らませテレビをつけたのだが、とりあえずはおだやかな展開が続く。
いよいよ最後の激坂山岳にって……道幅、勾配はともかく、なんだよっ、舗装はきれいじゃないか!

もしかしたら、ブエルタのコースになって舗装をし直したのかしら……?
砂利の浮いた、砂埃舞う、まるで獣道のような登りだったりして、なんて勝手に想像をたくましくしていた私。
表面上は平静を装いながらも、内心はものすっごく期待に盛り上がっていたのだが、ちょっと肩すかし。
コースプロフィールについては、さまざま言われるブエルタだけに、事前情報が間違いだったのかもしれない。
それにしても勾配のキツさに嘘はなく、どの選手も見るからにつらそうに登っていたのが印象的だった。
なるほど、この上に路面状況が事前情報度にひどかったとしたら、誰も登りきれなかったかもしれない。

総合優勝を争うキンタナ(モビスター)、フルーム(スカイ)、チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ)、
コンタドール(ティンコフ)の4人は、特に激しい争いはなく、結局はタイム差なしのゴールとなった。
しかし、登りの途中でコンタドールが飛び出しフルームが遅れたときは、正直、いよいよダメか! と思った。
それまではだらしなく寝転んで観戦していた私も、思わずガバッと跳ね起き正座してしまったほどである。
離されては追いついて、離されては追いついて、フルームの走りはわかっていたはずなのに……騙された。
フルームよ、俺のドキドキ、ハラハラを返してくれ! たぶん3日くらいは寿命が縮んじゃったよ!!

このブエルタでも何度も騙されたはずなのに、それでもフルームのマイペース走法にはヒヤヒヤさせられる。
おまけに、最初に攻撃を仕掛けるのはコンタドール、というのもこれまた今回のブエルタではおなじみの展開。
そしてコンタドールはじきにライバルに追いつかれ、そのまま置いていかれるのもここまでのお決まりだった。
しかしよく思い起こしてみると、昨日の17ステージは少し違ったような感じもしないでもない。
コンタドールの攻撃は、これまでのステージで見せたものよりも強力だったような気がしないでもない。
それに比べて、フルームの走りは、これまでのステージでみせたほど安定してはいなかったような……。

コンタドールとフルームの調子が逆転してきたのかしら……なんて気がしてこないでもない。
この二人の好不調から見ると、キンタナは相変わらず好調を維持して、走りぶりにも危ないところが感じられない。
素人の勝手な見立てだが、やはり、現状ではキンタナが調子の意味でも一歩優位に立っているように思える。
今日は200キロと距離は長いものの、後半は下り基調で、最後はスプリント勝負になりそうな感じ。
山場のタイムトライアルを控え、総合争いは一時休止、といった感じになるのではないだろうか。
総合争いにハラハラドキドキが止まらない私にとっても、今日は“脚を貯める”日になりそうでちょっと安心。