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鷙鳥は群れず

朝踊暮吟十五年 飄身漂泊難船に似たり 他時争ひて鵬翼を生ずるを得ん 一挙に雲を排して九天に翔けん

言葉の力

2006-06-02 | Weblog
 今月下旬、横井庄一記念館がオープンするそうです。横井さんは終戦から約28年間、グアム島のジャングルや自ら作った地下壕などで生活し、1972年にジャングルを彷徨っている最中現地の猟師に発見され日本に帰国しました。「横井庄一、恥ずかしながら帰って参りました。」の声明が有名になりましたが、横井さんのグアムでの生活で心の支えになった言葉がありました。

「天勾践を空しゅうする莫れ 時范蠡無きにしも非ず」

天は勾践を見放すようなことはしない。必ず范蠡のような忠臣が現れて助けてくれる、ということ。「勾践」は中国春秋時代の越の王、「范蠡」は呉との戦に敗れた勾践を助け、再び呉を滅ぼした忠臣の名前。「太平記」で児島高徳がひそかに桜の幹に書き記して、隠岐へ流される途中の後醍醐天皇に奉った詩の句です。

 ひとつの言葉が28年もの過酷な生活の心の支えになり得るのかと思うと、感慨深いものがあると同時に、ふつふつと怒りがわいてきた。言葉のチカラ云々言っている自称ジャーナリスト宣言の新聞社に。

今日は以上

君が代

2006-05-30 | Weblog
まず、産経新聞の記事より

「この卒業式は異常」 騒ぎ立て妨害の元教諭に罰金刑

 東京都立板橋高の卒業式で、都教委の国旗・国歌に関する通達を批判した週刊誌のコピーを配布し「この卒業式は異常」などと騒いで式典を妨害したとして、威力業務妨害罪に問われた元同校教師、藤田勝久被告(65)の判決公判が30日、東京地裁であり、村瀬均裁判長は「厳粛であるべき式典の進行を停滞させた」として、罰金20万円(求刑懲役8月)を言い渡した。
 藤田被告がコピーを配布したことや、発言の内容に争いはなく、藤田被告の行為が威力業務妨害罪に当たるかが争点だった。

 村瀬裁判長は「藤田被告は校長の退場要求に従わずに怒号を上げ、校長らは対応を余儀なくされた。この行為は威力業務妨害罪の威力に当たる」と判断。その上で「開式が約2分遅れており、卒業式の業務遂行は妨害された」と述べた。

 一方、村瀬裁判長は「実際に妨害されたのは短時間で、問題視するほどのものではなかった」と、罰金刑にした理由を述べた。

 判決によると、藤田被告は平成16年3月11日に行われた板橋高卒業式に来賓として出席。開式前に週刊誌のコピーを配り、同校校長らの制止に従わずに「なんで教師を追い出すんだ」などと怒号を上げ、式を妨害した。

 藤田被告は14年3月まで同校に勤務。都と学校の被害届を受け、警視庁が書類送検。16年12月に在宅起訴された。 都教委は15年、卒業式などの学校行事では国旗を壇上に掲揚し、教職員が起立して国歌を斉唱することを定めた通達を出した。この通達に違反して延べ345人の教職員が懲戒処分を受けている。

以上引用

以下今年3月の朝日新聞社説

国旗・国歌 ここまでやらずとも

 桜のつぼみがふくらむこの時期は、卒業式の季節だ。先生や親に感謝し、新しい出発に胸をふくらませる。それぞれに思い出があるだろう。
 ところが、東京の都立学校ではここ数年、ぎすぎすした息苦しい卒業式が続いている。国旗と国歌をめぐって大勢の教職員が処分されてきたからだ。
 私たちは社説で、処分してまで国旗や国歌を強制するのは行き過ぎだ、と繰り返し指摘してきた。しかし、東京都教育委員会の姿勢は強硬になるばかりだ。
 先週末、都立の定時制高校の卒業式で、十数人の卒業生の大半が国歌斉唱で起立しなかった。これを受けて、都教委は都立学校の校長に新たな通達を出した。生徒への「適正な指導」を教職員に徹底するよう求める内容だ。
 生徒を1人残らず国旗に向かって立たせ、国歌を斉唱させる。かみくだいて言えば、それが指導の中身だろう。
 見逃せないのは、今回の指示が職務命令にあたる「通達」であることだ。都教委は2年前にも同じような指示をしているが、その時は「通知」だった。いわば、これまでの「指導してください」が「指導せよ」に変わったわけだ。
 通達を受けた校長は教職員の一人ひとりに職務命令書を出さねばならない。起立しない生徒がいれば、先生が責任を問われ、処分されかねない。
 自分が歌わなければ先生が処分される。そう思った生徒は起立する。それが都教委の狙いだろう。
 先生自身は03年に都教委によって起立や斉唱を義務づけられている。それに抵抗した約300人が処分された。
 都教委にとって、残るは生徒だけだ。しかし、ちょっと待ってもらいたい。
 6年前の国旗・国歌法の国会審議で、政府は「児童や生徒の内心に立ち入って強制するものではない」と繰り返した。
 「起立しない子どもがいたら、どう考えるか」と問われ、当時の文相はこう答弁した。「ほかの人に迷惑をかけない格好で、自分の気持ちで歌わないということはあり得る。他人を無理やり歌わせないとか、無理やり座らせるとか、こういうことはぴしっと指導すべきだ」
 定時制高校の卒業生たちは、他の生徒の起立や斉唱を妨げたわけではあるまい。それでも新たな通達を出した都教委は、生徒の内心の自由などをはなから考えていないとしか思えない。
 昨年、ある都立高校の卒業式で、生徒たちが「これ以上、先生たちをいじめないでほしい」と発言した。その高校では今年、保護者が要望した2階からのビデオ撮影を代表1人に限り、録画テープを学校に預けさせた。学校は「外部へ流出する恐れがある」と説明した。
 学校は何を恐れているのだろうか。保護者がわが子の記録も自由に撮れないとは、なんとも異常なことだ。
 卒業式は最後の授業である。主役は生徒と先生だ。教育委員会の過剰な介入で、大切な思い出を汚してはならない。

以上引用

 この大切な思い出を汚しているのは、どう見ても左翼教師です。僕も昔、高校生のころ、担任の教師に大江健三郎の本を薦められて辟易したことがありますが、なぜ教師にはこういう人が多いのか、不思議です。
 そろそろこういう左巻きの思想は捨てたらいかがかと思う。よくこういう人たちは、東條英機やヒトラーをファシストであり悪の権化ようにいいますが、本当の悪は、スターリンであり、毛沢東であったとなぜわからないのか?スターリンは大粛清で自国民2000万人以上を殺し、毛沢東は大躍進で2500万人、文化大革命で数百万人の国民の命を奪っているのに…。20世紀最大の害毒は帝国主義でも戦争でもなく、共産主義であったと早く気付いてもらいたいものです。