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福島の農業用ため池に高濃度汚染土 10万ベクレル超14カ所 

2014-02-26 | 原発

原発の再開は、反対である。

新設も、今のところは反対である。

事故を起こし、その後始末も、できないような状態である、

放射能汚染を垂れ流している状態である。

事故を起こしても、なんら、終結できない、処理できないようなド素人が、原発を扱うべきではない。

後始末、処理もできない状態で、新設なんぞは、とんでもない話だ。

事故処理、原発事故処理も、賠償もできないで、放射能を垂れ流して、世界に迷惑をかけている状態で、新設だの、再開だの、するべきではない。

日本には、事故を起こしたときに、原発処理をする技術力がないのだから。

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福島のため池に高濃度汚染土 10万ベクレル超14カ所

2014年2月25日07時28分 (朝日新聞より)

写真・図版37万ベクレルの放射性セシウムが検出された明戸石池。近くに住宅や集会所が並ぶ=福島県本宮市高木
写真・図版 写真・図版  

福島県内の農業用ため池576カ所の底の土から、1キロあたり8千ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されていたことが県などの調査でわかった。うち14カ所は10万ベクレルを超えていた。国はため池を除染対象外としているが、農業用水を供給している池や住宅街にある池も多い。汚染土の農地流出や住民の健康被害を不安視する県は、国に汚染土の処理を求めている。

 8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。

 県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月~昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。

 その結果、東京電力福島第一原発事故で住民が避難した国の避難指示区域内では108カ所(調査対象の41・2%)、事故後も水田や畑にため池の水を供給している同区域外では福島市や伊達市などの中通り地方を中心に468カ所(同27・9%)から土1キロあたり8千ベクレル超のセシウムが検出された。10万ベクレルに達した池は区域内で9カ所、区域外で5カ所あり、最高は区域内にある双葉町の大南廹(おおみなみさく)ため池(39万ベクレル)だった。

 県農地管理課によると、事故直後に原発から飛散したセシウムがちりに付着して雨とともに降り注いだり、周囲の山林から土砂と一緒に流れ込んだりして、ため池に蓄積したとみられる。担当者は「すり鉢状で土砂がたまりやすいため池は、周囲の汚染土壌が集まり、特に高濃度になりやすい」と話す。

 また、同課によると、高濃度セシウムが見つかった池の中には、事故後も夏場に水位が下がり、底の土がむき出しになる所がある。渇水や大雨で濁った池で取水し、農地に汚染土が流れ込む恐れもある。住宅街の池も多く、土が露出すれば周辺住民の健康被害の心配もあるという。

 一方、環境省除染チームの担当者は「住民の健康に影響が出るほど周辺の空間放射線量は上がっていない」として、現時点では除染しない構えだ。

 農水省防災課も「除染は環境省の所管。農水省の事業として検討対象にしていない」と及び腰で、池の汚染状況を環境省に情報提供するにとどまる。除染費用は放射性物質汚染対処特措法に基づいて国が東電に請求できる。だが、農水省が土の除去をすれば除染とみなされず、国費負担になる可能性があるという。

 県農地管理課の試算によると、中間貯蔵施設への輸送も含む全てのため池の除染費用は約154億円。国が新年度予算案で計上した除染費用は約2600億円。菊地和明課長は「この1割弱で賄える。どこの予算でもいい。お金さえあれば作業は県でもやれる」と、一刻も早い予算化を求めている。

 汚染土の扱いが宙に浮いたまま、春には再び池の水で農作業が始まる。

 ■「コメ作れるのか」

 避難指示区域外で最も高濃度の37万ベクレルのセシウムが検出されたのは、第一原発の西約55キロにある本宮市高木の明戸石(みょうといし)池。1980年代から開発され、高台の20万平方メートルに392世帯の住宅や高校などが集まる住宅街の中心部にある。池の水はセシウムが検出下限値未満。農業用水として、ふもとの田畑で使われている。

 根本得夫さん(65)はこの水を約30アールの田に引き、稲作を続けている。事故後に収穫したコメは全袋検査で、すべて検出下限値未満だった。だが、不安は消えない。「祖父の代から利用している池が使えなくなれば、コメを作れなくなる」とため息をついた。

 明戸石池の近くに住む町内会長の石井清さん(71)は「池の水が干上がって、土が空気中に舞い上がったら、ここに住めなくなるかも。行政は何の対策もしないつもりか」と憤る。(藤原慎一)

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 水環境に詳しい独立行政法人農研機構農村工学研究所の白谷栄作・研究調整役の話 年月がたてば堆積(たいせき)した土でため池の底が浅くなったり、少雨で水位が下がったりして、汚染土が露出する危険も高まる。生活圏にあるため池の高濃度汚染土は早く除去すべきだ。

(元記事) 
http://digital.asahi.com/articles/ASG2G014KG2FUGTB00Y.html?_requesturl=articles/ASG2G014KG2FUGTB00Y.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG2G014KG2FUGTB00Y



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