ビックイヤーをかけた激しい闘いは、今年も予想のつかない結末を我々に見せてくれた。
欧州チャンピオンズリーグ・決勝『
マンチェスター.U
チェルシー』の一戦。舞台はモスクワ・ルズニキスタジアム。
史上初のイングランド勢同士の対決となった決勝。今シーズンもリーグ戦、カップ戦で計3度の対戦をしており、正に手の内を知り尽くした両チームの闘いとなった。
前半はマンチェスター.Uペースで試合が進む。中盤のスコールズを中心にサイドのクリスティアーノ・ロナウドやハーグリーブズ、エブラなどを経由して攻撃を展開していった。一方のチェルシーも激しい当たりでマンチェスターの攻撃を封じ速攻を展開するも、ドログバへのフィードはファーディナント・ビディッチの両センターバックがカットし、なかなか攻撃の形が作れない。激しい両者の攻防は、度々ファウルとともにヒートアップし、一触即発の状態にもなった。
前半26分。一瞬のスキを突いたのはマンチェスター.Uだった。スローインからのリスタート。ブラウンがスコールズとの絶妙なワン・ツーで抜け出しセンタリング。それをクリスティアーノ・ロナウドがヘディングで決め、待望の先制点をあげた。
マンチェスター.U 1
0 チェルシー。
ボールポゼッションは圧倒的にマンチェスターが支配し、そのまま前半終了かと思われたロスタイム。マンチェスターにとっては、不運の形での得点がチェルシーに生まれる。カウンターで抜け出したエッシェンがロングシュートを放つと、そのボールが相手DFに当たりゴール前へ。そのこぼれ球をランパードが押し込んで同点に追いつき、そのまま前半が終了。
マンチェスター.U 1
1 チェルシー。
後半に入ると、ロスタイムの流れをそのまま継いだチェルシーがボールを支配し、攻撃を展開する。ドログバが楔のボールをサイドのジョー・コールやマルダに捌けるようになり、シュート本数も多くなった。ドログバのポストに当たる惜しいシュートもあったが、得点には結びつかなかった。対するマンチェスター.Uもカウンターからテベスやロナウドが攻撃の形を作るもなかなかシュートに持ち込むことが出来ずに、試合はこう着状態に。また、シュートシーンでは両GKのファン・デル・サールとツェフが好セーブを連発した。
後半はスコアレスで終了。1-1の同点で延長戦に突入。ここから両チームともにフレッシュな選手を投入して流れを引き込もうとするも、両チームともに決め手を欠き時間だけが経過していく。延長後半11分には、両チームの小競り合いからドログバがビディッチに手を出し一発退場。しかし、両チームの選手にはあまり体力が残っていない。足を吊る選手が続出し、チャンスらしいチャンスは訪れることなく、延長前後半30分が終了。決着は付かず、ピックイヤーの行方はPK戦に委ねられることになった。
PK戦。マンチェスターのサポータがいるサイドでのPK。マンチェスター.U先攻で、キッカーはテベス。大きな助走から確実に決める。対するチェルシーもバラックが落ち着いて決める。2本目も互いに成功し、マンチェスターの3人目はクリスティアーノ・ロナウド。蹴る直前に一回フェイントを入れるも、相手GKツェフは落ち着いていた。ロナウドのフェイントを見破り、見事なセーブを見せた。ロナウドは準決勝バルセロナ戦での試合中のPK失敗に続くまさかの失敗。チェルシーはランパードが決めて、この時点でチェルシーがリード。4人目は互いに成功。5人目のマンチェスター.Uキッカーはナニ。これを決めるもチェルシーの5人目はジョン・テリー。このPKが成功すれば、チェルシーの優勝。しかし、雨で濡れた芝に足を取られPK失敗。サドンデスに突入。
サドンデス。マンチェスターは、若いアンデルソン、大ベテランでリーグ出場試合のクラブ新記録を達成したライアン・ギッグスがPKを成功させる。一方のチェルシーは6人目のカルーが決めるも、7人目アネルカがファン・デル・サールにセーブされ、ジ・エンド。この結果、欧州クラブNo.1の座に就き、ビックイヤーを掲げることになったのは
マンチェスター.Uに決まった。

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しかし、ホントにアツイ試合だったね

ビックイヤーを絶対に獲るんだっていうプライドとプライドのぶつかり合いは本当に美しくて、時にハラハラさせて、本当に素晴らしい試合だった。あれほど荒れてしまうのも無理はないって思った。そのくらい意地と意地とがぶつかり合っていたんだよ。途中から涙出そうになってたし

今年のクリスティアーノ・ロナウドは本当に凄かった

まぁ、あれでもし敗戦してたら最悪のシーズンになっていたかもしれないけど(笑)
そうそう、予想当たってたね。チェルシーが「2-1」でPK外すっていう…。