*** june typhoon tokyo ***

京都×FC東京

 ナビスコ杯決勝進出、カボレの中東移籍……などなど、リーグ中断期にはさまざまなことがあったが、それはそれ。リーグに戻っていかに勝ち点を積み上げる試合をするか、そこが焦点だった。

 京都のホーム・ゲームだが、場所は鹿児島の鴨池。気温高く、風が強く、灰も舞うようななかなか難しい環境ではあったが、それは相手と同条件だ。
 試合開始早々、1分も経たないうちに失点というのは本当にいただけない。米本が倒されて「あっ」と思ったところもあるのかもしれないが、試合入りの10分は特に集中しなければいけない時間帯というのは周知のはずだ。

 カボレに代わるFWとして赤嶺が配された訳だが、赤嶺はカボレの代役ではない。プレイスタイルも異なるのはもちろん、カボレのようなプレイを期待するならば、彼は適任ではない。ただ、そういいながらも、赤嶺らしいパフォーマンスが出来たかというと、なかなか見出せなかったのも事実。このあたりは、練習で周囲との関係性をさらに築いていくしかない。
 長い距離を走るという意味では、赤嶺に代わって後半から入った鈴木達也の方がフィットしている感はある。守りの堅い京都を前にしても、走り回ることでボールが動き、スペースが出来、攻撃の連鎖が生まれる。そして、平山との接触プレイでシジクレイが退場したのを契機に、いっそうボールを支配した東京は、後半15分に石川の同点ゴールを決める。
 その後も攻勢が続くが、追加点を奪えない。運動量豊富な羽生に代えて中村を、ゴールゲッター石川に代えて大竹を投入するも目立った効果はなく、時計が進む。ボールを支配し、ゴールに攻め込むもきっちりシュートで終われなくなってくると、京都のカウンターに合い、ブルーノの軽率な対応から金成勇の突破を許し、失点。そのまま、試合終了となった。

 ナビスコの決勝進出で油断していた訳でもなかろうが、順位が下の京都に痛い敗戦。カボレがいなくなった……そのことは影響が全くないといったら嘘になるが、これまでもカボレが出場しない試合もあった訳だし、少なからず当初から守ってくることは想定されていたこと。やはり、ここぞという時に得点を奪えないことが、結果として響いてくるのだと思う。ゴールへの執念と冷静でシンプルなシュートまでの思考&パフォーマンス。そのあたりを先発、ベンチ、ベンチ外、すべての選手・スタッフが考えて、貪欲にならないといけない。

 この試合で、平山がイエローカードをもらい、次節は累積により出場停止。相手はガンバだ。このFWの穴をどうやって埋めるのか、本日途中交代した赤嶺、ベンチ外だった近藤あたりにとっては試金石でもあり、自身にとってチャンスでもある。厳しい試合になるだろうが、ホームでしっかりと結果を残してもらいたいところだ。


◇◇◇

2009 J1 第25節

京都 2(1-0、1-1)1 FC東京

【得点】
(京): ディエゴ(前半0分)、金成勇(後半40分)
(東): 石川(後半15分)

会場: 鹿児島県立鴨池陸上競技場
観客: 8,106人


≪STARTING LINE-UP≫
GK 20 権田修一
DF 25 徳永悠平
DF 04 ブルーノクアドロス
DF 06 今野泰幸
DF 05 長友佑都
MF 10 梶山陽平
MF 28 米本拓司
MF 18 石川直宏 (→ 後半35分、大竹)
MF 22 羽生直剛 (→ 後半21分、中村)
FW 13 平山相太
FW 24 赤嶺真吾 (→ 後半0分、鈴木)


≪SUBSTITUTION≫
GK 01 塩田仁史
DF 02 茂庭照幸
DF 33 椋原健太
MF 07 浅利悟
MF 14 中村北斗
MF 19 大竹洋平
MF 40 鈴木達也

≪MANAGER≫
城福浩

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