奈良市立春日中の夜間学級で15日、生徒2人の卒業式があった。そのうちの1人、同市の西畑保さん(84)は、読み書きの力を身に付け高めるために20年間通った。「妻へ感謝の手紙を書きたかった」。入学時の思いを振り返り、義務教育を十分に受けられなかった人々が学び直せる場の大切さをかみしめる。
新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、式は参列者を絞って行われた。71歳の男性と一緒に卒業証書や花束を受け取った西畑さんは「妻に見せたかった。喜んでくれただろう」と晴れやかな表情だった。
「代筆で支えてくれた妻に、自分の文章で感謝を表したくてね」
「代筆で支えてくれた妻に、自分の文章で感謝を表したくてね」
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