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杜の家自遊舎便り

岩手県和賀郡西和賀町のグループホーム杜の家自遊舎です

マクロビオティック すこやかな食~シリーズ6

2011-08-23 | マクロビオティック

 私と仲間でつくる小さな農園に、今年も少しずつですが作物の収穫があります。

化学肥料や農薬を使わずに作った野菜たちは包丁触りが優しく、食べる前からおいしくて身体に良いものだと分かります。

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 残留農薬や食品添加物などの有害化学物質を私たちは知らず知らずのうち、年間平均で4キロも取っていることになるそうです。これほどの有害物質を取り込んでいるのですから、それを解毒する肝臓はよほど丈夫でなくてはなりません。

 今年は更に、原発事故の影響で、目に見えず表示もされていない、正しい知識もないという漠然とした恐怖心も加わって、食の安全性を改めて考える機会になりました。

 起きてしまったことを言うことは、誰かその役割の人に代弁してもらうとして、私は、取り込んでしまった物質をいかに排泄できるかということに、興味津々です。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 自然の力を生かした農法が地球の浄化につながり、人の健康によいのは当然のこと、

地球の健康は私たちの健康にも直結しているということになるでしょう。

私たちが家族を守るために、よりよい食品を選んでいくことは、海や空気まできれいにし、やがては地球上に生きるものを守ることにつながっていく、

そうなったらいいですね。

 

(ナスの味噌包み 夕顔のべジミート餡 大根スープ)

 

 

【2009年9月岩手日報掲載一部編集】


私のマクロビオティック すこやかな食~シリーズ5

2011-08-18 | マクロビオティック

 人は食べた物になっていく・・。誰だったか食養家がそう言ったと記憶しています。

食べた物で人の細胞ができていくとすれば、何を好むかで人はそれに近い個性をつくり上げていく、私も少なからずそう思っています。

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 マクロビオティックの普及により、家族で玄米を主食にする人が増えています。家族が心を込めて手作りした料理を食べている子どもの大きな特徴は、他者が困っていることを繊細に感じとり、今自分がどう行動するべきかを判断する力が身につくようです。それでいて遊ぶときはメチャメチャ元気いっぱい。よく観察していると、それは思いやりにあふれた関係の中で展開されていて、周りの人にまで安定を与えてくれるように感じられます。

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マクロビオティックの基本は玄米を取り入れることから始まります。玄米は何層もの皮に覆われていて、その皮はビタミンやミネラル、食物繊維がとても豊富。一粒で完全食品といえます。一つのものを丸ごといただくことを「一物全体」といいますが、玄米の一粒は次に命をつなぐことができる生命力にあふれています。それを食すことによって健康的な判断力や行動力につながっていくのでしょうか。

 また玄米のフェチン酸は腸内の汚れをこそげ取って排出する、排毒(デトックス)を促してくれます。

 

 

「玄米リゾット 玄米ボール きゅうりと豆乳のスープ」

 

【2009年8月岩手日報掲載 坂本有】


私のマクロビオティック すこやかな食~シリーズ4

2011-08-03 | マクロビオティック

アメリカでは、政府が自然治癒力を高める療法の研究に力を入れ始めているそうです。これを学ぶ人も次第に増え、免疫力と自然回復力を強化するホリスティック栄養学の知識は今世界に広まりつつあります。マクロビオティックを提唱した桜沢如一氏(故人)が世界で説いた正しい食の在り方は、巡り巡って平和をもたらす思想とともに静かにまた日本に帰ってきました。

◇ ◇ ◇ ◇

 人々が穀物や野菜を中心とした伝統食に戻ることで、判断力を高めたり、思いやりの持てる世界を築こうというのが桜沢氏の哲学だったのでしょうか。

 マクロビオティックでは、東洋医学から学ぶ陰陽五行を用いてその季節や体調に合った食事を取り入れます。夏の盛り、一年で一番エネルギーが高まる季節はまた、体の中で一番エネルギッシュな臓器「心臓」に影響を及ぼします。

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 夏野菜の代表格であるトマトは「心臓」の形とよく似ています。トマトに含まれるリコピンは心臓の脂汚れを分解してその働きを助けてくれるといわれます。畑でプリプリの真っ赤なトマトをもぎ取って、ガブリとかぶりついた経験を持つ人は多いことでしょう。満面の笑みでスーッと疲れも吹き飛んだ、そんな爽快な記憶とともに、、、。

 汗を多くかくこの時季は、上手に塩分を取り入れたいもの。梅干を割りほぐし、おしょうゆを入れ、番茶を注いでいただく「梅醤番茶」も心臓を元気にしてくれます。「ああ、おいしい」の一言が出る、体が喜ぶ塩加減は人それぞれに違います。

それは大切なポイント。

そういえば梅干しも心臓に似ていますよね。こうした気付きは実におもしろい。

 

写真は「トマトサンドのオーブン焼き」と「トマトスープ」

【2009年7月岩手日報掲載 坂本有】


私のマクロビオティック すこやかな食~シリーズ3

2011-08-01 | マクロビオティック

私がマクロビオティックと出合った二十数年前には、この食事法がまさかこんなにも

一般化され、世間に知られることになろうとは、夢にも思いませんでした。

続けてこられたのは、自分の体を信じ、食べることで起きる体とこころの変化を楽しむことができたからです。

 

 ◇ ◇ ◇

マクロビオティックでは人の心や体、また地球上や宇宙にある全ての物質は陰か陽かの性質を持ち、つながりながら変化していく性質であると教えています。

 野菜もその性質を知り、それを生かした料理法で調理します。陰陽は与える刺激によっても陰は陽へ、陽は陰へと絶えず変化していきます。

大ざっぱには、土の下に時間をかけて育つ赤いニンジンや黒いゴボウなどは陽性で、寒い時に食すと体を温めます。

土の上で、比較的早く伸びる葉物やきゅうり、紫色のナスなどは陰性で、暑い時期に食すことで体温を下げる役割をしています。

これらの特性を知っておくと自分や家族の、その時々の体調に合った食べ物を提供することが出来ます。

 

 ◇ ◇ ◇

陰陽の特徴を利用して「重ね煮」を作ります。一つのお鍋の中に陰性の強い野菜の順から敷き入れていき、最後に陽性のものを入れ、塩を振り蓋をして、弱火にかけます。

かき混ぜなくても陰のエキスはその性質上、上へと上がり、陽のエキスは下へと潜っていき、それが合わさることで、とてもまろやかで、何ともいえないうま味が引き出されます。

 

◇ ◇ ◇ 

 写真は「野菜の重ね煮」と「カブのスープ」

 

【2009年6月岩手日報掲載 坂本有】


私のマクロビオティック すこやかな食~シリーズ2

2011-07-04 | マクロビオティック

私が小さいころ忙しい母に代わって、おにぎりを握ってくれたのは曾祖母。
草取り後の爪の間に土が残っていてちょっとギョッとしましたが、ほお張った途端にそんなことを忘れてしまう程おいしかったのを覚えています。
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何を言ってもはらはらと泣く、細面の青白い顔にストレートの髪も少しさみしげな若いお母さん。子供がお母さんを気遣って元気に遊ばないというのです。話を聞くうちに疑問が浮かび、率直に聞いてみました。「お子さんのおやつはどんな物?」「アイスやスナック菓子」だということでした。これでは母子ともに暗い悲しみから抜け出すことは出来ません。
私は「子供を思う気持ちや、元気になるよ、というメッセージを送るには、おにぎりがいい。子供は雑穀で身体を作ってあげるのがいいよ」と伝えました。
しかし彼女のおにぎりは手袋をして握るか、ラップでくるくる巻くというものでした。これではせっかくの思いが通じません。おにぎりは握ることで圧力をかけ、更に自然塩を付けるので、食べる人を元気にする食べ物です。こころを込めて握るおにぎりは、自らの気を充実させ、さらに子供を元気にしてくれるでしょう。
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写真は「玄米と小豆のおにぎり」と「雑穀とウコギのおにぎり」

【2009年5月岩手日報掲載 坂本有】