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チューリヒ美術館展 -印象派からシュルレアリスムまで-

2015-04-22 19:20:34 | 日記
神戸市立博物館で行われている
特別展「チューリヒ美術館展 -印象派からシュルレアリスムまで-」を
見に出かけた。
金融の街として知られるスイスのチューリヒは、
スイスの富を象徴する優れた美術品の宝庫である。
その美しい街の中にあるチューリヒ美術館は、
10万点以上の作品を所蔵しており、
特に19世紀の印象派以降の
近現代美術コレクションが優れていることで知られている。
充実した美術コレクションの中より、
19世紀後半から20世紀に活躍した印象派から
シュルレアリスムにいたる34作家の作品74点が今回見られる。
モネ、ドガといった印象派の巨匠をはじめ、
セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソーといったポスト印象派・素朴派の画家、
ボナールなどのナビ派、ムンクなどの表現主義、
マティス、ヴラマンクらのフォーヴィスム(野獣派)、
ピカソ、ブラックらのキュビスム(立体主義)、
さらに、モンドリアン、カンディンスキーらの抽象主義、
そして、ダリ、ミロ、キリコ、マグリットらシュルレアリスムの傑作が
名を連ねている。
また、ホドラー、セガンティーニ、ジャコメッティ、クレーら、
スイスにゆかりの深い芸術家たちの作品も登場。
まさに「圧巻!すべてが代表作」のキャッチコピーに偽りなし。
特に好きな作品をふたつ紹介・・・



カンディンスキーは、同時代の様々な美術の動向を吸収しながら、
色や形がもつ効果をいかにして観者に伝えることができるのかを考察。
白い地の上に、色とりどりの抽象的な形態がちりばめられ、
黒い斑はその中で圧倒的な存在感を示す。
線と色斑は計算された構図の中でハーモニーを奏でる。



モンドリアンは1920年代を通じて、
黒い水平線と垂直線、赤、青、黄の三原色によって画面を構成する
様式に取り組んだ。
この極めてシンプルな幾何学的な画面を作り上げる際、
画面を構成する個々の要素が織りなす関係を考察し、
そこに立ち現われる均衡と調和を重視。
極限まで突き詰められた絵画には、深い精神性溢れる世界が広がっている。


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