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*** june typhoon tokyo ***

RHYMEBERRY@ディスクユニオン下北沢


 思うところあって、アイドル・ラップ・ユニット、ライムベリー(RHYMEBERRY)のアルバム・リリース・イヴェントに急遽駆けつけてみた。場所はディスクユニオン下北沢店。21時15分からのスタートだったが、21時前に到着すると、店前は既に30名くらいの行列をなしていた。この12月16日は彼女たちの初のアルバム『RHYMEBERRY』のリリース日ということもあり、それを祝う熱心なファンが駆けつけていた。

 彼女らを生で観るのはこれで3回目か。過去2回はいずれも代官山LOOPでの好企画イヴェント〈Mixed Up〉で、1回目はEspeciaを、2回目はAFRO PARKERを目当てにした公演だったため、単独で観るのは初めてになる。

・2015/03/08 Mixed Up@代官山LOOP
・2015/06/06 Mixed Up@代官山LOOP

 詳細は上記リンクの記事でも触れているが、今年の3月の〈Mixed Up〉では2月下旬に、プロデューサーとMIRIを除く2名の卒業が突如発表されたという“異常事態”後初のステージだったと思う。当時中学3年のMISAKIを加え、3月より2名の新体制で活動を継続というメンバーにとってもファンにとってもピリピリとした緊張感と拭えない不安を抱いた時期だった。

 次の6月の〈Mixed Up〉では多少楽曲も増やしてのステージだったが、MIRIとラップを始めて3ヵ月のMISAKIとのスキルのは歴然としていて、正直なところ“完成度”ということを言及するところではなかった。しかしながら、本格派ガールMC(ここではフィメールというよりガールが相応しいか)と“みんなの妹”的なカワイイ・ラッパーとの組み合わせのギャップは、“アイドル・ラップ・ユニット”と謳っているスタイルとしては今後かえって面白い存在になるのではないかと感じたのも事実。

 それから半年を経た12月に初アルバム・リリースとなる訳だが、この日はもう一つトピックが。これまでMIRIとMISAKIの2名で活動してきたが、新たにDJを加えた3名体制で活動継続するとのこと。新加入となるのは台湾からやって来たU-NIN(ユニン)で、この日のプレイはなかったもののお披露目が行なわれた。MCが増えるという訳ではないので(コーラスとして参加することもあるだろうが)、これまで僅かながらの期間で築いてきたMIRIとMISAKIのバランスも崩れることもなく、この時期での増員としてはプラスに作用する可能性が高いのではないかと思う。

 イヴェント・ライヴはアルバムの収録順通りに、序盤はフロア・キラーの「MIRROBALL」、オールドスクールなトラック寄りの「HAPPYLUCKY」とアッパーなブチ上げ曲を披露。ストレスを感じる日常生活に対して“時には適当でいい”と癒す「365」、後方の女性客に配慮して観客を座らせてから、等身大の女子高生の日常を描きながら夢を語る「I'm a dreaming girl」で一旦ミドル・テンポに落としてから、ラストは観客がいるスペースに入り込んで“ハイハイハイハイ!”のコールが印象的な「韻果録」で締め。1年足らずで激動の展開を迎えながらもひたむきに進む彼女らの“カッコよさ”を信じてやまないファンとともに、フロアに熱気をもたらしていた。

 アルバムは10曲収録だが、「Intro」「Outro」やR&B/ヒップホップ作によくある「skit」といったインタールードに「365」のアコースティック・ヴァージョンが含まれているため、オリジナルは6曲と実質はミニ・アルバムやEPといったサイズだ。とはいえ、2名での新体制から10ヵ月足らずでアルバム・リリースにこぎつけたかった大きな理由があったはず。そこには、変革を余儀なくされた2015年の総括を目に見える“形”で残したかったというメンバーや制作陣たちの思いが詰まっているように感じた。

 だからといって、これでひとまず安泰ということではないのは百も承知。ラップ・スタイルが目新しいものではなくなったなかで、どのように独自性を出すのかがこれからの課題だ。ラップ・スタイルという意味では水曜日のカンパネラのような成功例もあり、ラップスキルの高いMIRIと対照的なキュートなアイドル像のままフロウを繰り出すMISAKIのコンビネーションは、打ち出し方次第では広く興味深さを発揮させる可能性を存分に持っている武器になり得るものだと思うし、EDMやエレクトロ的な要素をプラスする作風や新たにU-NINというDJがアクセントとなってどのようなケミストリーをもたらすのか。スキルの向上やバランスの精度を高めていく“成長”は当然必要だが、彼女らには発展途上だからこその面白さを活かしていけそうな度量やセンスもありそうだ。3名となった“新生ライムベリー”の航海をいましばらく注視しようという気にさせられた一夜となった。



◇◇◇
 
<SET LIST>
01 MIRROBALL
02 HAPPYLUCKY
03 365
04 I'm a dreaming girl
05 韻果録

<MEMBER>
RHYMEBERRY are:
MC MIRI(MIC 1)
MC MISAKI(MIC 2)
DJ U-NIN(DJ)


(L→R:MIRI、MISAKI、U-NIN)


◇◇◇

 終演後、メンバーと話す機会があったのだが、MISAKIは秋田から上京したての3月からはかなり顔立ちがスッキリとしていて(といっても、持ち前のあどけなさは変わらず)、ライヴやイヴェントの場数を踏むことで鍛えられているのだなと実感。新加入のU-NINはカタコト風ながらも「これからガンバル」と懸命に話す姿が印象的だった。
 MIRIには(彼女は筋金入りのFC東京サポーターということもあって)、自分がFC東京のマークが入ったアウターを着ていたところ(普段着として何の気なしに着ていたのだが)、「SOCIOですか?」と訊かれたり。次に話す機会がもしあったとしたら、「味スタの開幕戦ゲスト目指していきましょう」と伝えようかと思ったり。(←ファン気取りか…笑)

 実は、サインをもらってたりもしますが、何か(笑)。



■ ライムベリー/RHYMEBERRY
01 Intro
02 MIRRORBALL
03 HAPPYLUCKY
04 365
05 I'm a dreaming girl
06 skit
07 韻果録
08 Fly High
09 Outro ~a letter from~
10 365 ~Acoustic Version~

パーティクルレコード
PTCL-0005
2015/12/16リリース

◇◇◇

□ ライムベリー/MIRRORBALL


□ ライムベリー/HAPPYLUCKY(ハピラキ)


□ ライムベリー/韻果録









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