歯科医物語

歯科医、現在 休養中、「木偶庵」庵主、メインサイト http://www.jiro-taniguchi-fan.com/

 親知らず (8+8)の 抜歯で 皮下気腫を作ってしまった時

2019-02-28 20:45:02 | ☆歯科医物語

まだ 未熟な新米のころ 親知らず (8 + 8)を抜歯の際 皮下気腫を

つくってしまったことがある 

 

普通 コンプレッセンという 布をかけて(紙の場合もある=普通なぜか緑の場合が多い

丸い穴が開いているところから 治療するのであるが

親知らずを 抜歯の途中 抜歯が終わってから コンプレッセンを取ると

顔が 親知らずを抜いた後 腫れるように 腫れていることがある

 

違うのは 親知らずを抜いた後炎症で腫れる場合は 翌日来院時に

腫れることが多いが 皮下機種の場合 抜歯後 すぐに腫れてれているのである

最初はびっくりするが

私の場合 3回ぐらいやってしまったので 2回目からは驚かない

空気が入っただけなので 痛くもかゆくもない ところが 見た目が醜形過ぎる

こういう場合 私は 事情を説明し 入院してもらい 感染予防のため

抗生剤を 点滴で落とす

特徴的なのは 触ってみると スポンジを押したような感じがするのである

「握雪感」という 雪を握ったときの感じという意味の言葉で表現する

 

空気が入っただけなので 3-4日で 見た目が普通になり

だいたい一週間で 握雪感が 消え退院できる

 

 

 

 

 

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