さて。
年末に幻想郷に突き落とされた俺こと黒野洸摩は、大晦日の地獄のような宴会と年始の宴とつき合わされ、幻想郷の住人と程よく仲良くなりました。
で、今日はひさびさに弾幕訓練。
相手は不死の人間、藤原妹紅。
なぜか最近お姉さんぶっております。
……鈴仙といい、美鈴といい、紫さんといい、なぜかお姉さんぶる人たちばかりです。
……あんたらに言いたい。
「皆ショタコンですかと」
「そんなつもりはないんだけどな。てか、お前から見たら皆お姉さんだろうに」
それもそうでしたね。
「じゃあ、今日はここまで。明日も来るのか?」
「いや、明日は白玉楼にお邪魔することになってるんで」
「……あの亡霊のところか……食われないようにな」
「……気をつけます……」
前回、前々回の宴会で、見事に食われかけました(物理的に)。
妹紅と別れ、迷いの竹林を進む。とりあえず永遠亭に。
直接紅魔館に向かうと迷うのは立証済み。これまでも何度か迷っている。
……ところで、皆さんは因幡の白兎をご存知だろうか?
鰐を騙して利用して、それがバレて皮を剥がれた兎の事です。
日本神話では精霊化しているかの兎、ここで妖怪(妖獣)として暮らしていたのです。
で、だな。
「……じぃ~~~~~~~~~」
「……」
「……じぃ~~~~~~~~~」
「……なんか用かてゐ」
「べ~~~つ~~~に~~~」
何か凄い目つきで睨まれています。
俺、彼女に何かしたのか……?
「用がないんなら、俺は行くぞ……」
「勝手に行けば~~~?」
なら、凄い表情でついてくるのをやめていただきたい。
いや、ホントに。
仕方ないので……
「じゃあ、逃げる」
「……!」
全力で走り出す。
目標地点を永遠亭から紅魔館に切り替え。
これで迷うのは確定となった。
……まあ、あとで永琳さんに助けてもらおう。
最近彼女に助けを求めるとどこからともなく現れるようになってしまったし。
あれですか? 紫さんからスキマ能力分けてもらいましたか?
あと、報酬にと俺で遊ぶのはやめてもらいたい。
や、あの胸にうずまるのはいやではないのですが。
……今は彼女をどう撒くかだな。
俺に用がないはずなのに、全力でついてきてるし。
「ま~~~て~~~~!」
「ち! 待ってほしければ……弾幕勝負!」
「! 望むところ!」
乗ってきた!
使うスペルワードを3つ選択。風属性の通常弾幕『天神の嵐』、派生スペルワード・嵐剣『グラディウス』、ラストスペル・刑罰『月下美人』。
向こうもスペカを3枚提示。
いざ勝負!
「行くよ! 脱兎『フラスターエスケープ』!」
勝負なのに脱兎とはこれいかに。
けど、ぴょんぴょん跳ね回りながらの弾幕放射は法則が読みにくい!
……宴会のときに、弾幕のベテランである博霊の巫女に、弾幕勝負のコツを聞いてみた。
『弾幕はパターンの読み合いよ。どこぞの魔法使いみたいに、馬鹿でかいレーザー撃ってる奴でも、ちゃんとパターンは存在する。それを読みきれば、たいてい負けることはないわ』
うん、それ無理。
ちなみに、うちの兄貴二人はできたらしい(紫さん談)。
あんな化け物といっしょにせんでもらいたい。
や、ここの住民ある意味皆化け物だが。
「けど、やるときゃやる! アイ○ンギ○ーも男の子ォ!!」
気合避けで何とか一枚目突破!
反撃に移る。
「こっちの番だ! 『天神の嵐』!」
『“God's storm”』
こっちに来て組み上げた風属性の術式を発動する。
五~七個の小型竜巻が不規則に走り、半円の魔力弾を放射。
レベルはノーマル。レベルを上げれば竜巻の数が増える。
「ふぇ!? やば!!」
が、これで彼女は逃げ場を失い、簡単にワンミス。
すぐに復活するも、次のスペカを使うまもなくゲームオーバーとなった。
「……コンテニューする?」
「……しなぁい……」
うつ伏せで震える兎娘。
……弱いものいじめしてる気がするのは何故だろう?
「で? 一体なんのようだったんだ?」
「だって!! 最近鈴仙が遊んでくれないんだもん!!」
そこで鈴仙の名前が出て来るのがわからない。
「最近、鈴仙はずーーーーーーーと紅魔館にばっかり行っちゃって、たまに家にいてもボーーーーーーと上の空だし……。で、出てくる名前が……」
俺だったと。
や、正直すまんかった。
「だから、あんたを追い出せばまた鈴仙と遊べると思って……」
……いや、嫉妬されても本気で困る。
どうせ、来年にはいなくなるんだし。
「むぅ。じゃあ、あれだな。鈴仙とまた遊べるようになればいいんだな?」
「うん……」
「……では、一つ策を弄する事にしようか」
「?」
まあ、これでストーカーまがいの事されずにすむなら安いものだ。
「あ、鈴仙。てゐって可愛いよな。俺の妹にしてもいいか?」
「×○△▲◆~~~~~!!(私が食材ネタでてゐが妹~~~~~~!!)」
その後、追いかけっこで嬉しそうに飛び跳ねる因幡てゐと、泣いているのか怒っているのか微妙な表情で捕まえようとする鈴仙・優曇華院・イナバの姿が、永遠亭で目撃されたのは俺の知ったことではない。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm46309
↑を見てやった。反省はしていない。
ひさびさの更新。高校編書いててデータ消去で少し凹んでました。
てか、ブログなんだから普通に日記書こうよ。俺。
で、ついでだから会話形式を排除、主人格視点での小説にしてみました。
次こそは高校編……書けたらいいなと。
でわでわ。
年末に幻想郷に突き落とされた俺こと黒野洸摩は、大晦日の地獄のような宴会と年始の宴とつき合わされ、幻想郷の住人と程よく仲良くなりました。
で、今日はひさびさに弾幕訓練。
相手は不死の人間、藤原妹紅。
なぜか最近お姉さんぶっております。
……鈴仙といい、美鈴といい、紫さんといい、なぜかお姉さんぶる人たちばかりです。
……あんたらに言いたい。
「皆ショタコンですかと」
「そんなつもりはないんだけどな。てか、お前から見たら皆お姉さんだろうに」
それもそうでしたね。
「じゃあ、今日はここまで。明日も来るのか?」
「いや、明日は白玉楼にお邪魔することになってるんで」
「……あの亡霊のところか……食われないようにな」
「……気をつけます……」
前回、前々回の宴会で、見事に食われかけました(物理的に)。
妹紅と別れ、迷いの竹林を進む。とりあえず永遠亭に。
直接紅魔館に向かうと迷うのは立証済み。これまでも何度か迷っている。
……ところで、皆さんは因幡の白兎をご存知だろうか?
鰐を騙して利用して、それがバレて皮を剥がれた兎の事です。
日本神話では精霊化しているかの兎、ここで妖怪(妖獣)として暮らしていたのです。
で、だな。
「……じぃ~~~~~~~~~」
「……」
「……じぃ~~~~~~~~~」
「……なんか用かてゐ」
「べ~~~つ~~~に~~~」
何か凄い目つきで睨まれています。
俺、彼女に何かしたのか……?
「用がないんなら、俺は行くぞ……」
「勝手に行けば~~~?」
なら、凄い表情でついてくるのをやめていただきたい。
いや、ホントに。
仕方ないので……
「じゃあ、逃げる」
「……!」
全力で走り出す。
目標地点を永遠亭から紅魔館に切り替え。
これで迷うのは確定となった。
……まあ、あとで永琳さんに助けてもらおう。
最近彼女に助けを求めるとどこからともなく現れるようになってしまったし。
あれですか? 紫さんからスキマ能力分けてもらいましたか?
あと、報酬にと俺で遊ぶのはやめてもらいたい。
や、あの胸にうずまるのはいやではないのですが。
……今は彼女をどう撒くかだな。
俺に用がないはずなのに、全力でついてきてるし。
「ま~~~て~~~~!」
「ち! 待ってほしければ……弾幕勝負!」
「! 望むところ!」
乗ってきた!
使うスペルワードを3つ選択。風属性の通常弾幕『天神の嵐』、派生スペルワード・嵐剣『グラディウス』、ラストスペル・刑罰『月下美人』。
向こうもスペカを3枚提示。
いざ勝負!
「行くよ! 脱兎『フラスターエスケープ』!」
勝負なのに脱兎とはこれいかに。
けど、ぴょんぴょん跳ね回りながらの弾幕放射は法則が読みにくい!
……宴会のときに、弾幕のベテランである博霊の巫女に、弾幕勝負のコツを聞いてみた。
『弾幕はパターンの読み合いよ。どこぞの魔法使いみたいに、馬鹿でかいレーザー撃ってる奴でも、ちゃんとパターンは存在する。それを読みきれば、たいてい負けることはないわ』
うん、それ無理。
ちなみに、うちの兄貴二人はできたらしい(紫さん談)。
あんな化け物といっしょにせんでもらいたい。
や、ここの住民ある意味皆化け物だが。
「けど、やるときゃやる! アイ○ンギ○ーも男の子ォ!!」
気合避けで何とか一枚目突破!
反撃に移る。
「こっちの番だ! 『天神の嵐』!」
『“God's storm”』
こっちに来て組み上げた風属性の術式を発動する。
五~七個の小型竜巻が不規則に走り、半円の魔力弾を放射。
レベルはノーマル。レベルを上げれば竜巻の数が増える。
「ふぇ!? やば!!」
が、これで彼女は逃げ場を失い、簡単にワンミス。
すぐに復活するも、次のスペカを使うまもなくゲームオーバーとなった。
「……コンテニューする?」
「……しなぁい……」
うつ伏せで震える兎娘。
……弱いものいじめしてる気がするのは何故だろう?
「で? 一体なんのようだったんだ?」
「だって!! 最近鈴仙が遊んでくれないんだもん!!」
そこで鈴仙の名前が出て来るのがわからない。
「最近、鈴仙はずーーーーーーーと紅魔館にばっかり行っちゃって、たまに家にいてもボーーーーーーと上の空だし……。で、出てくる名前が……」
俺だったと。
や、正直すまんかった。
「だから、あんたを追い出せばまた鈴仙と遊べると思って……」
……いや、嫉妬されても本気で困る。
どうせ、来年にはいなくなるんだし。
「むぅ。じゃあ、あれだな。鈴仙とまた遊べるようになればいいんだな?」
「うん……」
「……では、一つ策を弄する事にしようか」
「?」
まあ、これでストーカーまがいの事されずにすむなら安いものだ。
「あ、鈴仙。てゐって可愛いよな。俺の妹にしてもいいか?」
「×○△▲◆~~~~~!!(私が食材ネタでてゐが妹~~~~~~!!)」
その後、追いかけっこで嬉しそうに飛び跳ねる因幡てゐと、泣いているのか怒っているのか微妙な表情で捕まえようとする鈴仙・優曇華院・イナバの姿が、永遠亭で目撃されたのは俺の知ったことではない。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm46309
↑を見てやった。反省はしていない。
ひさびさの更新。高校編書いててデータ消去で少し凹んでました。
てか、ブログなんだから普通に日記書こうよ。俺。
で、ついでだから会話形式を排除、主人格視点での小説にしてみました。
次こそは高校編……書けたらいいなと。
でわでわ。