縄文学塾

縄文人に学ぶ持続可能な社会を発信します。

インディオの縄文人/金子好伸著/宮帯出版社

2015-10-14 00:24:04 | 案内

学術団体・国際縄文学協会
会報誌26号[書評]平成26年9月30日発行

 ◎インディオの縄文人
 
 現在、地元鶴見で、縄文の語り部として活動している著者の金子好伸氏。彼が縄文に出会ったのは四十年以上前、岡本太郎が書いた一冊の本だったそうです。その後、土器作りを実践から学び、南北米、南洋諸島の縄文と拘わりを研究、再度国内の縄文土器・遺跡に回帰されて地球上の森羅万象、文化人類学、気象学と多岐に渡って論説し、それは大変な作業を伴った事でしょう。
 何事も体験に勝る証言は無し、私も実践に勝る考古学は無いと、土器や石器を体験し、日本列島北から南まで遺跡に足を運びました。現場に立つと、疑問が解けたり湧いたり貴重な結果が得られます。本書に示れた、初めに北米大陸へ渡ったのは縄文人であろうという説や、縄文人は太平洋に拡散し縄文土器を残したとする事には、まだ疑問符が残るとも思いますが、縄文を追求する者として参考になりました。
 各タイトルも興味深く、文字のなかった縄文時代の伝達方法や、祈りについて書かれた「縄文信仰序曲」、「縄文人の源流と琉球・アイヌ考」ではDNAや人骨学から縄文人はどこから来たかを論証、「下末吉台地と『上台縄文遺跡・貝塚群』」では、なぜ縄文人がこの地を好んだのかを検証し、非常に痛快でした。
 南北インディオ(ネイティブ・アメリカン)文明には、まだまだ驚くべき文明が隠されています。世界の四大文明地図も変えるべきかもしれません。さらに研究発掘が進む事を期待したいと思います。(小松忠史)

作家・脚本家、内藤みかの一期一会

2015-10-11 11:22:28 | レボート
 現在、ケータイ作家として、脚本家として活躍している内藤みかは女流官能小説家として知られる。デビューは和光大学在学中、大失恋の腹癒せで持ち込んだ原稿が平和出版、福島竜介編集長の目に留まり連載が始まる。一期一会。恩義を忘れてはならない。現在、縄文学エッセイスト金子好伸は、同時期掲載誌の福島編集長は持ち込み原稿をその場で目を通され、ゴーストライターとして依頼される。金子は大恩人と常々語る。発売中の著書「インディオの縄文人」は大学生中心に好評だ。同書の一部掲載の学術誌に目を通された宮帯出版社・出版部長は即答で出版企画に快諾していただいた。同氏は「難解なテーマをこなれた文章で書かれている」と評価。金子は述懐する。数十年前の福島編集長の適切なアドバイスはテーマやジャンルを越え今日に活かされた。金子は言う。福島竜介は弱小出版社に埋まれる編集者ではない。このコメントを内藤みかの目に留まることを祈る。

インディオの縄文人 金子好伸著を大学図書館で読もう

2015-10-10 18:31:44 | 案内
 ゆっくりですが、全国の大学生に浸透している一冊です。大きなテーマは「縄文人に学ぶ持続可能な社会」です。読んだら手元に置きだい本と思います。装丁が魅力的です。読後感をSNSで発信協力していただければ幸いです。宜しくお願い致します。