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Jungle Fire Water
韓三銃士
韓国時代劇ドラマ47作目を観終えた(全12話)

ダルヒャンは科挙のために、父に贈られた老馬と、
あてにならない紹介状を胸にして上京する。
試験前夜、同宿の受験者が何者かに襲撃され、
犯人を追いかけたダルヒャンは謎の3人組と遭遇。
「三銃士」と名乗る彼らの活躍により、
無事に襲撃犯たちを取り押さえることができたが、
その際にダルヒャンの手紙が三銃士の手に渡る。
5年前にユンソという少女と交わした恋文だった。
ダルヒャンはユンソの恋文を信じ、武官になって、
彼女と結婚するため、文武の腕を磨いてきたのだった。
しかしユンソは政略結婚により既に婚姻していた・・・
その相手が王の長子・昭顕世子で三銃士の長であった。
世子嬪との関係を知った昭顕世子はダルヒャンに、
手紙を返して欲しければ科挙に首席合格するよう命じる。
ダルヒャンは科挙の最終試験まで辿り着くものの、
世子の姿を見て動揺、矢を馬に当てて騒動を起こす。
王はダルヒャンに罰を下そうとするが世子が説得、
ダルヒャンは特別に最下位にて武官に任命される。
その夜、ダルヒャンの元に三銃士から手紙が届き、
彼らが世子と護衛武士のスンポとミンソだと分かる。
世子嬪ユンソは夜、密かにダルヒャンの邸を訪れ、
約束を守らずに嫁いだのは理由があったと詫び、
二度と関わらないよう手紙も捨てたと告げて去る。
ヨンゴルテ将軍率いる後金の使節団が都へ来るという。
三道統一御使キム・ジャジョムの使者が接触するが、
ヨンゴルテは無視。そこに謎の美女が現れ・・・
ダルヒャンは重臣たちの密会にいた謎の男女を追う。
そこに突然現れた兵士たちにダルヒャンは攻撃される。
負傷して宮殿に戻った世子は、騒動の最中に目撃した、
謎の美女の顔に衝撃を受けていた。世子妃を下がらせ、
お付きの内官に死んだはずのミリョンを見たと明かす。
内官はミリョンの父であるユン大監に会いにいき、
亡くなった娘の遺体を直接確認していない事を聞き、
さらに唯一目撃者の使用人も死んだと世子に報告する。
科挙合格者を祝う放榜礼の日、ミリョンが姿を表す。
強引に三銃士に落とし込んで作られたような物語。
ダルヒャンが遺した回顧録という体裁になっているので、
彼が窮地に陥っても助かるだろうなと邪推してしまう。
謎の美女として登場したミリョンは世子の初恋相手。
両班の奴婢だったミリョンは自慢の美貌を武器に、
お嬢様の代わりに出席した会で世子と出会うのだった。
その後、世子の妃候補で選ばれるものの素性がバレ、
密かに暗殺されたと知り、世子は心に傷を抱えて生きてきた。
しかし、彼女は生き延びて大陸に渡って暗殺者として成長、
自分の愛を裏切った世子への復讐を胸に戻ってきたのである。
心に傷を負った世子は世子嬪ユンソへの愛情は無い。
ユンソは世子嬪の務めを果たそうとするが常に躱され、
そんな彼女を応援しようと母から床入りお札を渡されたり、
お付きの女中に応援されつつ健気に愛嬌を振る舞っていた。
この世子嬪の振る舞いがコメディタッチで可愛らしい。
世子はミリョンの生存を心から喜んでいたものの、
彼女の性悪な本性を知る事になって心の傷を払拭する。
と同時に真心で接し続けてきたユンソの愛情に気づき、
ようやく本心で人を愛することが出来るのだが・・・
明との問題、後金(のちの清)との駆け引き、
王と世子の確執、反体制側の重鎮の野望、ミリョン。
ダルヒャンの出世と三銃士の失敗、復活・・・
寒村で初の科挙合格者となった息子を誇るダルヒャン父。
息子の出世によって都に出てきて再会を喜ぶものの、
自分を投獄した者への復讐鬼となったミリョンにより、
命を奪われる事になってしまうのが哀しかった。
12話という短い構成で見易かったけど、
三銃士の活躍という点では物足りなさも感じたかな。

ダルヒャンは科挙のために、父に贈られた老馬と、
あてにならない紹介状を胸にして上京する。
試験前夜、同宿の受験者が何者かに襲撃され、
犯人を追いかけたダルヒャンは謎の3人組と遭遇。
「三銃士」と名乗る彼らの活躍により、
無事に襲撃犯たちを取り押さえることができたが、
その際にダルヒャンの手紙が三銃士の手に渡る。
5年前にユンソという少女と交わした恋文だった。
ダルヒャンはユンソの恋文を信じ、武官になって、
彼女と結婚するため、文武の腕を磨いてきたのだった。
しかしユンソは政略結婚により既に婚姻していた・・・
その相手が王の長子・昭顕世子で三銃士の長であった。
世子嬪との関係を知った昭顕世子はダルヒャンに、
手紙を返して欲しければ科挙に首席合格するよう命じる。
ダルヒャンは科挙の最終試験まで辿り着くものの、
世子の姿を見て動揺、矢を馬に当てて騒動を起こす。
王はダルヒャンに罰を下そうとするが世子が説得、
ダルヒャンは特別に最下位にて武官に任命される。
その夜、ダルヒャンの元に三銃士から手紙が届き、
彼らが世子と護衛武士のスンポとミンソだと分かる。
世子嬪ユンソは夜、密かにダルヒャンの邸を訪れ、
約束を守らずに嫁いだのは理由があったと詫び、
二度と関わらないよう手紙も捨てたと告げて去る。
ヨンゴルテ将軍率いる後金の使節団が都へ来るという。
三道統一御使キム・ジャジョムの使者が接触するが、
ヨンゴルテは無視。そこに謎の美女が現れ・・・
ダルヒャンは重臣たちの密会にいた謎の男女を追う。
そこに突然現れた兵士たちにダルヒャンは攻撃される。
負傷して宮殿に戻った世子は、騒動の最中に目撃した、
謎の美女の顔に衝撃を受けていた。世子妃を下がらせ、
お付きの内官に死んだはずのミリョンを見たと明かす。
内官はミリョンの父であるユン大監に会いにいき、
亡くなった娘の遺体を直接確認していない事を聞き、
さらに唯一目撃者の使用人も死んだと世子に報告する。
科挙合格者を祝う放榜礼の日、ミリョンが姿を表す。
強引に三銃士に落とし込んで作られたような物語。
ダルヒャンが遺した回顧録という体裁になっているので、
彼が窮地に陥っても助かるだろうなと邪推してしまう。
謎の美女として登場したミリョンは世子の初恋相手。
両班の奴婢だったミリョンは自慢の美貌を武器に、
お嬢様の代わりに出席した会で世子と出会うのだった。
その後、世子の妃候補で選ばれるものの素性がバレ、
密かに暗殺されたと知り、世子は心に傷を抱えて生きてきた。
しかし、彼女は生き延びて大陸に渡って暗殺者として成長、
自分の愛を裏切った世子への復讐を胸に戻ってきたのである。
心に傷を負った世子は世子嬪ユンソへの愛情は無い。
ユンソは世子嬪の務めを果たそうとするが常に躱され、
そんな彼女を応援しようと母から床入りお札を渡されたり、
お付きの女中に応援されつつ健気に愛嬌を振る舞っていた。
この世子嬪の振る舞いがコメディタッチで可愛らしい。
世子はミリョンの生存を心から喜んでいたものの、
彼女の性悪な本性を知る事になって心の傷を払拭する。
と同時に真心で接し続けてきたユンソの愛情に気づき、
ようやく本心で人を愛することが出来るのだが・・・
明との問題、後金(のちの清)との駆け引き、
王と世子の確執、反体制側の重鎮の野望、ミリョン。
ダルヒャンの出世と三銃士の失敗、復活・・・
寒村で初の科挙合格者となった息子を誇るダルヒャン父。
息子の出世によって都に出てきて再会を喜ぶものの、
自分を投獄した者への復讐鬼となったミリョンにより、
命を奪われる事になってしまうのが哀しかった。
12話という短い構成で見易かったけど、
三銃士の活躍という点では物足りなさも感じたかな。
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近肖古王
韓国時代劇ドラマ46作目を観終えた(全60話)

4世紀、百済の最盛期を築いた第13代王、
扶余句(プヨグ)こと近肖古王の生涯を描いた物語。
百済の第11代ピリュ王に冷遇され王宮を追われたヨグが、
塩商人として10年の月日を経て百済の地に戻ってくる。
その頃、百済と高句麗の間では領土争いが起きていて、
百済の王子たちは功績を挙げ、王に認められたいと思っていた。
王の第一王妃であるヘ妃には3人の王子がいて、
第一王子で太子のヨチャンは王の後継者と見られている。
第二王子のヨフィは正義感が強くてヨグとも仲が良いが、
第三王子のヨサンは腹黒く太子の野望のために尽力。
第二王妃・チン妃の長男が第四王子で主人公のヨグ。
その下に歳の離れた幼いヨモンが第五王子としている。
ピリュ王は後継者問題で王族の衝突が起きないように、
長男を太子にし、王の資質を持つヨグを王宮外へ出していた。
しかし、帰還したヨグが靺鞨族と共にコモリ城を陥落させると、
功績を焦ったヨチャンは敵の罠に嵌って敗戦、高句麗の捕虜となる。
高句麗のサユ王は捕虜となった太子を百済へ返す条件として、
コモリ城の返還と百済の姫を高句麗に嫁がせるよう要求する。
この結果、高句麗のサユ王に嫁がされる事になるのがヨファ。
ピリュ王の義弟プヨ・ジュンの娘でヨグの幼馴染みで恋人である。
二人は駆け落ちも考えるものの、父王の苦悩を知ったヨグは百済に残り、
ヨファから貰った髪留め布に言葉を記して木に結び、永遠の愛を誓う。
王は太子に資質が無い事を確信して賢明なヨグを後継者と認め、
争いの元になるであろうヨチャンを賜死させる詔を書くが・・・
ヨチャンの母・ヘ妃が野心を抱いていたプヨ・ジュンと共謀、
ピリュ王を毒殺し、ヨグとその母・チン妃を犯人に仕立て上げる。
チン妃は毒酒死、ヨグは嘘の自白を強要されて国外追放となる。
ヘ妃の第三王子ヨサンとプヨ・ジュンの義子ヘ・ゴンは、
遼西へ向かうヨグの船を襲撃して暗殺しようと計画していた。
しかし海賊タンボム会の襲撃によりヨグと配下は命を救われる。
会主のウィ・ビランと交渉し、妹のホンナンに好かれたヨグは、
ヨサン、ヘ・ゴンが占拠した清河院を取り戻すことに成功する。
そして遼西攻略のため東明団社を結成して晋城を攻略する。
流民に紛れていた沃沮扶余の国相コフンに人望を認められ、
穢王之印の持ち主に選ばれたヨグが東明団社の主となる。
ウィ・ビランらとの確執がありつつも数々の窮地を抜けると、
東明団社はヨグのもとに強く結束する一大集団となるのだった。
一方、百済ではプヨ・ジュンがヘ妃を出し抜いて12代王に。
ヘ妃はヨチャンを次期王にするため第一王妃となることを承諾、
息子が太子となり、第二王妃ソヘ妃やその王子との確執が生まれる。
高句麗王の義父となった百済王プヨ・ジュンは国の安泰を優先し、
サユ王の領土譲渡の要求を受け入れようとして家臣の反発を受ける。
西暦346年、ヨグは百済の帯方とヨファを取り返しにきたと宣言、
百済と高句麗はヨグ討伐の連合軍を出すことで合意していたが・・・
ソヘ妃を刺して捕まったヘ妃がプヨ・ジュンを騙して毒酒を飲ませ、
ピリュ王の詔書を入手、ヨチャンに渡すよう次男のヨフィに託す。
百済分割の話が進み、毒で死期を悟ったプヨジュンは百済のため、
ヘ・ゴンに自分の殺害を強要、ゴンは玉璽をヨグの元へ届ける。
ヨチャン率いる軍に合流したヨフィは詔の内容を見て衝撃を受ける。
ピリュ王はヨグを後継者に認め、ヨチャンの賜死を書き残していた。
つまり母か兄が父王を殺害した犯人であることを悟るのだった。
結果的にプヨ・ジュンが崩御し、ヨチャンの軍もヨフィが平定する。
ヨグは玉璽と詔を受け取り、百済王へ即位する大義名分を得る。
ヨチャンとヘ妃を捕らえ王位に就いたヨグは能力重視の人事を行い、
周囲の反発を抑えてヨファを第一王妃に迎えることを決める。
ヨグの子を身籠もっていたホンナンは第二王妃を渋々受け入れる。
燕・高句麗・馬韓連合に対し、ヨグは遼西を攻める燕に対応、
サユ王と一時的な同盟を結び、遼西を攻めていた慕容垂の燕軍を破り、
遼西の支配権を確立、脱獄して謀反を起こしたヨチャンらをも平定。
しかし大義を優先した結果、ヨファとの間に亀裂が生じてしまう。
父ピリュ王の意志を受け継ぎ、百済を大国へ導こうとするヨグ。
義兄弟たちに妬まれ、義母や叔父にも煙たがれて罠にはめられる。
大義を成すためにタンボム会を取り入れるものの頭首争いやら、
妻問題で揺れ、側近や重臣たちの謀反にも寛大な措置を行うが・・・
一難去ってまた一難という感じで次々と衝突、抗争が描かれる。
せっかく初恋相手のヨファを第一王妃に迎え入れるものの、
先に身籠もったホンナンよりもヨファが先に王子を産んだ事で、
子供は高句麗王の子では?と噂され、母子ともに命を狙われる。
また能力重視の人選や民のための政治を行い続けたため、
古くから王家と深く関わってきた貴族たちの反発を生むことになり、
ヨファや王子の暗殺計画が遂行され、屋敷に放火されてしまうが、
ヨファの侍女タンダンとゴンの配下ウルマフルが王子を連れて逃走。
息子と侍女が焼死した事を知ったヨファはヨグへの復讐を誓い、
兄夫婦や母、好意を抱かれているヘ・ゴンを巻き込んで暗躍する事に。
義姉の子を王位に就けるため、ヨグ打倒の野望に向かって突き進む。
ヨファが廃妃、ホンナンが王妃となり王子のヨグンが太子となる。
タンダンとウルマフルは救出した王子にセッコビと名付けて養育、
セッコビは刀鍛冶の息子として剣術に励んで逞しく成長していた。
ヨグ一行が町を訪れた際にヨグの命を救った事で配下に加えられ、
その後、ヨグの家臣たちがセッコビの出生の秘密を知る事になる。
ヨグもセッコビの母がヨフィの侍女タンダンだと知って経緯を悟り、
勇敢な若者が最愛のヨフィと自分の息子であると気づくのだった。
それを知ったホンナンは太子である息子ヨグンの行末を案じ、
セッコビを排除しようとするが、二人は信頼関係で結ばれていて、
常にヨグンを建て続けるセッコビを結果的には温かく見守る事に。
終盤、貴族の娘と婚約させられたヨグンの元に倭国の妃が登場、
二人は相思相愛となり、痕略者の貴族娘は失意に駆られていた。
貴族の謀反があったり、高句麗のサユ王との決戦が始まると、
セッコビはサユ王を弓で射抜いて致命傷を与えたことで褒賞され、
ホンナンの養子となってヨグスの名を与えられ王族となる。
後継者問題を危惧した配下が倭国の妃を送り届けると申し出て、
ヨグスが倭国に行く事になるが、ヨグンが前夜にヨグスに接触。
泥酔させて自分が代わりに船に乗り込み倭国へ向かうのだった。
結果、ヨグスが太子となり、ヨグスは倭国の妃と婚姻していた。
60話の大作。若者だったヨグが百済を大国へ導き逝去する。
何度も命の危機に遭い、裏切りに遭い、信用を失いつつも、
信念を貫いて邁進していく姿に感銘を受けるし脚本も良いけど、
ヨグ俳優の身長が低いのが目について気になってしまった。
この時代は詳しい史実が無いと思うけど上手く物語を創作し、
いろいろな伏線が後半に繋がってまとまり感があった。

4世紀、百済の最盛期を築いた第13代王、
扶余句(プヨグ)こと近肖古王の生涯を描いた物語。
百済の第11代ピリュ王に冷遇され王宮を追われたヨグが、
塩商人として10年の月日を経て百済の地に戻ってくる。
その頃、百済と高句麗の間では領土争いが起きていて、
百済の王子たちは功績を挙げ、王に認められたいと思っていた。
王の第一王妃であるヘ妃には3人の王子がいて、
第一王子で太子のヨチャンは王の後継者と見られている。
第二王子のヨフィは正義感が強くてヨグとも仲が良いが、
第三王子のヨサンは腹黒く太子の野望のために尽力。
第二王妃・チン妃の長男が第四王子で主人公のヨグ。
その下に歳の離れた幼いヨモンが第五王子としている。
ピリュ王は後継者問題で王族の衝突が起きないように、
長男を太子にし、王の資質を持つヨグを王宮外へ出していた。
しかし、帰還したヨグが靺鞨族と共にコモリ城を陥落させると、
功績を焦ったヨチャンは敵の罠に嵌って敗戦、高句麗の捕虜となる。
高句麗のサユ王は捕虜となった太子を百済へ返す条件として、
コモリ城の返還と百済の姫を高句麗に嫁がせるよう要求する。
この結果、高句麗のサユ王に嫁がされる事になるのがヨファ。
ピリュ王の義弟プヨ・ジュンの娘でヨグの幼馴染みで恋人である。
二人は駆け落ちも考えるものの、父王の苦悩を知ったヨグは百済に残り、
ヨファから貰った髪留め布に言葉を記して木に結び、永遠の愛を誓う。
王は太子に資質が無い事を確信して賢明なヨグを後継者と認め、
争いの元になるであろうヨチャンを賜死させる詔を書くが・・・
ヨチャンの母・ヘ妃が野心を抱いていたプヨ・ジュンと共謀、
ピリュ王を毒殺し、ヨグとその母・チン妃を犯人に仕立て上げる。
チン妃は毒酒死、ヨグは嘘の自白を強要されて国外追放となる。
ヘ妃の第三王子ヨサンとプヨ・ジュンの義子ヘ・ゴンは、
遼西へ向かうヨグの船を襲撃して暗殺しようと計画していた。
しかし海賊タンボム会の襲撃によりヨグと配下は命を救われる。
会主のウィ・ビランと交渉し、妹のホンナンに好かれたヨグは、
ヨサン、ヘ・ゴンが占拠した清河院を取り戻すことに成功する。
そして遼西攻略のため東明団社を結成して晋城を攻略する。
流民に紛れていた沃沮扶余の国相コフンに人望を認められ、
穢王之印の持ち主に選ばれたヨグが東明団社の主となる。
ウィ・ビランらとの確執がありつつも数々の窮地を抜けると、
東明団社はヨグのもとに強く結束する一大集団となるのだった。
一方、百済ではプヨ・ジュンがヘ妃を出し抜いて12代王に。
ヘ妃はヨチャンを次期王にするため第一王妃となることを承諾、
息子が太子となり、第二王妃ソヘ妃やその王子との確執が生まれる。
高句麗王の義父となった百済王プヨ・ジュンは国の安泰を優先し、
サユ王の領土譲渡の要求を受け入れようとして家臣の反発を受ける。
西暦346年、ヨグは百済の帯方とヨファを取り返しにきたと宣言、
百済と高句麗はヨグ討伐の連合軍を出すことで合意していたが・・・
ソヘ妃を刺して捕まったヘ妃がプヨ・ジュンを騙して毒酒を飲ませ、
ピリュ王の詔書を入手、ヨチャンに渡すよう次男のヨフィに託す。
百済分割の話が進み、毒で死期を悟ったプヨジュンは百済のため、
ヘ・ゴンに自分の殺害を強要、ゴンは玉璽をヨグの元へ届ける。
ヨチャン率いる軍に合流したヨフィは詔の内容を見て衝撃を受ける。
ピリュ王はヨグを後継者に認め、ヨチャンの賜死を書き残していた。
つまり母か兄が父王を殺害した犯人であることを悟るのだった。
結果的にプヨ・ジュンが崩御し、ヨチャンの軍もヨフィが平定する。
ヨグは玉璽と詔を受け取り、百済王へ即位する大義名分を得る。
ヨチャンとヘ妃を捕らえ王位に就いたヨグは能力重視の人事を行い、
周囲の反発を抑えてヨファを第一王妃に迎えることを決める。
ヨグの子を身籠もっていたホンナンは第二王妃を渋々受け入れる。
燕・高句麗・馬韓連合に対し、ヨグは遼西を攻める燕に対応、
サユ王と一時的な同盟を結び、遼西を攻めていた慕容垂の燕軍を破り、
遼西の支配権を確立、脱獄して謀反を起こしたヨチャンらをも平定。
しかし大義を優先した結果、ヨファとの間に亀裂が生じてしまう。
父ピリュ王の意志を受け継ぎ、百済を大国へ導こうとするヨグ。
義兄弟たちに妬まれ、義母や叔父にも煙たがれて罠にはめられる。
大義を成すためにタンボム会を取り入れるものの頭首争いやら、
妻問題で揺れ、側近や重臣たちの謀反にも寛大な措置を行うが・・・
一難去ってまた一難という感じで次々と衝突、抗争が描かれる。
せっかく初恋相手のヨファを第一王妃に迎え入れるものの、
先に身籠もったホンナンよりもヨファが先に王子を産んだ事で、
子供は高句麗王の子では?と噂され、母子ともに命を狙われる。
また能力重視の人選や民のための政治を行い続けたため、
古くから王家と深く関わってきた貴族たちの反発を生むことになり、
ヨファや王子の暗殺計画が遂行され、屋敷に放火されてしまうが、
ヨファの侍女タンダンとゴンの配下ウルマフルが王子を連れて逃走。
息子と侍女が焼死した事を知ったヨファはヨグへの復讐を誓い、
兄夫婦や母、好意を抱かれているヘ・ゴンを巻き込んで暗躍する事に。
義姉の子を王位に就けるため、ヨグ打倒の野望に向かって突き進む。
ヨファが廃妃、ホンナンが王妃となり王子のヨグンが太子となる。
タンダンとウルマフルは救出した王子にセッコビと名付けて養育、
セッコビは刀鍛冶の息子として剣術に励んで逞しく成長していた。
ヨグ一行が町を訪れた際にヨグの命を救った事で配下に加えられ、
その後、ヨグの家臣たちがセッコビの出生の秘密を知る事になる。
ヨグもセッコビの母がヨフィの侍女タンダンだと知って経緯を悟り、
勇敢な若者が最愛のヨフィと自分の息子であると気づくのだった。
それを知ったホンナンは太子である息子ヨグンの行末を案じ、
セッコビを排除しようとするが、二人は信頼関係で結ばれていて、
常にヨグンを建て続けるセッコビを結果的には温かく見守る事に。
終盤、貴族の娘と婚約させられたヨグンの元に倭国の妃が登場、
二人は相思相愛となり、痕略者の貴族娘は失意に駆られていた。
貴族の謀反があったり、高句麗のサユ王との決戦が始まると、
セッコビはサユ王を弓で射抜いて致命傷を与えたことで褒賞され、
ホンナンの養子となってヨグスの名を与えられ王族となる。
後継者問題を危惧した配下が倭国の妃を送り届けると申し出て、
ヨグスが倭国に行く事になるが、ヨグンが前夜にヨグスに接触。
泥酔させて自分が代わりに船に乗り込み倭国へ向かうのだった。
結果、ヨグスが太子となり、ヨグスは倭国の妃と婚姻していた。
60話の大作。若者だったヨグが百済を大国へ導き逝去する。
何度も命の危機に遭い、裏切りに遭い、信用を失いつつも、
信念を貫いて邁進していく姿に感銘を受けるし脚本も良いけど、
ヨグ俳優の身長が低いのが目について気になってしまった。
この時代は詳しい史実が無いと思うけど上手く物語を創作し、
いろいろな伏線が後半に繋がってまとまり感があった。
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華政
韓国時代劇ドラマ45作目を観終えた(全65話)

1608年。朝鮮王朝14代王・宣祖の時代。
嫡子ではない光海君は明から正式な世子と認められず、
宣祖は臣下や民の信望を集める光海君を冷遇し続け、
継妃・仁穆王后の子、永昌大君を世子にしようと目論む。
光海君は永昌大君とその姉・貞明公主に優しく接するが、
「純粋な血統の者だけがこの世の真の主となる」という
予言者ナム・サゴの遺書が悲惨な出来事を招いてしまう。
宣祖が毒殺され崩御。仁穆王后は永昌大君を危惧するが、
光海君は大君と公主を守ると王后を説得して王位に就く。
しかし兄・臨海君が謀反の疑いで殺害されると、
仁穆王后は永昌大君を即位させなかったことを後悔する。
貞明公主と永昌大君が王宮を抜け出して失踪騒ぎが起きる。
酒場の噂で永昌大君が殺される番だと耳にした貞明公主は、
捜索に訪れた光海君に優しい兄上でいてくれるよう頼み込む。
仁穆大妃は永昌大君を守るために貞明公主の婚礼を急ぎ、
重臣の息子ハン・ジュウォンとカン・イヌが婿候補に挙がる。
貞明公主は弟を救うためジュウォンに婚姻を懇願するが・・・
重臣イチョムが仁穆大妃の父と永昌大君に謀反の罪を着せ、
仁穆大妃は幽閉、永昌大君は流刑先で殺害されてしまう。
光海君の側近キム・ゲシは予言書の主が貞明公主だと気づく。
仁穆大妃は密かに貞明公主を王宮から逃がすのだが、
刺客に追いつかれ、侍女が命を犠牲に公主を小舟で逃がす。
光海君が駆けつけた時には停泊する船が爆発炎上していた。
息子と娘を失った仁穆大妃は光海君への復讐を誓う。
小舟に乗って逃げた貞明公主は奴隷船に拾われ倭国に到着。
貞明公主は男として硫黄鉱山に売られ奴隷として働く事に・・・
ファイと名を変えた貞明公主は長崎の硫黄鉱山で生き延び、
男勝りの性格と行動力で鉱主からも頼られる存在になっていた。
その頃、朝鮮では光海君が火薬の製造に全力を注いでいたが、
硫黄の在庫が減り、火器都監の校理ジュウォンを呼び寄せ、
倭国に行って硫黄の闇取引をしてでも入手してこいと命じる。
江戸に朝鮮通信使が来ると聞いたファイは自分も行くと言う。
闇取引でジュウォンと遭遇したファイは彼に名を尋ねるが・・・
一騒動ありつつファイは朝鮮通信使の船で祖国の地を踏む。
硫黄の製錬技術が高いファイは火器都監で働くようになる。
倭国から来た素性不明の者ということで怪しまれるファイだが、
幼い頃に出会ったジュウォンも義理の兄・光海君も気づかない。
この女装気づかず、近親者にも気づかないのはお約束の展開。
だれも気づかないのか?と思っていたらカン・イヌが気づく。
ファイこと貞明公主は光海君への復讐を固く誓っていたが、
火器都監の事故騒動や、怪しく動く者と接触していく中で、
王を陥れようとする勢力、権力をもつ黒幕がいることを知る。
仁穆大妃が罠に嵌められ、謀反の罪を着せられて窮地に陥ると、
ファイは遂に女装して貞明公主として光海君の前に現れる。
光海君は異母妹の生存に涙を流し、過去の汚名を払拭しようと、
ジュウォンに貞明公主の保護を命じ、黒幕を炙り出そうとする。
ゲシによる貞明公主の毒殺未遂のち王宮追放があったり、
公主はファイとして火器都監に残って国に尽くす事を決意。
その後、後金と明の戦争が起きて出兵騒ぎで王宮が揺れる。
この頃、綾陽君が現れて民心の動揺を誘って王宮を揺さぶる。
火器都監の仲間と戦地へ赴く貞明公主にジョウォンも同行。
ゲシに助力を乞い、貞明公主を手に入れることを決意したイヌも、
ジュソンの手助けで戦場に行き、ジュウォンに宣戦布告する。
その頃、綾陽君は権力者ジュソンに王位に就く助力を求めていた。
戦地で勝利に喜んだ明軍は敵の罠に填まって大敗を喫する。
ジュウォンは陣営に残って皆が無事に国境を越えるまで時を稼ぎ、
イヌは貞明公主と職人たちを無事に戦地から帰還させていた。
光海君は朝鮮兵の捕虜を取り戻すため後金と和親関係を結び、
要請に応じることを宣言、しかし重臣達の猛反発を受ける。
貞明公主や民を守ろうと奮闘していた光海君だったが、
綾陽君たちの反乱によって光海君は廃位されてしまい、
ゲシとイチョムら大北派の重臣たちも処刑される。
そして、仁穆大妃が綾陽君を新たな16代王に任命する。
綾陽君こと仁祖になってからの物語は魅力が半減してしまう。
とにかく能なし王として君臨。王位に就いても嫉妬に駆られ、
やることなすこと裏目に出て国力を衰えさせてしまう。
常に貞明公主の存在に嫉妬し、怯え、憎しみ、苛立つ王。
戦地から生き延びて戻ったジュウォンとイヌの確執も微妙。
貞明公主に片思いを続けるイヌは手段を選ばず横恋慕するが、
ジュウォンと公主の愛情に悪役になりきれずに苦悩し続ける。
そして父親が暗躍している黒幕だと気づいて葛藤する事に。
イ・グァルが反乱を起こして漢陽が陥落。王は都から逃亡。
ジュウォンと公主は都に残って婚礼をして夫婦となる。
官軍が奪還に成功すると仁祖と重臣たちが王宮に戻ってくる。
ジャジョムは後金の侵攻を予測しながらも仁祖を傀儡にする。
後金による第一次朝鮮侵攻が起きる。仁祖は再び都から逃亡。
結局は降伏。後金と兄弟国の条約を結ぶことになる。
時は流れ・・・仁祖の長男・昭顕世子、鳳林大君の時代。
清の朝鮮侵攻、降伏。人質となった昭顕世子と鳳林大君は、
8年後にようやく朝鮮への帰国を許され戻ってくる。
しかし仁祖は病に伏し、朝廷はジャジョムが牛耳っていた。
貞明公主と仲の良い昭顕世子が謎の死を遂げる。
ジャジョムは崇善君を世子にしようと行動していたが、
貞明公主に説得された仁祖は鳳林大君を世子にすると宣言、
鳳林大君は二大黒幕ジュソンとジャジョムを追い詰める。
二人が相手を疑うよう仕向け、同時に悪事を暴き出す。
仁祖は死の間際に貞明公主に自分の思いを包み隠さず語る。
鳳林大君が17代王として即位。清の侵攻が起きるが、
貞明公主の機転により侵攻は中止となるのだった。
長い時代を描いた物語。民を見捨てて逃亡する王。
何代もの朝鮮王を間近で見てきた貞明公主の波乱の人生。
主人公補正で超絶優秀な女性として描かれていて、
色々と引っかかる部分はあるけど女優が美しかった。
この方の魅力だけで最後まで観続けられた。
恋人ジュウォン役の役者は危機感が無かったな。
天然キャラ設定なんだろうけど悲壮感がないので、
窮地に陥っても肩入れできない。恋心も友情も微妙。
イヌ役の役者は良かった。仁祖役の俳優は損な役回り。
描き方で仁祖もいろいろな見え方があるんだねぇ。

1608年。朝鮮王朝14代王・宣祖の時代。
嫡子ではない光海君は明から正式な世子と認められず、
宣祖は臣下や民の信望を集める光海君を冷遇し続け、
継妃・仁穆王后の子、永昌大君を世子にしようと目論む。
光海君は永昌大君とその姉・貞明公主に優しく接するが、
「純粋な血統の者だけがこの世の真の主となる」という
予言者ナム・サゴの遺書が悲惨な出来事を招いてしまう。
宣祖が毒殺され崩御。仁穆王后は永昌大君を危惧するが、
光海君は大君と公主を守ると王后を説得して王位に就く。
しかし兄・臨海君が謀反の疑いで殺害されると、
仁穆王后は永昌大君を即位させなかったことを後悔する。
貞明公主と永昌大君が王宮を抜け出して失踪騒ぎが起きる。
酒場の噂で永昌大君が殺される番だと耳にした貞明公主は、
捜索に訪れた光海君に優しい兄上でいてくれるよう頼み込む。
仁穆大妃は永昌大君を守るために貞明公主の婚礼を急ぎ、
重臣の息子ハン・ジュウォンとカン・イヌが婿候補に挙がる。
貞明公主は弟を救うためジュウォンに婚姻を懇願するが・・・
重臣イチョムが仁穆大妃の父と永昌大君に謀反の罪を着せ、
仁穆大妃は幽閉、永昌大君は流刑先で殺害されてしまう。
光海君の側近キム・ゲシは予言書の主が貞明公主だと気づく。
仁穆大妃は密かに貞明公主を王宮から逃がすのだが、
刺客に追いつかれ、侍女が命を犠牲に公主を小舟で逃がす。
光海君が駆けつけた時には停泊する船が爆発炎上していた。
息子と娘を失った仁穆大妃は光海君への復讐を誓う。
小舟に乗って逃げた貞明公主は奴隷船に拾われ倭国に到着。
貞明公主は男として硫黄鉱山に売られ奴隷として働く事に・・・
ファイと名を変えた貞明公主は長崎の硫黄鉱山で生き延び、
男勝りの性格と行動力で鉱主からも頼られる存在になっていた。
その頃、朝鮮では光海君が火薬の製造に全力を注いでいたが、
硫黄の在庫が減り、火器都監の校理ジュウォンを呼び寄せ、
倭国に行って硫黄の闇取引をしてでも入手してこいと命じる。
江戸に朝鮮通信使が来ると聞いたファイは自分も行くと言う。
闇取引でジュウォンと遭遇したファイは彼に名を尋ねるが・・・
一騒動ありつつファイは朝鮮通信使の船で祖国の地を踏む。
硫黄の製錬技術が高いファイは火器都監で働くようになる。
倭国から来た素性不明の者ということで怪しまれるファイだが、
幼い頃に出会ったジュウォンも義理の兄・光海君も気づかない。
この女装気づかず、近親者にも気づかないのはお約束の展開。
だれも気づかないのか?と思っていたらカン・イヌが気づく。
ファイこと貞明公主は光海君への復讐を固く誓っていたが、
火器都監の事故騒動や、怪しく動く者と接触していく中で、
王を陥れようとする勢力、権力をもつ黒幕がいることを知る。
仁穆大妃が罠に嵌められ、謀反の罪を着せられて窮地に陥ると、
ファイは遂に女装して貞明公主として光海君の前に現れる。
光海君は異母妹の生存に涙を流し、過去の汚名を払拭しようと、
ジュウォンに貞明公主の保護を命じ、黒幕を炙り出そうとする。
ゲシによる貞明公主の毒殺未遂のち王宮追放があったり、
公主はファイとして火器都監に残って国に尽くす事を決意。
その後、後金と明の戦争が起きて出兵騒ぎで王宮が揺れる。
この頃、綾陽君が現れて民心の動揺を誘って王宮を揺さぶる。
火器都監の仲間と戦地へ赴く貞明公主にジョウォンも同行。
ゲシに助力を乞い、貞明公主を手に入れることを決意したイヌも、
ジュソンの手助けで戦場に行き、ジュウォンに宣戦布告する。
その頃、綾陽君は権力者ジュソンに王位に就く助力を求めていた。
戦地で勝利に喜んだ明軍は敵の罠に填まって大敗を喫する。
ジュウォンは陣営に残って皆が無事に国境を越えるまで時を稼ぎ、
イヌは貞明公主と職人たちを無事に戦地から帰還させていた。
光海君は朝鮮兵の捕虜を取り戻すため後金と和親関係を結び、
要請に応じることを宣言、しかし重臣達の猛反発を受ける。
貞明公主や民を守ろうと奮闘していた光海君だったが、
綾陽君たちの反乱によって光海君は廃位されてしまい、
ゲシとイチョムら大北派の重臣たちも処刑される。
そして、仁穆大妃が綾陽君を新たな16代王に任命する。
綾陽君こと仁祖になってからの物語は魅力が半減してしまう。
とにかく能なし王として君臨。王位に就いても嫉妬に駆られ、
やることなすこと裏目に出て国力を衰えさせてしまう。
常に貞明公主の存在に嫉妬し、怯え、憎しみ、苛立つ王。
戦地から生き延びて戻ったジュウォンとイヌの確執も微妙。
貞明公主に片思いを続けるイヌは手段を選ばず横恋慕するが、
ジュウォンと公主の愛情に悪役になりきれずに苦悩し続ける。
そして父親が暗躍している黒幕だと気づいて葛藤する事に。
イ・グァルが反乱を起こして漢陽が陥落。王は都から逃亡。
ジュウォンと公主は都に残って婚礼をして夫婦となる。
官軍が奪還に成功すると仁祖と重臣たちが王宮に戻ってくる。
ジャジョムは後金の侵攻を予測しながらも仁祖を傀儡にする。
後金による第一次朝鮮侵攻が起きる。仁祖は再び都から逃亡。
結局は降伏。後金と兄弟国の条約を結ぶことになる。
時は流れ・・・仁祖の長男・昭顕世子、鳳林大君の時代。
清の朝鮮侵攻、降伏。人質となった昭顕世子と鳳林大君は、
8年後にようやく朝鮮への帰国を許され戻ってくる。
しかし仁祖は病に伏し、朝廷はジャジョムが牛耳っていた。
貞明公主と仲の良い昭顕世子が謎の死を遂げる。
ジャジョムは崇善君を世子にしようと行動していたが、
貞明公主に説得された仁祖は鳳林大君を世子にすると宣言、
鳳林大君は二大黒幕ジュソンとジャジョムを追い詰める。
二人が相手を疑うよう仕向け、同時に悪事を暴き出す。
仁祖は死の間際に貞明公主に自分の思いを包み隠さず語る。
鳳林大君が17代王として即位。清の侵攻が起きるが、
貞明公主の機転により侵攻は中止となるのだった。
長い時代を描いた物語。民を見捨てて逃亡する王。
何代もの朝鮮王を間近で見てきた貞明公主の波乱の人生。
主人公補正で超絶優秀な女性として描かれていて、
色々と引っかかる部分はあるけど女優が美しかった。
この方の魅力だけで最後まで観続けられた。
恋人ジュウォン役の役者は危機感が無かったな。
天然キャラ設定なんだろうけど悲壮感がないので、
窮地に陥っても肩入れできない。恋心も友情も微妙。
イヌ役の役者は良かった。仁祖役の俳優は損な役回り。
描き方で仁祖もいろいろな見え方があるんだねぇ。
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トッケビ
韓国時代劇ドラマ44作目を観終えた(全16話+SP2)

高麗の英雄キム・シンは王の嫉妬で逆賊として処刑されるが、
神の力によって不滅の命を生きる"トッケビ"となってしまう。
キム・シンを永遠の命から解き放つことができるのは、
“トッケビの花嫁”と呼ばれる存在ただ一人だった。
900年以上の時を経てシンは女子高生のウンタクと出会う。
ウンタクはシンが不老不死のトッケビであることを見破り、
自分こそがトッケビの花嫁だと主張するが半信半疑のシンは、
冷静に振る舞いつつ、彼女を見守り真偽を確かめようとする。
シンの家臣の子孫ユ・ドクファが勝手にシンの家を死神に貸し、
同じ屋敷にトッケビと死神がいるという奇妙な同居生活が開始。
やがて親戚から厄介者扱いされていたウンタクが押しかけてきて、
天真爛漫な彼女と楽しく過ごすうちにシンの気持ちに変化が訪れる。
“不滅の命”の終わりを望んだはずのシンの心は揺らいでいた。
同じ頃、死神はウンタクのバイト先の社長サニーと出会う。
シンはウンタクに、死神はサニーに振り回されながらも、
胸に芽生えた恋心を自覚、4人の数奇な運命が動き始める。
韓国時代劇のムック本に載っていたので時代劇だと思いきや、
ほとんどの舞台が現代というファンタジー物語だった。
時代劇メインではないけど一応、実在した王の名前は出てくる。
現世に蘇ったシンは"トッケビの花嫁"を捜して彷徨い、
轢き逃げされた妊婦を救い、産まれた娘はウンタクと名づけられる。
幽霊たちはウンタクを"トッケビの花嫁"と呼んでいた・・・。
事故現場に現れた死神は妊婦が消え、処理漏れとなった事を知る。
ウンタクは幼少時から幽霊が見え、会話をする事も出来る。
母を亡くした後、叔母一家に引き取られて虐められながら成長、
19歳の誕生日に独りでケーキに灯したロウソクを吹き消すと、
見知らぬ男が目の前に現れ、夢のような出来事を体験する。
叔母家の虐めに耐え、学校でも孤立していたウンタクは、
寂しくなると火を吹き消してトッケビを呼び出し交遊を深めていく。
処理漏れが産んだウンタクを処理したいと願う死神だったが、
彼女がトッケビの花嫁と知り、シンの想いを優先しようと決める。
4人の恋愛模様を描きつつ、それぞれの関係性が浮かび上がる。
麗一の英雄武将だったシンの実妹は高麗王の王妃だった。
この王妃の生まれ変わりがサニーで、死神が高麗王であった。
シンは胸に刺さる剣をウンタクに抜き取るよう頼むのだが、
それが彼の消滅を意味すると知ったウンタクは悲しみに暮れる。
そんな中、シンに謎の女性が接触、トッケビが生き続けると、
代わりにトッケビの花嫁に死の危険が高まる事を忠告する。
何度も危機的状況に見舞われるウンタクを守り続けるシン。
そんな彼らの元に高麗王を傀儡としたパク・チュンホンが出現、
亡霊となった彼はトッケビの剣でも倒すことが出来なかった。
パクはシンと同居する死神が高麗王ワン・ヨだと明かす・・・
パクに襲われたウンタクを守るためシンと死神が共闘。
気絶したウンタクの手を握って自身の胸から剣を抜いたシンは、
呪いの解けた剣でパクを消滅させ、ウンタクの腕の中で消滅する。
シンは孤独な世界に閉ざされたまま9年の月日が過ぎていた。
ウンタクはトッケビとの思い出をノートに書き残していたが、
彼との記憶が失われ、不可解な感情の意味を思い出そうとする。
そんな彼女の悲しみによって現世に呼び戻されたトッケビは、
ラジオプロデューサーとなったウンタクに接触するのだが・・・
前世の記憶を持ったサニーは現世では死神と縁がなかったが、
来世で二人は出会って結ばれる。記憶が蘇ったウンタクは、
シンとの甘い日々の中、交通事故を防ぐために車を停車させ、
暴走トラックに衝突されて死亡してしまう。
シンはウンタクの生まれ変わりとの出会いを待ち続けていた・・・。
細かいハテナは多々あるけれどキャラクターが良いので、
恋愛、友情、確執、復讐など要素が多くて見飽きなかった。
そもそもイチ武将がナゼ不老不死になってしまうのか?
神の悪戯だとしても動機は何なのか?こういう部分は不明。
多くの罪を犯したものが死神になってしまうという設定だけど、
そんな大罪を犯した人だったら職権濫用するような気がする。
ストーリーに大きな意味を成さない過剰演出も多かったかな・・・
嵐の中で悪党どもの乗った船を両断、ウンタク誘拐犯の車体両断、
どこでもドアでのカナダ旅行、ホラー風貌のパク亡霊などなど。
トッケビ女優の天真爛漫な演技、イケメン男優の存在感、
ストーリーは微妙だけど俳優の魅力でも充分楽しめた。

高麗の英雄キム・シンは王の嫉妬で逆賊として処刑されるが、
神の力によって不滅の命を生きる"トッケビ"となってしまう。
キム・シンを永遠の命から解き放つことができるのは、
“トッケビの花嫁”と呼ばれる存在ただ一人だった。
900年以上の時を経てシンは女子高生のウンタクと出会う。
ウンタクはシンが不老不死のトッケビであることを見破り、
自分こそがトッケビの花嫁だと主張するが半信半疑のシンは、
冷静に振る舞いつつ、彼女を見守り真偽を確かめようとする。
シンの家臣の子孫ユ・ドクファが勝手にシンの家を死神に貸し、
同じ屋敷にトッケビと死神がいるという奇妙な同居生活が開始。
やがて親戚から厄介者扱いされていたウンタクが押しかけてきて、
天真爛漫な彼女と楽しく過ごすうちにシンの気持ちに変化が訪れる。
“不滅の命”の終わりを望んだはずのシンの心は揺らいでいた。
同じ頃、死神はウンタクのバイト先の社長サニーと出会う。
シンはウンタクに、死神はサニーに振り回されながらも、
胸に芽生えた恋心を自覚、4人の数奇な運命が動き始める。
韓国時代劇のムック本に載っていたので時代劇だと思いきや、
ほとんどの舞台が現代というファンタジー物語だった。
時代劇メインではないけど一応、実在した王の名前は出てくる。
現世に蘇ったシンは"トッケビの花嫁"を捜して彷徨い、
轢き逃げされた妊婦を救い、産まれた娘はウンタクと名づけられる。
幽霊たちはウンタクを"トッケビの花嫁"と呼んでいた・・・。
事故現場に現れた死神は妊婦が消え、処理漏れとなった事を知る。
ウンタクは幼少時から幽霊が見え、会話をする事も出来る。
母を亡くした後、叔母一家に引き取られて虐められながら成長、
19歳の誕生日に独りでケーキに灯したロウソクを吹き消すと、
見知らぬ男が目の前に現れ、夢のような出来事を体験する。
叔母家の虐めに耐え、学校でも孤立していたウンタクは、
寂しくなると火を吹き消してトッケビを呼び出し交遊を深めていく。
処理漏れが産んだウンタクを処理したいと願う死神だったが、
彼女がトッケビの花嫁と知り、シンの想いを優先しようと決める。
4人の恋愛模様を描きつつ、それぞれの関係性が浮かび上がる。
麗一の英雄武将だったシンの実妹は高麗王の王妃だった。
この王妃の生まれ変わりがサニーで、死神が高麗王であった。
シンは胸に刺さる剣をウンタクに抜き取るよう頼むのだが、
それが彼の消滅を意味すると知ったウンタクは悲しみに暮れる。
そんな中、シンに謎の女性が接触、トッケビが生き続けると、
代わりにトッケビの花嫁に死の危険が高まる事を忠告する。
何度も危機的状況に見舞われるウンタクを守り続けるシン。
そんな彼らの元に高麗王を傀儡としたパク・チュンホンが出現、
亡霊となった彼はトッケビの剣でも倒すことが出来なかった。
パクはシンと同居する死神が高麗王ワン・ヨだと明かす・・・
パクに襲われたウンタクを守るためシンと死神が共闘。
気絶したウンタクの手を握って自身の胸から剣を抜いたシンは、
呪いの解けた剣でパクを消滅させ、ウンタクの腕の中で消滅する。
シンは孤独な世界に閉ざされたまま9年の月日が過ぎていた。
ウンタクはトッケビとの思い出をノートに書き残していたが、
彼との記憶が失われ、不可解な感情の意味を思い出そうとする。
そんな彼女の悲しみによって現世に呼び戻されたトッケビは、
ラジオプロデューサーとなったウンタクに接触するのだが・・・
前世の記憶を持ったサニーは現世では死神と縁がなかったが、
来世で二人は出会って結ばれる。記憶が蘇ったウンタクは、
シンとの甘い日々の中、交通事故を防ぐために車を停車させ、
暴走トラックに衝突されて死亡してしまう。
シンはウンタクの生まれ変わりとの出会いを待ち続けていた・・・。
細かいハテナは多々あるけれどキャラクターが良いので、
恋愛、友情、確執、復讐など要素が多くて見飽きなかった。
そもそもイチ武将がナゼ不老不死になってしまうのか?
神の悪戯だとしても動機は何なのか?こういう部分は不明。
多くの罪を犯したものが死神になってしまうという設定だけど、
そんな大罪を犯した人だったら職権濫用するような気がする。
ストーリーに大きな意味を成さない過剰演出も多かったかな・・・
嵐の中で悪党どもの乗った船を両断、ウンタク誘拐犯の車体両断、
どこでもドアでのカナダ旅行、ホラー風貌のパク亡霊などなど。
トッケビ女優の天真爛漫な演技、イケメン男優の存在感、
ストーリーは微妙だけど俳優の魅力でも充分楽しめた。
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名家
韓国時代劇ドラマ43作目を観終えた(全16話)

李氏朝鮮中期に実在した慶州崔氏の名士チェ・グクソンの物語。
両班の身分でありながら民衆に誠意を込めて接して富を分け与え、
独特な経営哲学と倫理観で一族は約300年に渡って富を維持、
財産を社会に還元した続けた名門チェ氏の波乱の人生。
丙子胡亂(朝鮮と清との戦争)の時、静村に避難民たちが増えると、
チェ・ジンリプは救恤米を支給、家の奴婢を解放し土地も分け与える。
幼いグクソンは祖父の教えで自分も何かしなければと思い悩んでいた。
チェ家の代理地主キム・ジャチュンは避難民相手に米商売を始め、
一升の米で大金をかき集める。避難民の中にダンイという少女がいた。
身分を隠して避難民に紛れ込んだダンイは奴婢民の娘に偽装していて、
內需司は役人を送って隠密にダンイを探そうとしていた・・・。
配給粥を零したダンイを見かけたグクソンは彼女の為に祖父に掛け合い、
小銭を貰って彼女に銭を渡すノダが拒絶されて困惑して帰宅する。
祖父は困惑している孫に銭や人について道理を話すのだった。
やがてジンリプは王の窮地を救うため戦地に赴く事になる。
ジャチュンは悪党と組んで金目当てでグクソンを拉致監禁。
結果的に悪党を殺害し、自分がグクソンを発見したと手柄を立て、
ジャチュンは村で大きな態度をとるようになっていく・・・。
グクソンの拉致現場に居合わせたダンイは犯人の特徴を覚えていて、
ジャチュンが怪しいとグクソンに告げ、犯人を誘き出す罠を仕掛ける。
結果的にジャチュンは捕縛され、村から追い出されるのだが、
チェ家もジンリプが戦死し、民への施しで財を失い衰退してしまう。
ダンイを追う官兵と味方が錯綜する中、ダンイは危機を逃れ逃亡。
グクソンは山へ駆けつけるが、ダンイの小舟は水面を離れていった。
韓国時代劇では定番の展開。幼少時に出会って恋心が芽生え、
離ればなれになって成長して再会。でも気づかないという方程式。
グクソンはギャンブルで金を稼ごうとして問題を起こしてばかり。
そんな時にチャン商団の大房でダンイの養父ギルテクと出会う。
チェ家を追われたジャチュンは両班の身分を買って成り上がり、
その息子ウォニルは武科試験に合格して捕盜庁に勤めていた。
いろいろ騒動があった末に彼を救ったのはハン行首であった。
このハン党首が幼い頃のダンイで未だに想いを抱えていた。
いつものように気づかない演出が延々続くと思いきや、
騒動を起こして商団を離れる彼に名前を聞いて恋心が疼く。
思い続けた若様は今も信念を持って生きていることを喜ぶ。
一旦は商団を離れたグクソンだったがギルテクを救い、
再び商団に戻ってダンイの元で商いの腕を振るい始める。
ダンイの父を策略によって死に追い込んだのが戸曹判書で、
父の無実を証明する書を持つ男とダンイは接触を図るが、
落ち合い場所で男は殺害され、証書は戸曹判書の手に渡る。
香り袋の落とし物からダンイが投獄されたりするのだが、
ギルテクが戸曹判書に免罪を訴えてダンイは釈放される。
チェ家に恨みを抱き続けるジャチュンが戸曹判書に接触、
ギルテクの屋敷が放火、グクソンやダンイ、使用人は無事だったが、
火力が強すぎて救出に入れず、ギルテクの姿は見つからなかった。
ギルテクは罪人にされ、商団の店は捕盗庁に店を没収される。
全てを失ったグクソンはダンイを連れて故郷の家へ戻る。
両親は幼少時のダンイを覚えていて親切にしてくれるのだが、
良家のお嬢様との縁談話があり、グクソンの母はダンイに懇願、
事情を知った彼女は使用人と密かに家を出て行くのだった。
詐欺師に騙されて大金を失ってしまったグクソンは、
旅先で知り合った兄貴分から開墾を教えられて奮起する。
貧しい民に賃金を払いつつ開墾を進めるグクソンだったが、
役所仕事に民が駆り出され、山に住む流民達を頼る。
流民の中にかつて祖父の使用人だった男がいて仲介になり、
民の力で開墾作業を続けるのだが、再びジャチュンが悪さする。
開墾する土地を買って、代金を払わなきゃ土地を貰うと脅す。
その窮地を、かつてグクソンに命を救われた父子が救う。
この父子は先に香り袋で生計を立てていたダンイと遭遇。
かつてグクソンと一緒に自分たちを救った恩義を変えそうと、
自分の商いの頭になるよう懇願。商団は大きく成長していて、
そんな時に若様の窮状を伝え聞いて金銭を貸し与えたのだった。
グクソンは開墾に成功し、民たちも彼に従事して暮らしていた。
結局、良家のお嬢様と婚姻、グクソンは一児の父となっていた。
窮地を救ってくれた御礼を言いに街の父子に会いに訪れ、
そこでダンイと再会、陰から見守っていたことを明かされる。
ジャチュンの悪企み、戸曹判書の横暴、権力者達の贈賄。
そんな中、明火賊という義賊が登場、悪徳官僚を襲撃して、
米や金品を強奪して貧しい民に分け与えていた・・・。
この後ろ盾になっていたのが、生存していたギルテクで、
隊長はジンリプに仕えていた元役人であった。
明火賊が金持ちを拉致して殺害しようとしていた時、
民が駆けつけて自分たちの命の恩人がいると告げる。
拉致された中にグクソンがいて処刑を免れるのだが、
彼は他の人も汚名挽回のチャンスを与えて欲しいと懇願。
結果的にジャチュンほか金持ち連中は救われる事に・・・
金品を明火賊に奪われたジャチュンはグクソンを根に持ち、
彼の家が被害に遭っていないのは密通していたからと訴える。
明火賊の黒幕にされたグクソンは捕縛されて牢に入れられ、
処刑地に護送される事になるがギルテクが現れ自首する。
ダンイは養父の生存を喜ぶものの死刑が確定。
ギルテクは後悔しない人生を送れたと死を悲しむなと告げ、
娘にも信じる道を歩んでいって欲しいと国の未来を託す。
最後の最後にジャチュンの息子ウォニルは権力へ抵抗し、
悪行に加担した罪を認める。ジャチュンは財産を没収される。
戸曹判書も悪事が明かされ投獄されてスッキリ。
老いたグクソン夫妻と使用人、従事者たちが描かれ、
チェ家の教えを周りに伝えた所で物語は終幕となる。
短めの話数だけど充分見応えのある内容だった。
ただ、お決まりの構成なのがちょっと新鮮味が無いというか、
いつものアレかぁ・・・気づかないやつか・・・
主人公が悪者を許して報復、許して報復もマンネリ・・・
ただ実在した人の話という点で物語に説得力があったのかも。

李氏朝鮮中期に実在した慶州崔氏の名士チェ・グクソンの物語。
両班の身分でありながら民衆に誠意を込めて接して富を分け与え、
独特な経営哲学と倫理観で一族は約300年に渡って富を維持、
財産を社会に還元した続けた名門チェ氏の波乱の人生。
丙子胡亂(朝鮮と清との戦争)の時、静村に避難民たちが増えると、
チェ・ジンリプは救恤米を支給、家の奴婢を解放し土地も分け与える。
幼いグクソンは祖父の教えで自分も何かしなければと思い悩んでいた。
チェ家の代理地主キム・ジャチュンは避難民相手に米商売を始め、
一升の米で大金をかき集める。避難民の中にダンイという少女がいた。
身分を隠して避難民に紛れ込んだダンイは奴婢民の娘に偽装していて、
內需司は役人を送って隠密にダンイを探そうとしていた・・・。
配給粥を零したダンイを見かけたグクソンは彼女の為に祖父に掛け合い、
小銭を貰って彼女に銭を渡すノダが拒絶されて困惑して帰宅する。
祖父は困惑している孫に銭や人について道理を話すのだった。
やがてジンリプは王の窮地を救うため戦地に赴く事になる。
ジャチュンは悪党と組んで金目当てでグクソンを拉致監禁。
結果的に悪党を殺害し、自分がグクソンを発見したと手柄を立て、
ジャチュンは村で大きな態度をとるようになっていく・・・。
グクソンの拉致現場に居合わせたダンイは犯人の特徴を覚えていて、
ジャチュンが怪しいとグクソンに告げ、犯人を誘き出す罠を仕掛ける。
結果的にジャチュンは捕縛され、村から追い出されるのだが、
チェ家もジンリプが戦死し、民への施しで財を失い衰退してしまう。
ダンイを追う官兵と味方が錯綜する中、ダンイは危機を逃れ逃亡。
グクソンは山へ駆けつけるが、ダンイの小舟は水面を離れていった。
韓国時代劇では定番の展開。幼少時に出会って恋心が芽生え、
離ればなれになって成長して再会。でも気づかないという方程式。
グクソンはギャンブルで金を稼ごうとして問題を起こしてばかり。
そんな時にチャン商団の大房でダンイの養父ギルテクと出会う。
チェ家を追われたジャチュンは両班の身分を買って成り上がり、
その息子ウォニルは武科試験に合格して捕盜庁に勤めていた。
いろいろ騒動があった末に彼を救ったのはハン行首であった。
このハン党首が幼い頃のダンイで未だに想いを抱えていた。
いつものように気づかない演出が延々続くと思いきや、
騒動を起こして商団を離れる彼に名前を聞いて恋心が疼く。
思い続けた若様は今も信念を持って生きていることを喜ぶ。
一旦は商団を離れたグクソンだったがギルテクを救い、
再び商団に戻ってダンイの元で商いの腕を振るい始める。
ダンイの父を策略によって死に追い込んだのが戸曹判書で、
父の無実を証明する書を持つ男とダンイは接触を図るが、
落ち合い場所で男は殺害され、証書は戸曹判書の手に渡る。
香り袋の落とし物からダンイが投獄されたりするのだが、
ギルテクが戸曹判書に免罪を訴えてダンイは釈放される。
チェ家に恨みを抱き続けるジャチュンが戸曹判書に接触、
ギルテクの屋敷が放火、グクソンやダンイ、使用人は無事だったが、
火力が強すぎて救出に入れず、ギルテクの姿は見つからなかった。
ギルテクは罪人にされ、商団の店は捕盗庁に店を没収される。
全てを失ったグクソンはダンイを連れて故郷の家へ戻る。
両親は幼少時のダンイを覚えていて親切にしてくれるのだが、
良家のお嬢様との縁談話があり、グクソンの母はダンイに懇願、
事情を知った彼女は使用人と密かに家を出て行くのだった。
詐欺師に騙されて大金を失ってしまったグクソンは、
旅先で知り合った兄貴分から開墾を教えられて奮起する。
貧しい民に賃金を払いつつ開墾を進めるグクソンだったが、
役所仕事に民が駆り出され、山に住む流民達を頼る。
流民の中にかつて祖父の使用人だった男がいて仲介になり、
民の力で開墾作業を続けるのだが、再びジャチュンが悪さする。
開墾する土地を買って、代金を払わなきゃ土地を貰うと脅す。
その窮地を、かつてグクソンに命を救われた父子が救う。
この父子は先に香り袋で生計を立てていたダンイと遭遇。
かつてグクソンと一緒に自分たちを救った恩義を変えそうと、
自分の商いの頭になるよう懇願。商団は大きく成長していて、
そんな時に若様の窮状を伝え聞いて金銭を貸し与えたのだった。
グクソンは開墾に成功し、民たちも彼に従事して暮らしていた。
結局、良家のお嬢様と婚姻、グクソンは一児の父となっていた。
窮地を救ってくれた御礼を言いに街の父子に会いに訪れ、
そこでダンイと再会、陰から見守っていたことを明かされる。
ジャチュンの悪企み、戸曹判書の横暴、権力者達の贈賄。
そんな中、明火賊という義賊が登場、悪徳官僚を襲撃して、
米や金品を強奪して貧しい民に分け与えていた・・・。
この後ろ盾になっていたのが、生存していたギルテクで、
隊長はジンリプに仕えていた元役人であった。
明火賊が金持ちを拉致して殺害しようとしていた時、
民が駆けつけて自分たちの命の恩人がいると告げる。
拉致された中にグクソンがいて処刑を免れるのだが、
彼は他の人も汚名挽回のチャンスを与えて欲しいと懇願。
結果的にジャチュンほか金持ち連中は救われる事に・・・
金品を明火賊に奪われたジャチュンはグクソンを根に持ち、
彼の家が被害に遭っていないのは密通していたからと訴える。
明火賊の黒幕にされたグクソンは捕縛されて牢に入れられ、
処刑地に護送される事になるがギルテクが現れ自首する。
ダンイは養父の生存を喜ぶものの死刑が確定。
ギルテクは後悔しない人生を送れたと死を悲しむなと告げ、
娘にも信じる道を歩んでいって欲しいと国の未来を託す。
最後の最後にジャチュンの息子ウォニルは権力へ抵抗し、
悪行に加担した罪を認める。ジャチュンは財産を没収される。
戸曹判書も悪事が明かされ投獄されてスッキリ。
老いたグクソン夫妻と使用人、従事者たちが描かれ、
チェ家の教えを周りに伝えた所で物語は終幕となる。
短めの話数だけど充分見応えのある内容だった。
ただ、お決まりの構成なのがちょっと新鮮味が無いというか、
いつものアレかぁ・・・気づかないやつか・・・
主人公が悪者を許して報復、許して報復もマンネリ・・・
ただ実在した人の話という点で物語に説得力があったのかも。
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剣と花
韓国時代劇ドラマ42作目を観終えた(全20話)

高句麗末期が物語の舞台。
ヨン・ゲソムンの庶子チュンは、父に会う機会を求め、
護送されている唐の刺客殺害という極秘任務を引き受ける。
ようやく会えた父に冷遇され突き放されたチュンは失望し、
平壌を去ろうとするが、城下町で出会った女性に惹かれる。
その女性は父の政敵であるヨンニュ王の娘ソヒ王女だった。
王女の勧めで王宮武士の試験に臨み、王女の護衛となるが、
刺客殺害の犯人であること、ヨン・ゲソムンの息子だと判明。
王女の懇願もむなしく王名でチュンは極刑に処されてしまう。
愛する人の絞首刑を泣きながら見届けた王女だったが、
彼から貰った簪、二人だけの謎解き文字から存命を信じる。
実はヨン・ゲソムンが手回しをしてチュンを仮死状態にし、
絞首刑後、屋敷に身柄を運ばせて蘇生させていたのだった。
やがて王の座を欲する王族と結託したヨン・ゲソムンは、
太子柵封式当日に王子を落馬させて大怪我を負わせると、
千里長城赴任式に兵を挙げて襲撃、ヨンニュ王を殺害する。
ソヒ王女は王の秘密組織クムファ団に守られて逃走する。
クムファ団は刺客が後を絶たないことから王女が絶命し、
埋葬されたと偽装し、王女が亡くなった事にして匿う。
ソヒはクムファ団から武術を学び逞しく成長するのだった。
愛する人を守れなかったチュンは権力こそ正義だと気づき、
父の元に戻り、忠誠を誓ってヨン・ゲソムンの右腕となる。
ソヒ王女の復讐とチュンへの恋愛感情が物語の軸だが、
最初から最後までイマイチだった。俳優の魅力も薄かった。
ヨン・ゲソムン役の俳優は別作品の剣豪役は良かったけど、
本作は更に無口すぎて、格好付けて失敗したような演技。
王女への愛を貫くチュンの感情も見ていて理解不能だった。
愛する人を守るために、あえて敵となって守るという事だが、
安住の地へ逃げようと言ったり、拷問役として鞭を打ったり、
何がしたいのか意図不明。男装した王女に気づかないし・・・
会話を少なくして表情や間で魅せるドラマ構成なのだが、
人物背景や歴史観など様々な情報が薄く感情が揺さぶられない。
王女とチュンの恋愛も唐突だし、どこに惹かれたのかも微妙、
死んだと思わせる仮死薬、胸を刺し貫かれても死なない敵、
どこか中華時代劇を彷彿させる構成も安易すぎる感じ・・・
目の前で父である王が殺害された時の王女の感情・・・
目の前で最愛の人が殺害された時の王女の感情・・・
そんな場面での王女の演技が薄っぺらすぎるんだなぁ。
そして結局、みんな死んで終わるという後味も悪い。
韓国時代劇は脚本が良いと思うのが多い気がするけど、
たまに格好良く見せようとして失敗している作品があるね。

高句麗末期が物語の舞台。
ヨン・ゲソムンの庶子チュンは、父に会う機会を求め、
護送されている唐の刺客殺害という極秘任務を引き受ける。
ようやく会えた父に冷遇され突き放されたチュンは失望し、
平壌を去ろうとするが、城下町で出会った女性に惹かれる。
その女性は父の政敵であるヨンニュ王の娘ソヒ王女だった。
王女の勧めで王宮武士の試験に臨み、王女の護衛となるが、
刺客殺害の犯人であること、ヨン・ゲソムンの息子だと判明。
王女の懇願もむなしく王名でチュンは極刑に処されてしまう。
愛する人の絞首刑を泣きながら見届けた王女だったが、
彼から貰った簪、二人だけの謎解き文字から存命を信じる。
実はヨン・ゲソムンが手回しをしてチュンを仮死状態にし、
絞首刑後、屋敷に身柄を運ばせて蘇生させていたのだった。
やがて王の座を欲する王族と結託したヨン・ゲソムンは、
太子柵封式当日に王子を落馬させて大怪我を負わせると、
千里長城赴任式に兵を挙げて襲撃、ヨンニュ王を殺害する。
ソヒ王女は王の秘密組織クムファ団に守られて逃走する。
クムファ団は刺客が後を絶たないことから王女が絶命し、
埋葬されたと偽装し、王女が亡くなった事にして匿う。
ソヒはクムファ団から武術を学び逞しく成長するのだった。
愛する人を守れなかったチュンは権力こそ正義だと気づき、
父の元に戻り、忠誠を誓ってヨン・ゲソムンの右腕となる。
ソヒ王女の復讐とチュンへの恋愛感情が物語の軸だが、
最初から最後までイマイチだった。俳優の魅力も薄かった。
ヨン・ゲソムン役の俳優は別作品の剣豪役は良かったけど、
本作は更に無口すぎて、格好付けて失敗したような演技。
王女への愛を貫くチュンの感情も見ていて理解不能だった。
愛する人を守るために、あえて敵となって守るという事だが、
安住の地へ逃げようと言ったり、拷問役として鞭を打ったり、
何がしたいのか意図不明。男装した王女に気づかないし・・・
会話を少なくして表情や間で魅せるドラマ構成なのだが、
人物背景や歴史観など様々な情報が薄く感情が揺さぶられない。
王女とチュンの恋愛も唐突だし、どこに惹かれたのかも微妙、
死んだと思わせる仮死薬、胸を刺し貫かれても死なない敵、
どこか中華時代劇を彷彿させる構成も安易すぎる感じ・・・
目の前で父である王が殺害された時の王女の感情・・・
目の前で最愛の人が殺害された時の王女の感情・・・
そんな場面での王女の演技が薄っぺらすぎるんだなぁ。
そして結局、みんな死んで終わるという後味も悪い。
韓国時代劇は脚本が良いと思うのが多い気がするけど、
たまに格好良く見せようとして失敗している作品があるね。
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チャクベ
韓国時代劇ドラマ41作目を観終えた(全32話)

龍馬村のキム進士邸と物乞いの小屋で2人の男児が誕生する。
進士の妻は難産の末に死去、息子はクィドンと名付けられる。
物乞いの小屋で出産したマクスンは不幸な子の行く末を嘆くが、
マクスンと共に逃げてきたセドルは愛する彼女を元気づける。
"龍馬が天で鳴く日に龍馬村で生まれた子は大将軍になる"
物乞いを仕切る親分は男児をチョンドゥン(雷)と名付けるが、
マクスンは乳母を探していたキム進士邸に売られてしまう。
赤子を心配したマクスンはセドルに秘密の計画を打ち明け、
進士と自分の子をすり替え、乳母として実子を育てるのだった。
15年後。ガキ大将のクィドンは書堂をサボって狩りに熱中、
狩り上手な革靴屋の娘タリと出会い、銃の手解きを受けていた。
書堂の娘ドンニョに片思いし、恋文を送りつづけていたが、
彼女は父を失墜させた進士への恨みからクィドンに冷たくする。
誠実で勉学好きな少年に成長した物乞いのチョンドゥンは、
書堂の前で講義を盗み聞きしていた所をクィドンに見つかる。
世間では役人の暴虐に対する民衆の不満が高まっていて、
ドンニョの父で書堂教師のソン初試の元には有志たちが集まり、
王への上訴を準備している彼らの計画を打ち明けられる。
クィドンから女靴を注文されたタリは彼への恋心に揺れるが、
書堂の娘ドンニョに届けるよう告げられて傷心するのだった。
チョンドゥンはソン初試に見つかるが文才を認められて、
弟子になることを許され、勉学できる喜びに満たされていた。
チョンドゥンは盗みを働いたチャン親分の息子トガプを叱り、
逆上した親分の暴行を受けている所をカン砲手に助けられる。
カンはタリの祖父にチョンドゥンを弟子入りさせるよう薦め、
チョンドゥンはタリの下で革靴作りを学ぶ事になる。
チョンドゥンの秘密の勉強小屋が幽霊屋敷だと噂になり、
それを知ったドンニョは彼に協力してクィドンらを追い払う。
後日、幽霊の正体に気づいた仲間がクィドンに密告し、
クィドンは小屋にあったチョンドゥンの大事な本を奪い去る。
本を取り返したいチョンドゥンはクィドンに決闘を申し込み、
クィドンは何度叩きのめされても立ち向かってくる勇気を認め、
今後は身分差の無いチャクベ=相棒だと宣言して親友となる。
ソン初試はキム進士から上訴に関わるなと忠告されるのだが、
進士の義弟である県監によって志半ばで殺害されてしまう。
初試と進士はかつて親友だった。ドンニョは妓房に売られるが、
キム進士が親友の娘を買い取って商売を援助していた。
ソン初試が残した文書を持ったカン砲手は密かに漢陽へと出発。
チョンドゥンは物乞い仲間の協力を得て、亡き恩師の葬式をあげ、
先生の恨みを晴らすと誓う。クィドンの妹クムオクがケガをして、
介抱したチョンドゥンのうなじに自分と同じ赤いホクロを見る。
チョンドゥンはカン砲手の刀で恩師の仇を討つ準備を進めるが、
巡航中の県監を狙撃したのは革靴屋の娘タリであった・・・。
カン砲手が戻った後、民衆による事変が起こって県庁は陥落、
村から逃走したキム進士にチョンドゥンが刀を向けるが・・・
相棒であるクィドンと、その父が逃走するのを援護する。
そして10年後。チョンドゥンはドンニョの元で商人となり、
クィドンは捕校となって、タリは祖父の靴屋を手伝っていた。
ある日、イ生員の刺殺体が発見、そこに我来の文字が残され、
民を守る義侠集団が噂になり、民の間で英雄となっていた。
ここで子役から大人役者に一変するのだが関係性が変化する。
クィドンからの恋文を拒絶し、迷惑そうにしていたドンニョ。
勉学好きなチョンドゥンとは仲良くして好意的だったのに、
大人になったらドンニョの恋心はクィドンだけに向いている。
タリはクィドンに恋心を抱いて失恋、チョンドゥンは部下。
それが大人になったらチョンドゥン一筋になっている。
この4人を取り巻く恋愛相関図の変化に戸惑ってしまった。
しかも役者の雰囲気が子役と大人で結構違うので困惑する。
性格も微妙に変わり、馬鹿息子のクィドンは正義感の塊に、
ドンニョは奴婢を見下す差別人間に成り下がってしまい、
チョンドゥンは身分を受け入れ、真面目に商売を行い続け、
男勝りだったタリは女性らしくなってチョンドゥンに片思い。
キム進士の所で用済みとなったマクスンは料理屋で働き、
成り上がりの道を模索して金を持っていそうな男の機嫌取り。
マクスンを愛し続けるセドルは彼女の身を心配しつつ見守る。
そんなある日、マクスンの元に使いが現れ、幸運が舞い降りる。
かつて奴婢として働き、主との情事で生まれたのが息子である。
その主が危篤状態になり、マクスンと子供に会いたいという。
彼が子だと認めれば遺産の一部を手にできると睨んだ彼女は、
チャンドゥンに母だと告げ、父親を看取りに行こうと告げる。
これによって遺産の大金を手にしたマクスン。
チャンドゥンは金に興味は無いが結果的に奴婢ではなくなる。
マクスンの大金を狙う者が現れ、出生の秘密が暴かれてしまい、
やがてクィドンも乳母が実の母だという事に気づいて慟哭する。
キム進士はチャンドゥンの赤いホクロを見て戦慄が走る。
出生の秘密をドンニョも知り、チョンドゥンも知らされる。
生みの親と育ての親、裕福な身分と貧困の格差・・・相棒。
民のために権力と戦うカン砲手率いる我来の義侠集団・・・
息子ドガプを失ったチャン親分は我来の一味に加わる。
致命傷を負ったカン頭首は後釜としてチョンドゥンを指名、
民を守るため、未来を切り開くために頭首となるチョンドゥン。
それは相棒である補士クィドンとの対立を示していた。
民の暮らしをとるか、友情をとるか、揺れ動く二人の絆。
最後の決起集会の時にタリを妻に迎えたチョンドゥン。
反乱勢力を捕らえにきたクィドンは最後に相棒を守るため、
自分の衣服と取り替えてチョンドンを小屋から逃すのだが、
常に劣等意識に苛まれていた同僚がクィドンに襲いかかり、
クィドンの身代わりで刺されたチョンドゥンは絶命する。
クィドンは同僚を銃殺。我来は壊滅した事になる。
数年後、タリはチョンドゥンの子を抱えてクィドンに会い、
自分の孫を優しく見つめるキム進士の姿、ドンニョの笑顔。
いろいろ死んだけどハッピーエンドのような終幕。
マクスンとセドルがいい感じになったけどその後は描かれず。
心を入れ替えた県監と身ごもった妻のその後も描かれず。
赤子時の入れ替えによって運命が大きく変わった二人の男が、
奇跡的に出会って相棒となり、相手のために生きた物語。
他の作品では悪役だったり、悲劇の役回りが多い役者が、
本作では優しい笑みを浮かべる役どころで新鮮だった。

龍馬村のキム進士邸と物乞いの小屋で2人の男児が誕生する。
進士の妻は難産の末に死去、息子はクィドンと名付けられる。
物乞いの小屋で出産したマクスンは不幸な子の行く末を嘆くが、
マクスンと共に逃げてきたセドルは愛する彼女を元気づける。
"龍馬が天で鳴く日に龍馬村で生まれた子は大将軍になる"
物乞いを仕切る親分は男児をチョンドゥン(雷)と名付けるが、
マクスンは乳母を探していたキム進士邸に売られてしまう。
赤子を心配したマクスンはセドルに秘密の計画を打ち明け、
進士と自分の子をすり替え、乳母として実子を育てるのだった。
15年後。ガキ大将のクィドンは書堂をサボって狩りに熱中、
狩り上手な革靴屋の娘タリと出会い、銃の手解きを受けていた。
書堂の娘ドンニョに片思いし、恋文を送りつづけていたが、
彼女は父を失墜させた進士への恨みからクィドンに冷たくする。
誠実で勉学好きな少年に成長した物乞いのチョンドゥンは、
書堂の前で講義を盗み聞きしていた所をクィドンに見つかる。
世間では役人の暴虐に対する民衆の不満が高まっていて、
ドンニョの父で書堂教師のソン初試の元には有志たちが集まり、
王への上訴を準備している彼らの計画を打ち明けられる。
クィドンから女靴を注文されたタリは彼への恋心に揺れるが、
書堂の娘ドンニョに届けるよう告げられて傷心するのだった。
チョンドゥンはソン初試に見つかるが文才を認められて、
弟子になることを許され、勉学できる喜びに満たされていた。
チョンドゥンは盗みを働いたチャン親分の息子トガプを叱り、
逆上した親分の暴行を受けている所をカン砲手に助けられる。
カンはタリの祖父にチョンドゥンを弟子入りさせるよう薦め、
チョンドゥンはタリの下で革靴作りを学ぶ事になる。
チョンドゥンの秘密の勉強小屋が幽霊屋敷だと噂になり、
それを知ったドンニョは彼に協力してクィドンらを追い払う。
後日、幽霊の正体に気づいた仲間がクィドンに密告し、
クィドンは小屋にあったチョンドゥンの大事な本を奪い去る。
本を取り返したいチョンドゥンはクィドンに決闘を申し込み、
クィドンは何度叩きのめされても立ち向かってくる勇気を認め、
今後は身分差の無いチャクベ=相棒だと宣言して親友となる。
ソン初試はキム進士から上訴に関わるなと忠告されるのだが、
進士の義弟である県監によって志半ばで殺害されてしまう。
初試と進士はかつて親友だった。ドンニョは妓房に売られるが、
キム進士が親友の娘を買い取って商売を援助していた。
ソン初試が残した文書を持ったカン砲手は密かに漢陽へと出発。
チョンドゥンは物乞い仲間の協力を得て、亡き恩師の葬式をあげ、
先生の恨みを晴らすと誓う。クィドンの妹クムオクがケガをして、
介抱したチョンドゥンのうなじに自分と同じ赤いホクロを見る。
チョンドゥンはカン砲手の刀で恩師の仇を討つ準備を進めるが、
巡航中の県監を狙撃したのは革靴屋の娘タリであった・・・。
カン砲手が戻った後、民衆による事変が起こって県庁は陥落、
村から逃走したキム進士にチョンドゥンが刀を向けるが・・・
相棒であるクィドンと、その父が逃走するのを援護する。
そして10年後。チョンドゥンはドンニョの元で商人となり、
クィドンは捕校となって、タリは祖父の靴屋を手伝っていた。
ある日、イ生員の刺殺体が発見、そこに我来の文字が残され、
民を守る義侠集団が噂になり、民の間で英雄となっていた。
ここで子役から大人役者に一変するのだが関係性が変化する。
クィドンからの恋文を拒絶し、迷惑そうにしていたドンニョ。
勉学好きなチョンドゥンとは仲良くして好意的だったのに、
大人になったらドンニョの恋心はクィドンだけに向いている。
タリはクィドンに恋心を抱いて失恋、チョンドゥンは部下。
それが大人になったらチョンドゥン一筋になっている。
この4人を取り巻く恋愛相関図の変化に戸惑ってしまった。
しかも役者の雰囲気が子役と大人で結構違うので困惑する。
性格も微妙に変わり、馬鹿息子のクィドンは正義感の塊に、
ドンニョは奴婢を見下す差別人間に成り下がってしまい、
チョンドゥンは身分を受け入れ、真面目に商売を行い続け、
男勝りだったタリは女性らしくなってチョンドゥンに片思い。
キム進士の所で用済みとなったマクスンは料理屋で働き、
成り上がりの道を模索して金を持っていそうな男の機嫌取り。
マクスンを愛し続けるセドルは彼女の身を心配しつつ見守る。
そんなある日、マクスンの元に使いが現れ、幸運が舞い降りる。
かつて奴婢として働き、主との情事で生まれたのが息子である。
その主が危篤状態になり、マクスンと子供に会いたいという。
彼が子だと認めれば遺産の一部を手にできると睨んだ彼女は、
チャンドゥンに母だと告げ、父親を看取りに行こうと告げる。
これによって遺産の大金を手にしたマクスン。
チャンドゥンは金に興味は無いが結果的に奴婢ではなくなる。
マクスンの大金を狙う者が現れ、出生の秘密が暴かれてしまい、
やがてクィドンも乳母が実の母だという事に気づいて慟哭する。
キム進士はチャンドゥンの赤いホクロを見て戦慄が走る。
出生の秘密をドンニョも知り、チョンドゥンも知らされる。
生みの親と育ての親、裕福な身分と貧困の格差・・・相棒。
民のために権力と戦うカン砲手率いる我来の義侠集団・・・
息子ドガプを失ったチャン親分は我来の一味に加わる。
致命傷を負ったカン頭首は後釜としてチョンドゥンを指名、
民を守るため、未来を切り開くために頭首となるチョンドゥン。
それは相棒である補士クィドンとの対立を示していた。
民の暮らしをとるか、友情をとるか、揺れ動く二人の絆。
最後の決起集会の時にタリを妻に迎えたチョンドゥン。
反乱勢力を捕らえにきたクィドンは最後に相棒を守るため、
自分の衣服と取り替えてチョンドンを小屋から逃すのだが、
常に劣等意識に苛まれていた同僚がクィドンに襲いかかり、
クィドンの身代わりで刺されたチョンドゥンは絶命する。
クィドンは同僚を銃殺。我来は壊滅した事になる。
数年後、タリはチョンドゥンの子を抱えてクィドンに会い、
自分の孫を優しく見つめるキム進士の姿、ドンニョの笑顔。
いろいろ死んだけどハッピーエンドのような終幕。
マクスンとセドルがいい感じになったけどその後は描かれず。
心を入れ替えた県監と身ごもった妻のその後も描かれず。
赤子時の入れ替えによって運命が大きく変わった二人の男が、
奇跡的に出会って相棒となり、相手のために生きた物語。
他の作品では悪役だったり、悲劇の役回りが多い役者が、
本作では優しい笑みを浮かべる役どころで新鮮だった。
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オクニョ
韓国時代劇ドラマ40作目を観終えた(全51話)

もう最高っ!トンイ、チャングム、そして本作オクニョ!
全てがイ・ビョンフン監督の作品。構成は似通っていて、
架空人物を歴史に絡めたサクセスストーリーである。
(トンイは実在人物だけど歴史的な出生や詳細は不明)
16世紀中期、第13代国王・明宗の李氏朝鮮が物語の舞台。
典獄署の役人チョンドクが刺客に深手を負わされた妊婦を助け、
囚人女性の介助で女児を出産するが母親は亡くなってしまう。
オクニョと名づけられた娘は典獄署で育てられることに・・・。
15年後、オクニョは典獄署で明るく利発な少女に成長、
囚人達から幅広い知識や武術を学んで文武両道に育っていた。
オクニョは自分を産んで亡くなった母の死の真相を探るべく、
遺品である指輪から母の事を知る人を探そうと決意する。
個性豊かな囚人から知恵を学ぶという発想が素晴らしい。
囚人にもそれぞれ長所があって、様々な教えを学んでいく。
これによって読み書きや、博識、武術なども会得していき、
典獄署で誰からも愛されるアイドルのような存在となる。
母の手がかりを得ようと情報収集を行なっていたある日、
ひょんな事から秘密の地下監房の存在を知って思わず潜入、
20年以上も囚われていた伝説の体探人パク・テスと出会う。
オクニョは密かに合鍵を作って、テスに弟子入りを懇願し、
これによって体探人としての素養などを身に付けるのだった。
オクニョは母親の真相究明のために茶母の試験を受けるが、
優秀になりすぎたために落第、傷心した所に体探人が接触、
師匠からは危険だと止められていた体探人となるのだった。
この体探人試験の構成も良かった。最初の任務で捕縛され、
拷問で口を破らず、殺害されると諦めた所で合格の通知。
オクニョが牢獄で出会ったゴロツキのユン・テウォンは、
彼女の手引きで出所したのち商団員として頭角を現し、
素素楼の用心棒も務めていた。明の使節団と交流して、
帰国時に明との大きな商談を成功させようと願っていた。
体探人となったオクニョの任務は明の使節団の暗殺。
その頃、パク・テスも文定王后の密命によって出獄し、
体探人として使節団の暗殺に赴き、オクニョと再会する。
テスは任務の放棄を宣言するが、説得されて暗殺に成功、
しかし王后の弟ユン・ウォニョンの密命を受けた体探人が、
パク・テスを背後から刺して致命傷を負わせて逃走する。
瀕死の状態のテスを発見したオクニョは師匠を邸に運び、
そこで全ての悪事が王后の弟であるユン・ウォニョンと、
その妻チョン・ナンジョンによるものだと明かされる。
自分の孫を探し出して遺品を渡すよう託して息を引き取る。
明の使節団を失い、商談が消えてしまったテウォンだが、
独自の判断で明に行って大きな商談を成立させて凱旋する。
文定王后はテスの死因を側近に探らせてオクニョを知り、
彼女がテスの弟子であること、ウォニョンの仕業だと知る。
王后の命令でウォニョンは典獄署に入れられる事になり、
オクニョは茶母として再び典獄署で働くことになる。
スリのチョンドゥンに頼んでいた師匠の孫を見つけ出すが、
その人物はウォニョンの娘シネの婚約者ソン・ジホンだった。
当初はオクニョを目障りに思っていたジホンだったが、
彼女の言葉が真実だと知って、思い悩むようになっていく。
シネに婚約の解消を告げた事でナンジョンの逆鱗に触れ、
娘から遠ざけようと役職を剥奪され地方に飛ばされてしまう。
ナンジョンの策略により、謀反の動きがあると王后を説得、
ウォニョンは釈放され、謀反を事前に防いだ事になって復職。
ナンジョンはオクニョを暗殺するよう部下に命じるのだった。
何度も刺客に襲われ、テウォンたちに窮地を救われていく。
オクニョと親密なテウォンは実はウォニョンの息子であった。
ウォニョンは正義だけでは権力に逆らえない事を痛感し、
オクニョを守るためにウォニョンに接触、地位を得ていくが、
敵と親密な事を知ったオクニョは苦渋の決別を誓うのだった。
テウォンとの仲がギクシャクした頃にオクニョが出会うのが、
素性を隠して民の暮らしを探り、典獄署を訪れた明宗だった。
王様と知らずに交流を深めるのは安易な発想ではあるけれど、
都合よく主人公が活躍するには強力な後ろ盾が必須である。
ウォニョン夫妻に命を狙われ続けるオクニョであったが、
敵対していたソン・ジホンが助けてテスの遺品を受け取り、
二人で遺品の地図から役に立つ物を見つけ出したりする。
敵だったイケメン俳優が味方になって女性ファンも満足!?
定番のコミカルキャラも健在だし、情欲おばさんも健在。
オクニョには敵も多いが味方もどんどん増えていく・・・。
そしてスリが手に入れた指輪からオクニョは母の真相に迫り、
別勢力に命を狙われると思いきや母の同僚だったりして、
オクニョの知らない簪などの存在も大きな争点となっていく。
子役の女の子が可愛らしくて良かったので、
大人俳優に代わって違和感があったけど徐々に慣れた。
文武両道のオクニョが知恵と勇気で困難を打開していき、
母の素性を探り、自身の素性を知って驚愕の後半へ続く。
悪女ナンジョンを演じた女優の憎々しい演技は見事だし、
敵だけど親心に揺れつつ悪事に染まるウォニョンも絶妙。
牢獄から釈放された面々も我が子のようにオクニョを助け、
いろんな人が巻き込まれて彼女を支え続けていく。
愛する人と悪事に染まる肉親との間で揺れるテウォン。
権力で王政を妨げる母と正義の葛藤に悩む王様・・・
最初は物語の背景に溶け込むのにじっくり観ていたが、
途中からは面白くて数話連続視聴が当たり前になった。
トンイ、チャングム、オクニョ・・・どれも大満足である。
しかも同じ監督というのがすごいなぁ・・・脚本も良い。
朝ドラもこれぐらいのレベルのものを放送して欲しいよ・・・
この監督は面白さの方程式を持っている気がするなぁ。
ワンパターンだけど切り口も変えてあるし見飽きない。
歴史的な事件を踏襲しつつ空想物語を巧みに合成させる。
こんな人物はいないけど、歴史の一旦は学ぶことができる。
ん〜日本のドラマで大満足したのって何作ある?

もう最高っ!トンイ、チャングム、そして本作オクニョ!
全てがイ・ビョンフン監督の作品。構成は似通っていて、
架空人物を歴史に絡めたサクセスストーリーである。
(トンイは実在人物だけど歴史的な出生や詳細は不明)
16世紀中期、第13代国王・明宗の李氏朝鮮が物語の舞台。
典獄署の役人チョンドクが刺客に深手を負わされた妊婦を助け、
囚人女性の介助で女児を出産するが母親は亡くなってしまう。
オクニョと名づけられた娘は典獄署で育てられることに・・・。
15年後、オクニョは典獄署で明るく利発な少女に成長、
囚人達から幅広い知識や武術を学んで文武両道に育っていた。
オクニョは自分を産んで亡くなった母の死の真相を探るべく、
遺品である指輪から母の事を知る人を探そうと決意する。
個性豊かな囚人から知恵を学ぶという発想が素晴らしい。
囚人にもそれぞれ長所があって、様々な教えを学んでいく。
これによって読み書きや、博識、武術なども会得していき、
典獄署で誰からも愛されるアイドルのような存在となる。
母の手がかりを得ようと情報収集を行なっていたある日、
ひょんな事から秘密の地下監房の存在を知って思わず潜入、
20年以上も囚われていた伝説の体探人パク・テスと出会う。
オクニョは密かに合鍵を作って、テスに弟子入りを懇願し、
これによって体探人としての素養などを身に付けるのだった。
オクニョは母親の真相究明のために茶母の試験を受けるが、
優秀になりすぎたために落第、傷心した所に体探人が接触、
師匠からは危険だと止められていた体探人となるのだった。
この体探人試験の構成も良かった。最初の任務で捕縛され、
拷問で口を破らず、殺害されると諦めた所で合格の通知。
オクニョが牢獄で出会ったゴロツキのユン・テウォンは、
彼女の手引きで出所したのち商団員として頭角を現し、
素素楼の用心棒も務めていた。明の使節団と交流して、
帰国時に明との大きな商談を成功させようと願っていた。
体探人となったオクニョの任務は明の使節団の暗殺。
その頃、パク・テスも文定王后の密命によって出獄し、
体探人として使節団の暗殺に赴き、オクニョと再会する。
テスは任務の放棄を宣言するが、説得されて暗殺に成功、
しかし王后の弟ユン・ウォニョンの密命を受けた体探人が、
パク・テスを背後から刺して致命傷を負わせて逃走する。
瀕死の状態のテスを発見したオクニョは師匠を邸に運び、
そこで全ての悪事が王后の弟であるユン・ウォニョンと、
その妻チョン・ナンジョンによるものだと明かされる。
自分の孫を探し出して遺品を渡すよう託して息を引き取る。
明の使節団を失い、商談が消えてしまったテウォンだが、
独自の判断で明に行って大きな商談を成立させて凱旋する。
文定王后はテスの死因を側近に探らせてオクニョを知り、
彼女がテスの弟子であること、ウォニョンの仕業だと知る。
王后の命令でウォニョンは典獄署に入れられる事になり、
オクニョは茶母として再び典獄署で働くことになる。
スリのチョンドゥンに頼んでいた師匠の孫を見つけ出すが、
その人物はウォニョンの娘シネの婚約者ソン・ジホンだった。
当初はオクニョを目障りに思っていたジホンだったが、
彼女の言葉が真実だと知って、思い悩むようになっていく。
シネに婚約の解消を告げた事でナンジョンの逆鱗に触れ、
娘から遠ざけようと役職を剥奪され地方に飛ばされてしまう。
ナンジョンの策略により、謀反の動きがあると王后を説得、
ウォニョンは釈放され、謀反を事前に防いだ事になって復職。
ナンジョンはオクニョを暗殺するよう部下に命じるのだった。
何度も刺客に襲われ、テウォンたちに窮地を救われていく。
オクニョと親密なテウォンは実はウォニョンの息子であった。
ウォニョンは正義だけでは権力に逆らえない事を痛感し、
オクニョを守るためにウォニョンに接触、地位を得ていくが、
敵と親密な事を知ったオクニョは苦渋の決別を誓うのだった。
テウォンとの仲がギクシャクした頃にオクニョが出会うのが、
素性を隠して民の暮らしを探り、典獄署を訪れた明宗だった。
王様と知らずに交流を深めるのは安易な発想ではあるけれど、
都合よく主人公が活躍するには強力な後ろ盾が必須である。
ウォニョン夫妻に命を狙われ続けるオクニョであったが、
敵対していたソン・ジホンが助けてテスの遺品を受け取り、
二人で遺品の地図から役に立つ物を見つけ出したりする。
敵だったイケメン俳優が味方になって女性ファンも満足!?
定番のコミカルキャラも健在だし、情欲おばさんも健在。
オクニョには敵も多いが味方もどんどん増えていく・・・。
そしてスリが手に入れた指輪からオクニョは母の真相に迫り、
別勢力に命を狙われると思いきや母の同僚だったりして、
オクニョの知らない簪などの存在も大きな争点となっていく。
子役の女の子が可愛らしくて良かったので、
大人俳優に代わって違和感があったけど徐々に慣れた。
文武両道のオクニョが知恵と勇気で困難を打開していき、
母の素性を探り、自身の素性を知って驚愕の後半へ続く。
悪女ナンジョンを演じた女優の憎々しい演技は見事だし、
敵だけど親心に揺れつつ悪事に染まるウォニョンも絶妙。
牢獄から釈放された面々も我が子のようにオクニョを助け、
いろんな人が巻き込まれて彼女を支え続けていく。
愛する人と悪事に染まる肉親との間で揺れるテウォン。
権力で王政を妨げる母と正義の葛藤に悩む王様・・・
最初は物語の背景に溶け込むのにじっくり観ていたが、
途中からは面白くて数話連続視聴が当たり前になった。
トンイ、チャングム、オクニョ・・・どれも大満足である。
しかも同じ監督というのがすごいなぁ・・・脚本も良い。
朝ドラもこれぐらいのレベルのものを放送して欲しいよ・・・
この監督は面白さの方程式を持っている気がするなぁ。
ワンパターンだけど切り口も変えてあるし見飽きない。
歴史的な事件を踏襲しつつ空想物語を巧みに合成させる。
こんな人物はいないけど、歴史の一旦は学ぶことができる。
ん〜日本のドラマで大満足したのって何作ある?
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王女の男
韓国時代劇ドラマ39作目を観終えた(全24話)

第5代国王・文宗治世下の李氏朝鮮が物語の舞台。
首陽大君の娘セリョンと重臣キム・ジョンソの息子スンユは、
セリョンが従姉妹キョンヘ王女の代わりに行った講義の場で出会う。
講師を次々辞任に追い込んでいる事を聞いたスンユは彼女に直言、
セリョンも負けじと応酬し、最悪の印象を互いに抱くことになる。
馬で自由に掛け回りたいセリョンが乗馬を試みると馬が暴走、
偶然目撃したスンユが救出、二人で馬で駆け巡って願望を叶える。
その後も街で何度か再会し、少しずつ惹かれ合っていくのだが、
セリョンを妓楼に連れて行った事が問題となり宮廷から追放される。
文宗はスンユをキョンヘ王女の夫にと考えていたが立ち消えとなり、
キョンヘは別の候補者だったスンユの親友チョン・ジョンと結婚する。
文宗が崩御し、世子のホンウィが第6代国王端宗となる。
左議政キム・ジョンソは首陽大君ら王族の政治的関与に目を光らせ、
首陽大君はジョンソを朝廷から排除しようと周到に準備を進める。
父の計画を知ったセリョンに教えられたスンユが家に駆けつけるが、
首陽大君の私兵によって父と兄スンギュは既に殺害されていた。
江華島へ流刑となったスンユの乗る護送船が沈没させられるが、
船で知り合ったソクチュとノゴルらと妓楼氷玉館へ身を寄せる。
セリョンはスンユの友人シン・ミョンと婚約させられるが、
親友を裏切り父側についたミョンを拒み、婚礼日に姿を消す。
セリョンの婚礼当日に首陽大君を暗殺する計画があった事が発覚。
首陽大君は弟錦城大君とチョン・ジョンをセリョン誘拐犯に仕立て上げ、
端宗は錦城大君を流刑、ジョンの無罪放免と引き換えに王位を退く。
首陽大君が第7代国王世祖として即位するが、セリョンは父を批判、
その頃シン・ミョンの親子が賊に襲われる事件が起きていた・・・。
賊がスンユだと確信したセリョンは王宮を出て再会するのだった。
スンユは師匠イ・ゲらと共に復讐計画を練るがミョンフェに阻まれ、
イ・ゲとジョンが捕らえられてしまう。ひとり逃げ延びたスンユは、
密かに牢獄の二人に会いに行くが、脱獄を拒否した二人は後日処刑。
キョンヘ王女が首陽大君に赦しを乞い、ジョンは光州へ流刑となる。
父との絶縁を宣言したセリョンは宮廷を出るがミョンによって連れ戻され、
首陽大君こと世祖は王女の地位を剥奪してミョン家の奴婢にしてしまう。
スンユとセリョンは密かにジョンとキョンヘ夫妻がいる光州へ向かうと、
世祖打倒のための決起の準備が進んでいて、キョンヘ王女は懐妊していた。
しかし錦城大君の放った檄文がミョンに見つかったことで謀反計画が露見。
漢城府へ連行されたチョン・ジョンはキョンヘ王女が見守るなか処刑され、
錦城大君と上王の位を剥奪された魯山君も自害を命じられる。
咸吉道へ拠点を移したスンユはセリョンと結婚を誓い夫婦として結ばれる。
スンユと別れて家に戻ると病に伏していた弟スンが死去。
世祖はセリョンを追放した上、王室の記録から彼女の存在を抹消させる。
スンユは父親の部下だったシエ将軍と合流して挙兵、官軍を次々と打ち破る。
世祖はスンユ捕縛を失敗しつづけたミョンを見限って部下に皆殺しを指示、
ミョンは仲間の矢で死亡、スンユは寺を訪れていた世祖を討とうとするが、
セリョンが懐妊していると告げられて動揺した隙に捕らえられてしまう。
血だらけで横たわるスンユのもとにセリョンがやってくる。
スンユの横に一緒に行きますと言いセリョンも身を横たえた。
数年後、お忍びに出掛けた世祖と王妃は、スンユに似た盲目の男とすれ違う。
娘と夫を玄関先で笑顔で迎える妻は自分の娘セリョンであった。
王妃が二人を密かに逃がしていた事を世祖は知って感謝のまなざしを向ける。
首陽大君というと政敵を次々と殺害して権力を手にした王という印象。
本作も兄弟や親戚の命も奪って成り上がる歴史的な流れを踏襲しつつも、
暴君という怖い顔だけじゃなく、娘を想う父親としての苦悩も描かれ、
最後に娘夫妻の幸せな姿を見つめる姿で憎き悪役の衣が剥がれ落ちる。
プライドの高いキョンヘ王女がチョン・ジョンの純愛に気づいて受け入れ、
夫を愛するようになる課程も主役に劣らず見応えがあり哀しかった。
スンユが盲目になっていたのは・・・ちょっとやりすぎな感じもあるけど、
復讐心を持てない要素としての結果だったのかな。
セリョンとスンユの愛物語は完全なるフィクションだと思ったけど、
説話集『錦鶏筆談』に世祖の長女李世熺と金宗瑞の孫息子の物語があり、
全く何も無い所からの創作では無かったと後で知った。

第5代国王・文宗治世下の李氏朝鮮が物語の舞台。
首陽大君の娘セリョンと重臣キム・ジョンソの息子スンユは、
セリョンが従姉妹キョンヘ王女の代わりに行った講義の場で出会う。
講師を次々辞任に追い込んでいる事を聞いたスンユは彼女に直言、
セリョンも負けじと応酬し、最悪の印象を互いに抱くことになる。
馬で自由に掛け回りたいセリョンが乗馬を試みると馬が暴走、
偶然目撃したスンユが救出、二人で馬で駆け巡って願望を叶える。
その後も街で何度か再会し、少しずつ惹かれ合っていくのだが、
セリョンを妓楼に連れて行った事が問題となり宮廷から追放される。
文宗はスンユをキョンヘ王女の夫にと考えていたが立ち消えとなり、
キョンヘは別の候補者だったスンユの親友チョン・ジョンと結婚する。
文宗が崩御し、世子のホンウィが第6代国王端宗となる。
左議政キム・ジョンソは首陽大君ら王族の政治的関与に目を光らせ、
首陽大君はジョンソを朝廷から排除しようと周到に準備を進める。
父の計画を知ったセリョンに教えられたスンユが家に駆けつけるが、
首陽大君の私兵によって父と兄スンギュは既に殺害されていた。
江華島へ流刑となったスンユの乗る護送船が沈没させられるが、
船で知り合ったソクチュとノゴルらと妓楼氷玉館へ身を寄せる。
セリョンはスンユの友人シン・ミョンと婚約させられるが、
親友を裏切り父側についたミョンを拒み、婚礼日に姿を消す。
セリョンの婚礼当日に首陽大君を暗殺する計画があった事が発覚。
首陽大君は弟錦城大君とチョン・ジョンをセリョン誘拐犯に仕立て上げ、
端宗は錦城大君を流刑、ジョンの無罪放免と引き換えに王位を退く。
首陽大君が第7代国王世祖として即位するが、セリョンは父を批判、
その頃シン・ミョンの親子が賊に襲われる事件が起きていた・・・。
賊がスンユだと確信したセリョンは王宮を出て再会するのだった。
スンユは師匠イ・ゲらと共に復讐計画を練るがミョンフェに阻まれ、
イ・ゲとジョンが捕らえられてしまう。ひとり逃げ延びたスンユは、
密かに牢獄の二人に会いに行くが、脱獄を拒否した二人は後日処刑。
キョンヘ王女が首陽大君に赦しを乞い、ジョンは光州へ流刑となる。
父との絶縁を宣言したセリョンは宮廷を出るがミョンによって連れ戻され、
首陽大君こと世祖は王女の地位を剥奪してミョン家の奴婢にしてしまう。
スンユとセリョンは密かにジョンとキョンヘ夫妻がいる光州へ向かうと、
世祖打倒のための決起の準備が進んでいて、キョンヘ王女は懐妊していた。
しかし錦城大君の放った檄文がミョンに見つかったことで謀反計画が露見。
漢城府へ連行されたチョン・ジョンはキョンヘ王女が見守るなか処刑され、
錦城大君と上王の位を剥奪された魯山君も自害を命じられる。
咸吉道へ拠点を移したスンユはセリョンと結婚を誓い夫婦として結ばれる。
スンユと別れて家に戻ると病に伏していた弟スンが死去。
世祖はセリョンを追放した上、王室の記録から彼女の存在を抹消させる。
スンユは父親の部下だったシエ将軍と合流して挙兵、官軍を次々と打ち破る。
世祖はスンユ捕縛を失敗しつづけたミョンを見限って部下に皆殺しを指示、
ミョンは仲間の矢で死亡、スンユは寺を訪れていた世祖を討とうとするが、
セリョンが懐妊していると告げられて動揺した隙に捕らえられてしまう。
血だらけで横たわるスンユのもとにセリョンがやってくる。
スンユの横に一緒に行きますと言いセリョンも身を横たえた。
数年後、お忍びに出掛けた世祖と王妃は、スンユに似た盲目の男とすれ違う。
娘と夫を玄関先で笑顔で迎える妻は自分の娘セリョンであった。
王妃が二人を密かに逃がしていた事を世祖は知って感謝のまなざしを向ける。
首陽大君というと政敵を次々と殺害して権力を手にした王という印象。
本作も兄弟や親戚の命も奪って成り上がる歴史的な流れを踏襲しつつも、
暴君という怖い顔だけじゃなく、娘を想う父親としての苦悩も描かれ、
最後に娘夫妻の幸せな姿を見つめる姿で憎き悪役の衣が剥がれ落ちる。
プライドの高いキョンヘ王女がチョン・ジョンの純愛に気づいて受け入れ、
夫を愛するようになる課程も主役に劣らず見応えがあり哀しかった。
スンユが盲目になっていたのは・・・ちょっとやりすぎな感じもあるけど、
復讐心を持てない要素としての結果だったのかな。
セリョンとスンユの愛物語は完全なるフィクションだと思ったけど、
説話集『錦鶏筆談』に世祖の長女李世熺と金宗瑞の孫息子の物語があり、
全く何も無い所からの創作では無かったと後で知った。
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ヤギョン
韓国時代劇ドラマ38作目を観終えた(全8話)

朝鮮時代の学者チョン・ヤギョンを主役にしたミステリー時代劇。
正祖19年。天主教の神父をかくまった罪を追及されたヤギョンは、
"公平な世にせよ"との22代王・正祖の言葉を胸に左遷先に向かう。
ハン・ソンホ邸に出入りしていた絵師の死体が発見され、
そのことを偶然耳にしたチョン・ヤギョンは単独で捜査を始める。
軍校によって容疑者は捕らえられるが、第2の殺人事件が発生し、
裏には「紅梅会」という夫人たちの集まりが関わっているようだ。
夫人たちの派手な振る舞いの中に隠された事件の真相とは・・・。
チョン・ヤギョンが巧みな推察で事件を解決に導く一話完結型。
茶母で女性捜査官のソルランはヤギョンを邪魔者と思っていたが、
事件を通して人柄と知力を知り、恋心を抱くようになっていく。
お馴染みのコミカルキャラ、幼稚キャラ、イケメンキャラが登場、
事件を解決したヤギョンは王に手紙で報告して物語は終了する。
丁若鏞(チョン・ヤギョン)という人物は実在したらしいが、
この人の歴史的な部分は物語には全く関係なく描かれている。
一話完結型なので見やすいし分かりやすいのだが・・・
時代劇に歴史背景を求める人には物足りなさが残るかも・・・。
ミステリードラマを時代劇にして、歴史的人物を主役にしただけ。
犯人捜しもあっさり。俳優陣の魅力もあまり感じず・・・。

朝鮮時代の学者チョン・ヤギョンを主役にしたミステリー時代劇。
正祖19年。天主教の神父をかくまった罪を追及されたヤギョンは、
"公平な世にせよ"との22代王・正祖の言葉を胸に左遷先に向かう。
ハン・ソンホ邸に出入りしていた絵師の死体が発見され、
そのことを偶然耳にしたチョン・ヤギョンは単独で捜査を始める。
軍校によって容疑者は捕らえられるが、第2の殺人事件が発生し、
裏には「紅梅会」という夫人たちの集まりが関わっているようだ。
夫人たちの派手な振る舞いの中に隠された事件の真相とは・・・。
チョン・ヤギョンが巧みな推察で事件を解決に導く一話完結型。
茶母で女性捜査官のソルランはヤギョンを邪魔者と思っていたが、
事件を通して人柄と知力を知り、恋心を抱くようになっていく。
お馴染みのコミカルキャラ、幼稚キャラ、イケメンキャラが登場、
事件を解決したヤギョンは王に手紙で報告して物語は終了する。
丁若鏞(チョン・ヤギョン)という人物は実在したらしいが、
この人の歴史的な部分は物語には全く関係なく描かれている。
一話完結型なので見やすいし分かりやすいのだが・・・
時代劇に歴史背景を求める人には物足りなさが残るかも・・・。
ミステリードラマを時代劇にして、歴史的人物を主役にしただけ。
犯人捜しもあっさり。俳優陣の魅力もあまり感じず・・・。
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