糖尿病性腎症になっちゃいました。

これから糖尿病性腎症患者として生きていきます。

通院も大変!

2013年07月23日 | 日記
今まで通っていたクリニックでは、薬が無くなる前に通院すれば良かったが、
大きな病院に通院するようになって2カ月、
なかなか新しい通院生活には慣れません。
通院日は、予約した日に行かなければならず、
自分勝手に決められません。
予約日を指定されても仕事の都合もありますし、
前もって予定が分かっている場合はいいんですが、
急に仕事が忙しくなってきたりすると、
いくら上司や同僚から理解を得ているものの、
果たして休んでしまっていいものなのかと心配になってきます。
またクリニックのように受診時間に行けばいというものではなく、
受診時間の1時間半前までに血液検査と検尿を提出する必要があり、
10時30分の受診であれば9時までに血液を採ってもらう必要があります。
そんなことを知らなかった退院後初めての受診の際には、
少し余裕をもって受診予約時間の30分前に行ったんですが、
30分では血液検査の結果が出ず、どんどん遅くなり、
外来受付の方々やスタッフの方々にもご迷惑をお掛けしました。
それで2回目の通院の際には、再診窓口開始の8時30分を踏まえて、
約1時間前の7時40分に病院に到着しましたが、
すでに再診窓口受付には9名の方が待っておられ、
10番目で待って再診受付を済ませて血液検査室に向かうとなぜか35番目。
結局35番の血液検査の順番が回ってきたのは9時5分でした。
事情を伺うと、血液検査の時間を短縮するために、
検査だけを前日の15時30分までに受けることもできるらしいが、
そんなことをしようものなら2日も仕事を休んで同僚らに迷惑を掛けなくてはならない。
おそらく医療スタッフは、私たち患者が受診するために
こんなに苦労をしていることも知らないのであろう。
再診受付が8時30分だから、9時までに検査を受ければいいという判断なのだろう。
医師のそういう態度を目の当たりに感じながら、
自分も仕事の中で、クライエントの立場を思いやりをもって対応してるつもりが
そういう自分よがりの態度をとっていないかと反省してしまう。

50代に入り、気がつけば病院通いの生活になっている。
まだまだ病院中心の生活にはなりたくないと思いながら、
新しく始まった病院通いの生活を嘆いていてもしょうがない。
病気とどうつきあって、どう楽しもうかと思うようにしている。
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診断されて2カ月

2013年07月15日 | 日記
長年掛かりつけだったクリニックから大病院を紹介され、
糖尿病性腎症と診断されてやっと2カ月になる。
たったの2ヶ月で私の生活は一変してしまった。
けっこうな大飯食いだった私が、教育入院以降は、
決められた食事制限をきちんと守り、
「ダイエットなんてクソくらい」に思ってきた身体も、
初日から3kg減、3日目には6kgとなり、
1カ月で10kg以上も痩せてしまった。
出腹がペチャンコとまではいかないが、
今までパツンパツンだった服はゆるゆるになり、
ベルトの穴もキリを使って新たに1コ開けて利用している。
毎日の日課となった、起床時と食前、眠前の血圧測定に
毎食前の血糖値測定とインスリン接種も板に付いてきた。
経験したことのなかった低血糖状態も何度か経験して、
自分の低血糖注意信号も分かるようになってきた。
また初めの頃は、仕事が終われば直帰して夕食を摂らないと
低血糖を起こしやすく、仕事帰りの寄り道も出来なかったが、
社員食堂での食事もやめて、妻の作ってくれる弁当持参となり、
初めは少しでも夕食を豪華にしようとしてきた食事配分を
昼食にタンパク質摂取することで、仕事帰りに用事が出来るようになった。
両親をはじめ、さまざまな友人知人同僚らに病気のことを伝えることで
今までのように呑みに行くとか食事でもといった、
「付きあい方」が出来なくなったことを理解してもらい、
公然に「付き合いの悪い奴」に成り下がることも出来るようになったし、
趣味だった「グルメ食べ歩き」ができなくなって
これからの人生で、何を愉しみに生きていけばいいのかとお先真っ暗だったが、
もうひとつの趣味である「旅行」への希望を持ちながら、
どうやってすれば、今まで通りにまではいかないまでも
糖尿病性腎症とつきあえる旅行が出来るのか?というテーマで
旅行の仕方を模索し始めている。
奇しくも教育入院中、医師や看護師、管理栄養士の話を聞きながら、
「治療方法の話ばかりして絶望感ばかり味わさせてくれるが、
これからのどうやって人生の生きるかといった希望への話はないのか!」
と思ってきた私も、少しずつだが病気と付きあう生き方を学び、慣れ親しみ、
身体の無理とも付きあえるようになってきた。
なかなか一足飛びにはいかないし、理解してもらえない人に悩みながらだが、
少しずつ私の身体へやってきた「招かれざる客」との
付きあい方がちょっとずつ分かってきた。
絶望の淵から少し這い上がれそうな、希望を感じて暮らせるようになってきた。
そしてこんな私とこれからも人生を共にしようと、
毎日食事療法の本を見ながら、計量スプーンと計り片手に
仕事もあるのに朝早く起きて、食事を作ってくれる妻には感謝しかない。
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初めてのお出かけ⑤

2013年07月03日 | 日記
大文字屋のある清凉寺を後にすると、嵐山までもう少しだ。
有名な渡月橋には今までにも何度も訪れたことのある私たちは、
私の体力も考えて、帰宅の途に向かうことにした。

 

京福電鉄の嵐電の嵐山駅から四条大宮まで乗車した。
京都駅から化野念仏寺のある鳥居本までの京都バスも270円と安かったが
嵐電もどこまで乗っても一律200円と格安で、
高くついたのは昼食代だけである。
さすがは京都だから仕方がないとあきらめた。
阪急大宮駅からは桂駅で特急に乗り換えて、梅田終点を目指した。
相当疲れていたせいもあって車内で熟睡できたおかげで
梅田駅で降りる時には元気になっていたので、
調子に乗って、阪急三番街で夕食も食べて帰ることにした。
「何が食べたい?」と訊かれたので、「トンカツ」と即答した。
ちょうどトンカツのKYKがあり、ショーケースを覗いていると
豚肉130gの「ヘレとんかつ膳」が目に入った。
今日はタンパク質はほとんど摂っていないので、80gは食べられる。
全部で130gなら2/3は食べられる計算になる。

 

それで入店してみたら、メニューには豚肉100gの「小ヘレとんかつ膳」もあり、
これを注文した。店員は今から料理するので10分くらいお時間をもらうとのこと。
店内はそこそこ満員だったが、みんな話に夢中になっているので
妻から「座席でさっとしてしまい!」と勧められ、
ふつうに血圧測定と血糖値測定とインスリン接種をしてしまった。
コソコソとしたらバレそうだが、堂々としたら誰にも気づかれない感じだ。
やがて届いたトンカツは5枚に切ってあるので、大きめの1枚を妻に譲り、
塩分の多そうな味噌汁と漬物、カリウム値の高い生野菜も妻に譲り、
ソースを付けることなくそのままのトンカツを食べたが、
それでも塩分が効いていて十分に美味しい。
ご飯の量も妻の目分量から150gと判断し、もう1膳おかわりをして頂いた。
こんな感じで、血圧測定と血糖値測定、インスリン接種に加えて
食事療法を始めてから初めての日帰り旅行をしてみたが、
思っていた不安よりはうまくいったと感じる。
もちろん元気な頃のような旅はまだまだ難しいけれど、
徐々に課題のハードルをクリアしながら旅行につなげていけそうな気がしてきた。
体調管理や体力にはまだまだ自信はないが、
好きなことをする愉しみをもちながら、新しい人生を切り開きたいと思う。
ちなみに歩数計は15500歩を越えており、翌朝の体重計は600g減っていた。
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初めてのお出かけ④

2013年07月02日 | 日記
化野念仏寺を後にして、嵐山に向かって歩き始めた。
整備された石畳の道は凹凸もなく歩きやすく、両側に立ち並ぶ店を覗くだけでも
けっこう時間を忘れて歩けるものだ。

 

運動制限もあるために日頃は6000歩程度に抑えているのに、
今日は自然と歩いている。
すでに任天堂DSの生活リズム計にセットした6000歩も越えて、
青く点滅している。少し歩きすぎなのかもしれない。
昼食後1時間以上も経っているというのに、血糖値が低いのか
背骨が痛くなってきた。私の低血糖が始まる兆候である。
軽く汗もかいているのに喉はあまり乾いていない。
妻に話すと、「ちょっとスイートでも食べようか?」というが、
そんな気持でもない。
それでいち早く低血糖を抑える目的もあって、
安価なサンガリアの「ひやしあめ」を1本飲むことにした。



この病気を診断されてから初めて口にする「ひやしあめ」は旨い。
今までには何度か飲んだこともあるが、「こんなに旨かったのか!」と感じた。
おかげで低血糖に陥ることは回避できた。
続いて清凉寺の境内にある大文字屋という茶店が目を惹いた。
妻が以前、友人らと嵐山に遊びに来た際にお店が発見できず、
泣く泣く帰ってきた嵯峨名物「あぶり餅」である。
これは入店しない手はないと、入ることにしたが
さっき「ひやしあめ」で血糖値を上げたばかりの私には「目の毒」である。
夫婦二人で「あぶり餅」だけの注文という訳にもいかず、アイスコーヒーも注文した。

 

一口よりももっと小さなあぶり餅は、串に刺してあり、甘い白味噌で和えてある。
私も3本だけ食べてみたが、甘さは控えめだが味噌の塩分が気になるところだ。
妻は少量だから大丈夫だと言ってくれるが、せっかく慣れた食生活を崩壊しそうで怖いのだ。
まあいつもに比べても結構歩いているから大丈夫なんだろう。
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初めてのお出かけ③

2013年07月01日 | 日記
 

参道を歩き、化野念仏寺へ上がる階段の前に来た。
昼食を食べたからと云ってもまだ消化されていない。
元気な頃なら作業をしながら食べてもすぐに力が入ったが、
インスリン接種を始めてからは、すぐに血糖値が上がらないせいか
パワーがみなぎって来るまでには1時間近くの休息が必要だが、
旅先ではそういう場所がない。
そしていきなりの石階段に圧倒されたが、意外と短い階段でホッとした。

 

いつもなら拝観料はもったいないと、見学もせずさっさと先へ急ぐのだが
この病気になってからは、さっさと先に進むよりは、
ゆっくりして血糖値を上げていかないと体力が持たないから
拝観料を支払って見学してきた。

 

おびただしい石仏の数は半端なく、圧倒される。
珍しい光景を撮影したい気持ちと、大勢の仏様が眠っているのを邪魔して
申し訳ないという気持ちとが交錯し、撮影しながら手を合わせてお詫びしてきた。
竹林の美しさには目を奪われ、なかなか前に進めなかった。
墓場だというのに、怖さよりもなぜか心が落ち着き、
人気のパワースポットなのがうなづける。
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