*** june typhoon tokyo ***

DANCE☆MAN@横浜BLITZ 【追記アリ】

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 久しぶり。そして、ここでもマイケル。

 夏恒例のファンク・フェス、DANCE☆MAN主催の“第7回横浜サマーファンクフェスティバル2009~タッコングいやザ・ファンクス現わる~”@横浜BLITZに行ってきた。今回は2階席で盛り上がろうという計画。かなり、相当、まるっきり前方でアフロ被って観賞させてもらうことに。

Lfan_2 ゲストは、ゴスペラーズから安岡優、ZOOCO(ex.エスカレーターズ、インコグニート制作のアルバムも出してますよ)とおなじみの面子にLfun(エルファン)という沖縄出身のトオル(toolu)と千葉出身のエリ(eli)によるヴォーカル・ユニットが参加。包み込むようななめらかなファルセット使いが特色のトオルとベルベット芯のあるファンキーなヴォーカルのエリのハーモニーは、シンガーとしてかなり高いレヴェル。まだオリジナルの楽曲を聴いたことがないのですが、いい楽曲にめぐり合えれば、実力派ユニットとして、特に現在は人材が豊富とはいえないソウル/ファンク方面で活躍出来るのではないかと。トオルが85年生まれ、エリが83年生まれと2歳ほどエリが年上で、この日もロングヘアーと黒っぽい色を基調としたスタイルでお姉さんという感じ。トオルはベストにパンツ&ブーツというスタイルもあってか、2階席から見ると顔も含めてウエンツっぽく見えたり。(笑)

 通常のイントロBGM(今回はドラクエとナウシカ)から「ダンス☆マンのテーマ」に続き、「釣りしよう!ホラ!サオ振ろう!」「赤ちゃんこんにちは21」とダンス☆マン仕様の楽曲の後は、安岡優が登場。「毎年、これが歌いたいがために参加している」という「いつもゴールデンかラブラドール」をデュエットで披露。しかしながら、安岡はこの1曲で「犬の散歩させなきゃならないから」「また来年~」と言ってステージを去る。「エーッ?」というオーディエンスの声の中、今回のテーマ“~タッコングいやザ・ファンクス現わる~”の匂いもチラリと残しながら次へ。

 Lfanの二人は、上述の通りハイスキルなヴォーカルを披露。それぞれがメイン・ヴォーカルをとったが(エリは「Got To Be Real」)、特にトオルのスタイリックス「Can't Give You Anything(But My Love)」(邦題:「愛がすべて」、キムタクのくにゃくにゃしたダンスが目に焼きつく「ギャツビー」CM曲ね)は、彼の声質を活かしたナイスなセレクトだった。

Zooco_2 銀ラメのような煌びやかなフード付きのガウンで登場したのはZOOCO。「お前は小橋建太か」と突っ込みたくなるような登場だったが、フードをめくって歌い出すと、やはりそこはZOOCO。パワフルで迫力あるヴォーカルで圧倒する。原曲を1曲歌い終わると、これも定番になりつつあるジャクソン・シスターズ「I Believe in Miracles」を。オリジナルを歌っていても、出だしが普通に“あまりーにミルク……”と聴こえるにつれ、ダンス☆マンの“空耳”センスの素晴らしさを痛感。もちろん、途中でOLとの絡みもあり、「I Believe in Miracles」~「ミルク好き」~「I Believe in Miracles」というメドレー形式で場内を盛り上げる。「ミルク好き」のサビ“牛乳~”のフレーズを替えて歌おうという定番になりつつあるコーナーでは、ZOOCOが“男性にもわかるテーマを”ということで、“搬入~”と替え歌するも反応はイマイチ。“ちょっと、だって搬入ですよ、搬入!”と意外な反応の薄さにたじろぐも、OLの力を借りて、台車を押すジェスチャーをオーディエンスに要求。“とりあえず、こっちにずれてみようか!”ということで、“大好きミルク、大好きミルク、……搬入~”とともに一斉に左側へ動くオーディエンス。2階席から見ると異様な感じだった。(爆)
 “やっぱり、みんなはお下劣なのがいいのかな”ということで、“巨乳~!”と“とはいっても、やっぱり、大きさじゃない!大きさじゃないですよね!(形ですよ)”ということで“美乳~”も披露して乳コーナーを終える。(笑)

Yasuoka_yutaka そして、本日のメイン・エベント。ミラーボール星からダンス☆マンの兄貴、ドリー・ダンヤモンド・ファンクJr.が地球にやって来て、ダンス☆マン(テリー・ダンスマン・ファンク)とタッグを組み、“ザ・ファンクス”としてステージに登場。ドリー・ダイヤモンド・ファンクJr.は、全身銀色ラメのカウボーイ・スタイル(テンガロンハットも)というカッコいいスタイルなのだが、ミラーボール星人のくせに背が低い。どことなく安岡に似ているような……(笑)。投げキッスをすると女性ファンから“キャー”の黄色い声。このファンク・フェスティバルが安岡(あるいはゴスペラーズ)人気に支えられていることが解かったり(苦笑)。
 ザ・ファンクスなので、当然この曲「スピニング・トゥ・ホールド」をカヴァー。ドリー&テリー、全日本プロレスファンのみなさま、お待たせしました的なノリ(なので、メイン・イヴェントじゃなくてメイン・エベントと書いてみた……解かる人には解かる)。
 新曲(?)はフィリップ・ベイリーとフィル・コリンズ(Philip Bailey & Phil Collins)の「Easy Lover」を「じぃーじぃばぁーばぁ」としたチャーミーグリーン的な夫婦愛を綴ったラヴ・ソング(爆)と、スウィング・アウト・シスター(Swing Out Sister)「Breakout」を「無礼講」として歌ったり。「Breakout」って、もうファンクじゃないかも、だけど。サビの“Don't stop to ask……”を“男子の夏は~”とするところは、単に字面をなぞっただけじゃない空耳作詞の奥深さを痛感したり。
 そして、この二人、“ソウルパワーサミット2009”に殴り込みをかけるとのこと。それも、このイヴェントのロゴ“SOUL POWER”の“O”の部分がミラーボールになっていて、ミラーボール星のシンボルを勝手に使いやがって(著作権の問題クリアしてるのか)と文句をつけたいというのがそもそもの突っかかりだと。鈴なんとか(おそらく鈴木雅之のこと)、スクなんとか(おそらくSkoop On Somebodyのこと)に直談判すると。ただ、楽屋で会ったゴスペラーズ、特に安岡っていうのはいいヤツだったらしい。(笑) ソウルパワーサミットは、鈴木雅之とゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディと女性固定客が多く、かなりの集客があるイヴェントなのだが、9月下旬に行なわれるステージでは、それにバブルガム・ブラザーズ、藤井フミヤ、多和田えみらが出演するとあって、盛況になるだろう。

 ザ・ファンクスでかなり盛り上がったと思ったら、さらにマイケル・ジャクソン・トリビュートでヴォルテージもアップ。ドリー・ダイヤモンド・ファンクJr.がステップを決めて「Dancing Machine」をクールに歌うと、Lfanはそれぞれトオルが「Off The Wall」、エリが「Thriller」のホラー系楽曲を。テリー・ダンスマン・ファンクは「Billie Jean」、ZOOCOは「I Want You Back」を。ZOOCOは「I Believe In~」もそうだが、モータウン・ファンクが似合う。それにしても、ダンス☆マンは、出だしのフレーズなど、このなかでは一番歌えてなかったんじゃないかと。後半盛り返してたけど。(苦笑)
 ドリーいわく、「マイケルはある意味宇宙人だから、(宇宙人=ミラーボール星人の)オレも嬉しい」とコメント。あと、「地球では宇宙人が総理に就任(=鳩山)するというじゃないか。宇宙人に優しい政治を!」とも。(笑)

 「毎回言うけど、どうして地球人はアンコールの拍手がだんだん小さくなっちゃうのか」というMCで始まったアンコールは、各パートのリレーマイク形式で「接吻のテーマ」を。ありきたりなエンディングではあったが、やっぱりファンク・ミュージック最高と思わせるステージだった。

◇◇◇

 今回のツボ。

 まずは、アンケート用紙の質問。「3. あなたの好きな音楽ジャンルは? *複数回答可*」とあって、その選択肢が、

a. FUNK b. ファンク c. funk d. ロック e. その他

になってたこと。どうせなら、“ふぁんく”も入れておけばよかったのに。(笑)

 そして、メンバー紹介兼ソロ・パートの時。DJサブロー(足を骨折して、松葉杖でコスるパフォーマンスも)が見事なターンテーブル捌きを披露してくれたのだが、そこで、

「蒼いうさぎ」

が流れたー!(爆)
場内大爆笑。

 バンド☆マンのメンバーたちでは、ジャンプ☆マンの衣装が女子高生を卒業しアダルトになっていたこと(パンツは金色、そしてお約束のごとく観客席へなだれ込む)、HYU HYUがドラム・スティックを投げて手でドラミングをしていたこと、ダンス☆マンがスクラッチ系のカッコいいMCを探していた時やって来たのが結婚式の司会のようなMC(=チャッカ☆マン)だったこと、などなどがありました。

 いやー、ファンクは楽しむのが一番ですな。はい。

◇◇◇

<SET LIST>

00 INTRODUCTION
01 ダンス☆マンのテーマ
02 釣りしよう!ホラ、サオ振ろう!
03 赤ちゃんこんにちは21
≪安岡優≫
04 いつもゴールデンかラブラドール
≪Lfun≫
05 Got To Be Real (Original by Cheryl Lynn) (eli)
06 Can't Give You Anything (But My Love) (Original by The Stylistics) (toolu)
≪ZOOCO≫
07 Somebody Else's Guy (Original by Jocelyn Brown)
08 I Believe In Miracles (Original by Jackson Sisters)~ミルク好き(with OL)~I Believe In Miracles
≪THE FUNKS≫
09 Spinning Toe Hold (Original by CREATION)
10 じぃ~じぃばぁ~ば (Original by Philip Bailey & Phil Collins“Easy Lover”)
11 無礼講 (Original by Swing Out Sister“Breaout”)
≪Michael Jackson Tribute≫
12 Dancing Machine (Original by The Jackson 5) (Dory Dia☆mond Funk Jr.)
13 Off The Wall (toolu)
14 Thriller (eli)
15 Billie Jean (Terry Dance☆Man Funk)
16 I Want You Back (Original by The Jackson 5)(ZOOCO)
≪ALL≫
17 接吻のテーマ
≪ENCORE≫
18 GOOD TIMES (Including BAND MEMBER Solo)
19 背の高いヤツはジャマ

<MEMBER>

DANCE☆MAN&THE BANDMAN
DANCE☆MAN (Vo/G)
CHAKKA☆MAN (MC)
JUMP☆MAN (G)
YOGA☆FIRE (B)
HYU HYU (Dr)
WATA BOO (key)
DJ SABURO (Turntable)
OL (Cho)
Annie (Cho)

安岡優(ゴスペラーズ)

eli (Lfun)
toolu (Lfun)

ZOOCO

◇◇◇

【追記】

~知らない人のために~

「スピニング・トゥ・ホールド」の動画でもアップしておきますか。

 ちなみに、この曲は“ザ・ファンクス”として活躍したプロレスラー・コンピ、ドリー・ファンク・Jr.とテリー・ファンクの入場テーマで、クリエイションという日本のバンドの曲です。あまり知られてないけど。

The Funks - Entrance Tune "Spinning Toe Hold"
</object>



 あまり知られてないついでに、“不沈艦”の愛称で知られるプロレスラーのスタン・ハンセンの入場テーマ「サンライズ」は、スペクトラムという日本のファンク・バンドの曲です。ダンス☆マン好きなら『ファンカヴァリック』で「イン・ザ・スペース」をカヴァーしてるのでお馴染みですね。

SPECTRUM - SUNRISE
</object>


 ということで、つい昭和の話になるとプロレスに持っていてしまうという悪いクセが出てしまいました。(汗;)

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