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ドナルド・キーンさんが遺した言葉

2019年03月07日 10時12分02秒 | 浄瑠璃

3月6日付東京新聞夕刊の文化面より

<遺した言葉>

◇「日本人が最も好む花が桜であることは、言うまでもない。

その理由は、まさにこの花の開花の期間が、

殆どうらめしいほど短い上、

盛りを見届ける前に花が散ってしまわないかという恐れが、

ひどく大きいからである」

(1990年刊の『日本の美意識』から)

 

◇「日本人が自らの文化は

外国人にわからないと決めてかかるのは、一番よくありませんね」

(2008年10月、文化勲章受賞が決まって)

 

◇「ニューヨークを離れるのは非常に寂しいが、

(日本永住の)決断は今でも正しいと信じている。

日本で死ぬことは私にとり、とてもふさわしいことだ」

(2011年8月、日本への出発を前に)

 

◇「五十年前の政治家の名前は忘れられても、

五十年前の文学作品は読まれるのです。

文学には力があるのです」

(2012年2月、名古屋大学の公演で)

 

◇「生きるとしたら何を一番したいか。日本にいたいと。

(既に持っている)永住権では満足できませんでした。

特に東北の地震、津波、原発があって、外国人は日本から逃げた。

私は違う。日本にいたい。そう思いました」

(2012年3月、日本国籍を取得して)

 

◇「文楽は世界に誇る日本の宝。

外国人だった時は、お客さんなので、

文句を言うのは失礼だと思っていましたが、今は日本人。

『大阪の政治家の判断は間違っている』とはっきり言います」

(2012月9月、大阪市の文楽への補助金削減を受けて)

 

◇「とても素晴らしい儀式でした。四回も拝観できて、

九十一歳まで生きていて本当に良かったと思います」

(2013年10月、伊勢神宮=三重県=式年遷宮遷御の儀を見守って)

 

◇「『源氏物語』がなぜ、今も人の心に訴えるのか。

それを考える上で大事なことは、女性が書いたということです。

この一点はとても大きい。

もし同時代の男性、平安朝の貴族の男性が書いたら、誰が出世したとか、失脚したとか、

そういう話ばかりになって、面白くなかったでしょう」

「私はもともと戦争に反対していましたが、

日本兵の日記を読んだとき、いよいよその思いが強くなりました。

そして九十六歳の今も、その気持ちは変わりはありません。

むしろ、戦争は絶対あってはならないことだという気持ちが、

どんどん強くなっているように思います」

(2018年刊、作家・僧侶瀬戸内寂聴さんとの対談『日本の美徳』から)

 


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