境内には慈母観音像、八大龍王像、身代わり不動尊像があった。慈母観音像とは、母が子供に対するごとく、温かい慈しみの眼差しで、常に見守ってくれる、深く大きい慈愛の心を現した像を云う。右手に剣、左手に縄を持ち、怒りの形相を浮かべている不動尊は、護摩を焚くことで煩悩を消滅させると云う。八大龍王とは、雨を司どり仏法を守護する龍の八王を云う。
源頼朝の供養塔の高さは、3m5cmで、花崗岩で造られている。台石には嘉暦元年(1326)の年号が刻まれている。国指定の重要文化財である。
やっと本堂に辿り着いた。現在の本堂は、文中4年(1375)に再建されたもので、茅葺であったが、昭和12年(1937)の修理の時に、銅板葺きにしたもので、国指定の重要文化財である。