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*** june typhoon tokyo ***

横浜FM×FC東京

■ 横浜FM×FC東京

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 FC東京が無失点での連勝を果たした。古巣相手に渡邉千真が奮闘。試合開始7分、横浜のボールホルダーに中盤でしつこく迫りボールをかっさらうと、平山へボールが渡り、平山がそのままスルスルとエリアへドリブルで突進。中澤が引くかプレスするか一瞬迷ったところを見て、強烈なシュートを放つ。相手GK榎本が弾いたところを詰めていた東がゴールマウスへ流し込み、FC東京が先制した。その後、惜しいチャンスがありながら、前半は東京優位のまま0対1の最少得点差で試合を折り返す。

 後半は全く異なる試合展開。横浜が藤田の1トップではボールが収まらないとみるや、後半開始から小林祐三を奈良輪に、中町を伊藤翔に代えてトップに、藤本をボランチの位置に下げ、4-4-2の布陣にして頭を2枚にしてきた。このフォーメーションが活きたのか、横浜は終始、FC東京陣内にボールを押し込んで試合をする。なかなかゴールが実らないと、齋藤に代えて佐藤優平を投入。終盤には栗原を前線へ上げ、藤田とともに高さのある3トップを形成。空中圏を制してゴールを狙っていたが、FC東京がボランチ高橋を最終ラインへ吸収させる“5バック”などで対応。FC東京は試合終了までゴールを割らせず、アウェイで貴重な無失点勝利を挙げた。 

 リーグ戦2試合連続完封(ナビスコカップを含むと3戦連続)。イタリアサッカーの美学を具現化!などの声も上がっているようだ。だが、そう喜びたくなる気持ちも解からなくはないが、個人的にはそれはちょっとどうなのかと思う。
 というのも、無失点で勝利し勝ち点3を獲得したことに文句はないし、そこは評価出来る。ただ、試合内容を考えると、決して高い評価は与えられない。

 まず、前半での決定機で追加点を決めきれなかったこと。東からの浮き球が平山の頭をかすめて入ったように見えたゴールはオンサイドだと思うが、それを除いたとしても、まだゴールチャンスはあった。そこで2点差にしておくことが出来たら、もっと楽に勝てたはずだ。
 後半はイタリアらしいカテナチオよろしく守り切ったというが、あくまでもそれは横浜の出来がイマイチだったから。後半は前半のような前からのプレッシャーを掛けられずにいると、横浜のボール支配を許し、対応が後手になる場面が多く散見された。中村俊輔、藤本、佐藤のヘッド……など、エリア内で相手をフリーにしてしまう決定的な場面もあったが、横浜の選手たちはACLも含めた連戦の疲労からか、横浜が精彩を欠くパフォーマンスを繰り返し露見。終盤高さで勝負するためトップ3枚に布陣を変えてきた時も、出来る限り空中戦を仕掛けて前線へ放り込んでくるのかと思いきや、それほど放り込むこともなく、中途半端な攻めで終わっていた。相手のミスや集中力低下によって難を逃れたという方が適切なのかもしれない。

 また、東京の後半シュート0本というのもいただけない。守備に重きを置いて集中したというのは聞こえはいい。そのような戦術を選択することは間違ってはいないが、それはあくまで重視するということであって、攻撃を0にしろということではない。後半、武藤、エドゥーを投入してからは、守備を起点としながらボールを奪うと同時に素早いカウンターで攻めるという戦術理解がなされていたと思う。そして、そのようなチャンスは数回あったが、いずれもシュートに結びつけられず。中には4対2となるような場面もあったが、武藤が相手DFに食い止められている。このあたりの質を高めていかないと、いくら守備を重視するからといっても守り続けてばかりいては、体力も集中力も落ち、その隙を狙われてしまう。本日は“カテナチオ”風にたまたま成功したが、それに過信してはならない。

 前半、東京が主導権を握り続けていたのは、前からの素早く献身的なプレスがあったからだ。もちろん、それが90分間続けられれば問題ないのだが、それはかなり厳しい。試合には必ず攻勢、守勢が訪れる。そのメリハリのスイッチをいかにチームとして共通に理解して入れられるかがカギとなる。上位へと進出するためには、そういったもう一つ二つ質の高い戦術眼とパフォーマンスを実現しなければならない。

 もちろん、成長は窺える。だが、これで満足してはならない。高い意識での継続が必ず力となる。広島戦での敗戦を最後まで活かすためにも、これくらいで歩みを止めてはならないのだ。試合間隔が短い連戦が続くが、ここで結果が出せるか。本当にマッシモの戦術が身体に染み込んできているのか。真価が問われることになる。


◇◇◇ 

≪J1 第9節≫

【日時】2014/04/26 14:04
【会場】日産スタジアム
【観衆】26,058人
【天候】晴、弱風
【気温】21.6度
【湿度】37%
【審判】(主審)佐藤隆治(副審)越智新次、山内宏志

【結果】
横浜FM 0(0-1、0-0)1 FC東京

【得点】
(横):
(東):東(7分)


【FC東京メンバー】

GK 20 権田修一
DF 02 徳永悠平
DF 03 森重真人
DF 29 吉本一謙
DF 06 太田宏介
MF 04 高橋秀人
MF 07 米本拓司
MF 38 東慶悟
FW 08 三田啓貴 → MF 22 羽生直剛(78分)
FW 09 渡邉千真 → FW 14 武藤嘉紀(59分)
FW 13 平山相太 → FW 11 エドゥー(67分)

GK 01 塩田仁史
DF 05 加賀健一
DF 24 カク・ヒジュ
DF 50 松田陸

監督 マッシモ・フィッカデンティ

 
◇◇◇


≪FC東京 2014 J1日程≫

01 03月01日 △FC東京 1-1 柏(A)
02 03月08日 △FC東京 1-1 甲府(H)
03 03月15日 ×FC東京 1-2 神戸(A)
04 03月23日 ×FC東京 0-4 川崎(H)
05 03月29日 ○FC東京 3-1 清水(A)
06 04月06日 ○FC東京 2-1 鳥栖(H)
07 04月12日 ×FC東京 0-1 広島(A)
08 04月19日 ○FC東京 2-0 C大阪(H)
09 04月26日 ○FC東京 1-0 横浜FM(A)

10 04月29日 FC東京×名古屋(H)
11 05月03日 FC東京×浦和(A)
12 05月06日 FC東京×大宮(H)
13 05月10日 FC東京×徳島(A)
14 05月17日 FC東京×G大阪(H)
15 07月19日 FC東京×鹿島(H)
16 07月23日 FC東京×新潟(A)
17 07月27日 FC東京×仙台(H)
18 08月02日 FC東京×清水(H)
19 08月09日 FC東京×C大阪(A)
20 08月16日 FC東京×鳥栖(A)
21 08月23日 FC東京×浦和(H)
22 08月30日 FC東京×鹿島(A)
23 09月13日 FC東京×神戸(H)
24 09月20日 FC東京×川崎(A)
25 09月23日 FC東京×徳島(H)
26 09月27日 FC東京×柏(H)
27 10月05日 FC東京×仙台(A)
28 10月18日 FC東京×大宮(A)
29 10月22日 FC東京×広島(H)
30 10月26日 FC東京×G大阪(A)
31 11月02日 FC東京×名古屋(A)
32 11月22日 FC東京×新潟(H)
33 11月29日 FC東京×甲府(A)
34 12月06日 FC東京×横浜FM(H)


◇◇◇



平山の頭をかすめた(東からの)ゴールはオンサイドだと思うけどなあー。







  
 
 
 
 
 

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