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杜の家自遊舎便り

岩手県和賀郡西和賀町のグループホーム杜の家自遊舎です

理事長はつぶやく

2011-04-29 | 日記

この世のものとは思えない衝撃が襲った。

それでも日本や世界中から支援の輪が広がって、助け合おうとする人の温かさをしみじみ思う。私などは、テレビで誰だれさんが〇〇円と義援金の金額が出されるたびに、「ケチ」とか、「わぁ~立派!そうでなくちゃ」などと下世話な独り言を呟いた。そして支援の遅れが目立つテレビの報道に、我が目を疑い、「この日本がなんで?」と焦っている。

その衝撃が覚めやらないある夕方、宅老所・グループホーム全国ネットワークの方が訪ねてこられた。千葉県から協会のボランティアとして石巻に入り、そこから岩手県の会員を訪ねているとのこと、不眠不休で車を走らせて駆けつけてくれた。弱っているときに駆けつけてくれる、心配してくれる。そのことは後でジンワリと心に残って効いてきた。

たまには余震があるものの、岩手県の内陸はほぼ以前と同じ暮らしぶりに戻っている。

しかし今度は、彼の住む千葉県の周りが、大きな余震と放射能の恐怖にさらされることになっている。老いぼれた身体を理由に、私は彼のような行動力を持たない。せめて気持ちは繋がっていると感じてもらいたい。何か私たちにもできることを伝えてほしい。


冬季室内大運動会のお知らせ

2011-02-03 | 日記
2月27日はご家族と一緒の冬季室内大運動会を予定しております。
パン食い競争や宝さがし、玉入れ等々楽しさいっぱいです。
1時よりスタートします。皆さんご参加下さいね。

(昨年の運動会の様子です↓)

  

施設長のつぶやき「みずき団子」

2011-02-01 | 日記

 

グループホームのお年寄りと一緒に貝沢小学校のみずき団子作りに参加させていただいた。思えば一年間の学校行事のほとんど全てにご案内をいただいて、そこから季節の移り変わりを感じとっている。ホームでは、病気から起こるさまざまな出来事に翻弄され、季節を感じたりする余裕をもてないというのが正直なところかもしれない。 

「小学校に行ってみましょうよ」と声をかけてジャンバーを着てもらう。どうして学校にいるのか忘れてしまったが、それでも不思議だなんて思わない。お年寄りたちは目の前の現象だけを生きている。しかしジャンパーを脱がせてみて私はハッと胸をつかれた、割烹着姿でその場にぴったりのいでたちだったからだ。
促されるままにみずき団子作りに精を出す。硬さはどうか、色味はどうか、配置はどうかと考えながら進めている、そこには長年培った知恵と業が息づいていた。子供たちの赤や黄色のエプロンとバンダナ、その中にお年よりの地味な割烹着もまた深い味わいがある。

どんな時も今を精一杯生きようとする心構えをその偶然の割烹着から感じ取った。

詮索することなくホームのお年寄りを受け入れてくれる子供たち、まっすぐで素直な心がそれを容易にするのだろうと思う、そしてそのことにホームのお年寄りは、どれほど救われるだろうと思い感謝した。

お父さんたちが体育館の除雪を終えて汗を拭き拭き帰ってくる頃、お母さんたちと子供たちで作ったひっつみが出来上がった、それをちゃっかりご相伴に預かり、思いがけず充実した気分に浸ることが出来た。