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建築・アート・サッカーが好きなリフォームプランナーの日々の出来事

村野藤吾 やわらかな建築とインテリア

2014-10-05 21:22:16 | 日記
大阪歴史博物館で開催されている
「村野藤吾 やわらかな建築とインテリア」を
見に出かけた。
関西人にとって村野藤吾の建築は身近に存在している。
例えば梅田地下街の換気用に作られたのが梅田吸気塔。
一見するとモニュメントのようにもみえる
ステンレス製の不思議な造形のアレである。
ほかにも大阪新歌舞伎座や無くなってしまったが
旧そごう大阪店など。
個人的には兵庫県立近代美術館が
子供のころによく行ったので馴染みがある。



村野藤吾(むらのとうご 1891-1984)は、
大阪を拠点に活躍した日本を代表する建築家であり、
今年は没後30年にあたる。
関西に多くの作品が残るが、
迎賓館(旧赤坂離宮改修、国宝)や
宇部市渡辺翁記念会館など重要文化財3件、
尼崎市立大庄公民館(旧大庄村役場)など
登録有形文化財2件を含む、
全国各地に300を超える数の作品がある。
村野藤吾は、時代の潮流であったモダニズムから
一定の距離をおき、
ひとの感性や手仕事を重視して建築を設計したといわれる。
こうした彼の姿勢は、
建築という無機質で堅牢な印象になりがちな存在を、
五感にやさしく訴えかける「やわらかな」ものへと変えていった。

今でも兵庫県立近代美術館原田の森ギャラリーの前を通るたびに
ホッとする感覚があるのは、
やはり村野建築のもつパワーであろう。
五感にやさしく訴える建築なんて、なんて素敵なんだろう・・・。


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