Minuma Factory

趣味のひとつ、電子工作、アマチュア無線を中心を紹介する自己満足ブログです。

ハンズフリー運用 ヘッドセットマイク用PTTコントローラー

2023-02-25 16:56:00 | 自作
移動運用時に今までハンドマイクを使っていましたが、ログとりでPC操作する際に、マイクを握りながらでは片手入力しかできず、入力中にマイクが返ってくることもあり、スムーズな運用ができないため、ハンズフリーで運用できないかと考えた結果…
長い間使わずに部屋の片隅に放置されていたPCのヘッドセットを首にかけて使うことを思いつきました。 無線機のハンドマイクもコンデンサマイクを使いマイクアンプのないものもあるため、直接無線機につないで試しましたが、相当マイクに口を近づけるか、大きい声を出さないとパワーが出ないため、マイクアンプが必要と判断。 マイクアンプを入れるのであれば、PTTも無線機の”SENDスイッチ”を使わずに手元で操作できるほうが良いとの考えで、マイクアンプ内蔵PTTコントローラーを作成しました。

まず仕様決め。 自作ですので、自分が満足しなければ意味ないので、下記のコンセプトとしました。
・ケースサイズは5cm四方
・ケースはプラスチック(金属では移動運用の運搬時に他のものに傷がつく)
・AGC付き ←口とマイクの距離が一定でないとの考えから
・PTTの操作ボタンは1ボタン(PTT/LOCKを1ボタンで使い分け)
・PTTの操作ボタンはPC用キーボードのような、ストロークの長いスイッチ

部品構成はマイクアンプにTA2011を。 PTTの制御にPIC12F683を使用。
実はPTTのスイッチは拘り度が高く、秋葉原の自作キーボード用部品専門店に行ってフィーリングを確かめてから買いました。

実際に作って試験をしてみると、VHF以上では何も問題なかったものの、HFでは回り込みで相手からはコールサインさえも取れないとのレポート。 予め対策をしていたはずなのですが… また、AGCはむしろ余計な音まで拾いすぎるので、最初から使わない設定で十分でした。 試行錯誤してコンデンサを入れたりとし、何とか回り込みは一切なくなり、完成となりました。

↓内部写真(回り込み対策後)

↓運用時の写真

↓動作は言葉で表しづらいので動画で紹介

移動運用スタイルは後部座席の右側シートを倒して無線機を。 左側シートに座っての運用なので、アームレストにこのコントローラーを置くことで自然な手の位置でPTTの操作が可能となり、想像以上にスムーズな運用ができました。

実際に使ってみての不満(要改善)点
・周波数UP/DOWNスイッチがあると、ダイヤル微調整の際も楽になる。
・送信時は赤LEDが点灯しますが、スタンバイ時は緑LEDが点灯すると嬉しい かも?←無くても問題なし。

この基板サイズですと大陸の基板業者でキャンペーン時はUS$1で作れるので、要改善点を回り込み対策をパターンに織り込んた改良基板を作り、他の基板注文時に一緒に注文しようと画策してます。
ケースへの文字入れはこの改良後にやるつもりです。