2014年8月15日。長崎の夏の終わりを告げる行事といっても過言ではない精霊流しが今年も盛大に行われました
今年は少々雲行きが怪しかった為、例年通り行われるか心配される声もありましたが、なんとか無事に行うことができたようです。
それにしても長崎の人はすごいパワフルですね
精霊流しは故人を追悼する仏教の行事なのですが、それを爆竹や鉦の音・掛け声で弔るなんて
しかもあんなに大きな船(精霊船)を運びながら
今年もその熱気を見にたくさんの観光客が長崎を訪れ胸を高鳴らせたことと思います。しかし、ここでひとつ注意して見ていただきたいことがございます。それは精霊流しはお祭りなどの類ではないということです!
長崎の行事には他に大きな船を担ぐおくんち祭りというものがあり、たびたびそれと似たものとして認識してる方をお見受けしますが、精霊流しはあくまで弔いの行事であり、あの派手な精霊船は亡くなって初盆を迎える方を乗せている船なのです。その点では全国で行われる迎え火送り火に近いものがあるのではないでしょうか。
派手な場面ばかりが見受けられ、年々その煌びやかを増す精霊流しですが、
根本にあるのは弔いの気持ち。死者を尊う文化も引き継がれて欲しいですね。
<参考画像 ながさき旅ネットより>